伝説のオンバト大野城収録

昨日はR-1ぐらんぷり。
大好きなマヂカルラブリーの野田クリスタルが優勝しました。めっちゃおもしろかったです。
個人的にはヒューマン中村が一番面白かったので残念でしたが、来年もまた楽しみにしています。ななまがり森下も最高でした。

さて、昨日のR-1では敗者復活戦もありましたね。
私はライブビューイングのほうは見れていないので、「篠宮がなんか上がりそう」「マツクラかな」などとなんとなく予想を立てていましたが、まさかの全く知らなかった大谷健太が復活権を得ることになりました。
ネタも初めて見ました。1ネタ目がレム色っぽくてなんか懐かしい気持ちになりながら笑いました。面白かったです。

しかし放送終了後、私は (個人的に) 驚愕の事実を知ることになったのです。
それは「大谷健太は元桃組」というものです。
私が初めて見た、知らなかったと思っていた大谷健太は、桃組というコンビを組んで活動していたことがある。
つまり、私は生で大谷健太のことを見たこともあるし、覚えてないだけでガンガンに知っていたのです。
言われてみれば!!!!あの人!!!!という潜在的に抱いていた既視感みたいなものがすべて回収され、アハ体験のように気持ちよくなりました。

では桃組をどこで見たのか。
忘れもしない、2006年10月7日、福岡県大野城市の大野城まどかぴあにて収録された、爆笑オンエアバトルの収録で、桃組は挑戦者として出場していました。
そして私はその収録の観覧に参加していたのです。
私にとって初めてお笑い芸人を生で観る機会になった記念すべき収録でした。

2020年現在、あのときの収録のことを思うと、ものすごい回だった、行った人がその経験を売ることができるならなんでも鑑定団で高評価も受けられること必至だという感想が湧いてきます。
では、そのメンバーとオンエア記録を紹介します。

⑩ハマカーン 509KB
⑧ウメ 493KB
②キングオブコメディ 449KB
⑤桃組 445KB
④我が家 441KB

①ニレンジャー 405KB
⑦鼻エンジン 401KB
⑨チーモンチョーチュウ 309KB
③にのうらご 301KB
⑥代走みつくに 213KB

数字はネタ順です。(桃組と鼻エンジンの順番だけ自信がない)
では、どんなところが私が伝説だと思うポイントなのかを紹介します。

①鼻エンジン最後のオンバト挑戦
400KBに到達しながらも惜しくもオフエアとなり、敗者コメントで「悪くない…」とつぶやいていた鼻エンジンのツッコミ村田渚が、この収録の1ヶ月後に急逝してしまいました。
渚さんはフォークダンスDE成子坂として活動していたこともあり、爆笑問題の太田やバイきんぐの小峠、さまぁ〜ずの三村など、多くの人から毎年その死を惜しまれ、信頼を集めていて天才とも呼び声の高い人です。
ソニーの持ち劇場である、びーちぶこと「BEACH.V」は、渚さんの名前から付けられたというエピソードもあります。

そんな渚さんの最後のオンバト挑戦、それもオフエアとあり、これを観られたことは相当なプレミア的な経験であり、ファンとして誇りに思っています。
オフエアながら、ネタは本当に面白かったです。今でも鼻エンジンお約束の「うさぎもち」シリーズとしては、あの日は「靴のつまさきを地面に叩きつける」だったことを覚えています。「サイズ合わへんやつ履くなや!」みたいな感じでした。

ちなみに、渚さんの地元はうちのおばあちゃんが住んでいるところでした。
他の芸能人での出身者はひとりもいないと自信を持って言えるほどど田舎です。
一度お墓参りにも行こうと本気で考えていましたが、たまたまご家族の方がいらっしゃったらどうしようなどと考えて遠慮してしまいました。
そういう偶然もあって、渚さんのことは自分の中で色濃い存在になっています。

②賞レース優勝者が2組も
THE MANZAI2012優勝のハマカーン、そしてキングオブコント2009優勝のキングオブコメディが挑戦していました。
全国ゴールデンでやっている大きな賞レースで優勝している組が2組もいるのはかなりすごいことだと思います!!

③今はもう見れないキングオブコメディを観ることができた
先程と被っていますが、キングオブコント優勝者の中で唯一もうこれからネタを見るのがかなわない組が、キングオブコメディです。
キングオブコントは、自分の中で始まってから何年かが特にレベルが高くて、今まで評価されるのを待ち続けてきた本当に面白い芸人を力強く引っ張り出した大会だと思っています。
キングオブコメディは、間違いなくそのうちの1組だと思います。

④R-1ぐらんぷり2020第2位の大谷健太が実は出ていた
この④がこの記事で一番言いたかったこと。
恐らくあの日会場にいた人はひとりもこの未来を予測できなかったのではないかと思います。
あのときの印象は「福岡のローカル芸人」で、まず桃組が東京進出していたことも知らなかったし、コンビ解散後も今もお笑いを続けていることも全く知りませんでした。
正直、あのときはあの一瞬見ただけでこれからどこかで見る機会があるなんて夢にも思わないぐらいでした。
それほどに印象が強くなかった桃組のボケ・大谷健太をまた13年後に見ることになろうとは…
見た目、知名度的にマイナー事務所の芸人かなと思っていたらTwitterでゆにばーす川瀬名人が喜んでいたり、しずる村上が大谷健太にリプライしていたり、いや東京よしもと?!と思いましたが、地方よしもと出身だということで大納得しました。すべてが腑に落ちました。

初めて見ると思った芸人を実は13年前に生で見ていたって激アツ展開すぎました。
こういう落差がすごい経験ができるっていうのがお笑いファンとしては本当に涙が出るくらい激アツです。
若手の登竜門ともいえるオンバトファンであったから、そして長年お笑いを見続けてきたからだと思いますし、こういう、何年もかけてでもスターダムにのし上がるところを見られたとき、お笑いファンでよかった!と本当に思います。

…という、4つのポイントから私が参加した収録の素晴らしさを紹介しました!

ちなみに、モンスターエンジン (元にのうらごの2人) もM-1・キングオブコントファイナリストであったり、ytvなどのお笑いの大会で優勝していたりで本当にすごいです。落差では大谷健太に次ぐと思います!
ほかにも当時一番好きだったチーモンチョーチュウがまさかの参戦してくれたり。
はじめてのお笑い生体験は、自分にはもったいないほど最高のものでした。
それをたっぷりと自慢させていただきました笑
これからもずっといろんな面白い芸人たちを応援していきたいと思います。そしてこういう面白い経験ができたらな!

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