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もこもこの白いわんこと運命的な出会い


#うちの保護いぬ保護ねこ

小学校2年生の春、学校から帰宅すると母の車がありませんでした。

私の母は専業主婦のため、私が帰宅する時間にいないことは珍しく、また、7歳の私はまだ家の鍵を持たせてもらえていなかったため、がっかりしながら家の前で待っておりました。

数分待っていると母の車が戻ってきて、車には仕事に行ったはずの父も乗っていました。いつも両親が2人で出かけるときは父が運転をして母が助手席に乗車しているのですが、この日はなぜか母が運転して父が後部座席に座っていて、子供ながら今日はなんだか変なことがいっぱいだな、と考えながら車に近寄ると、後部座席で父が抱えた段ボールから、小さな顔とはアンバランスな大きな茶色の垂れた耳がぴょこんと見え、一瞬にしてあ!あの子だ!!と思いました。

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当時、動物好きだった私たち家族は、地元の保護犬の施設で保護された子犬と遊ぶことが日課でした。

いつものようにいろいろな子犬と遊んでいると、私の顔のほくろと同じ位置に黒いぶちのある白と茶色の子犬と出会いました。子犬にしてはサイズが少し大きく、7歳の私には少し重かったのをよく覚えています。その子犬はいたずら好きで、私の母にウエストポーチの紐を噛んでちぎってしまったり、ハンカチを持って行ってしまったりと、、、その子のほうが一枚上手で、家族全員その可愛さに笑うことしかできませんでした。

帰宅してからも「あの子同じ位置にほくろあったね~、かわいかったね~」と笑いながら家族で話しておりましたが、犬を飼う、という発想は当時7歳だった私にはなく、また、両親があの子犬を飼う準備をしていたとは露にも思っておりませんでした。

そのため、小学校から帰宅してあの子犬がダンボールから顔を出した光景は人生最大のサプライズで、みるくが家族の一員になった瞬間でした。

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みるくは家族になってから15年間、我が家に笑顔と幸せをもたらしてくれました。私が父に叱られて泣いているときは慰めようと顔をなめてくれたり、受験に合格した際は一緒にしっぽを振って喜んでくれたり。みるくがお客様用のお高く分厚い座布団に我が物顔で座っていたときは家族全員大爆笑でした。

みるくは4年前に息を引き取りましたが、みるくがいてくれたおかげで、家族が幸せに過ごせて、私の今の人生があると思っております。当時の運命的な出会いに感謝しています。

当時よく行っていた保護犬の施設に度々足を運びますが、保護された子犬を見るたびに、この子達が将来の飼い主家族の人生に大きな幸せをもたらすと考えると、とても幸せな気持ちになります。

ペットを飼っている方、これから飼おうとしている方、ペットを飼うことは命を預かることなので大きな責任が生じますし、別れの時は人生で一番つらい経験でした。しかしペットはそれ以上の幸せ、思い出、笑顔をもたらしてくれる存在です。

皆様と愛するペットに今以上の幸せが訪れますように。。。







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