HSPまっしぐら日記 〜就活に際して〜

アクセスしていただき、誠にありがとうございます!
ここではド直球なタイトルの通り、自分のHSP体験記?を書いていきたいと思います。

まず「HSP」というものがあるのを知ったのは、去年の10月ごろ。
仕事でうまくいかないことを友人に相談したときに、友人から教えてもらったのがきっかけで初めて知りました。
本当に言葉こそ聞き馴染みありませんでしたが、特性について調べてみるとあれもこれも当てはまることばかり!
同時に、私みたいに繊細すぎて悩んでる人がこんなにもたくさんいるんだ…と知ることもでき自分にとって勇気になりました。

では、どんなところがHSPに当てはまるのか。
私の場合は、「聴覚が敏感である」ということが一番かもしれません。
たとえば、アナログ時計の針の音がすごく苦手だということ。寝室に置いてあると音が気になって全然眠れないということがザラだったりします。
以前に勤めていた会社の研修で、10日間同期10人以上と相部屋かつアナログ時計が置いてある部屋での生活を余儀なくされ、見事に寝不足になりました。
また、高校の授業中にクラスメイトが風邪気味なのか咳をしていて、つぎその人がいつ咳をするのだろう…と気になって先生の話がまったく入ってこない、ということもありました。
感覚ちがいですが、「デジタル時計の数字が変わる瞬間を見る」のも苦手です。
これらから、「次来ると分かっているものを聞き続ける、見続ける」ことが苦手なのではないかと自分の中では推測しています。
不意に来るものを待ち構える、というか、意識しないことに関しては何も思いません。がしかし、パターン化しているものや、不規則ではありながら絶対次もあると思えるものは本当に苦手なのです。

これで合点がいったのが、仕事についてのある悩みでした。
私は食品の製造ラインで仕事をしていたのですが、機械の異変に気がつきすぎる、というものでした。
仕事が慣れてないうちは、ほかに頭を悩ませるべきものがあるので平気でしたが、慣れてきたらある日突然、「あれ、今日はエアー音がすごくうるさい」ということに気づいてしまいました。
私としては、いつもよりうるさい、気になる、ストレス!という気持ちなのに、ほかの人はどんなにベテランであろうとも、まったく意に介していない様子で、私だけがいつも頭を悩ませていました。
そういうことなので、上司に直してほしいと連絡しても優先順位が低すぎて直してもらえない。
ひたすら、パターン音地獄 (常に鳴っている音地獄のときも) に苦しむということがとても多かったです。
そのぶん、誰よりも早く重大な機械の破損の予兆などに気付けたりもしたのですが…
いかんせん苦しむ時間が多くて、重宝されることはよっぽど少なかったと感じます。
これもそれもすべて、自分が敏感すぎる体質だったということだったということが、今なら理解できます。

HSPに当てはまることの2つ目は、刺激が強いものが受け付けられない、ということ。
これは例がありすぎるのですが、3つ無理だったものをあげるとするなら

・かが屋のキングオブコントでやっていたプロポーズのネタ
・三谷幸喜映画「ザ・マジックアワー」
・ドッキリ全般

以上の3つです。
まずひとつめ。これを見て下さっている皆さんは去年のキングオブコント見ましたでしょうか?
かが屋はお笑いファンの中でも、かなりの注目株でしたし、描写が細かくてすごく面白いコンビです。
私はものすごくお笑いが好きで、かが屋ももともと大好きで応援しているのですが、このネタを見た時は本当に泣きそうになってしまいました。
何にかというと、ネタを見た方しか分からないと思いますが、男が大きなバラの花束を持って喫茶店に入り、プロポーズするんです!とうそぶいて、店員さんも笑顔で頑張ってくださいね!と言ってくれたのに、彼女が閉店時間まで来ない、その待っている時間の男と店員の感情の動きを時間軸とともに考えてしまう、ということです。
二人の気まずい時間が流れる中で顔つきが変わってしまった瞬間はどこなのか、いつ心の中で「もう無理だ」となってしまったのか、と時間と感情の動きを考えるだけで二人ともいたたまれなくなってしまいました。
プロポーズすると宣言した手前何もなく店を出るのも、待ち続けるのも地獄。そしてそれをバイトが終わるまで見続けなければいけないのも地獄。
そのあいだもずっと、大きくて立派なバラの花束は抱え続けています。きっとこれも動かすことで注目が集まるのも嫌だし持って行き場がなかったんだろう…
花を選んで買ったときワクワクで胸がいっぱいだっただろうし、喫茶店の道中は鼻歌でも歌いながら歩いていたかもしれない。そうした喜びの感情の行き場がどこにもない…
お笑い好きとしてこんな気持ちになることはすごく恥ずかしく、とても描写の細かいコントで面白かったのに…と思うのですが、涙がこぼれてしまうのです。

2つ目はきっと同士がいるはずです。3つ目も同じですが、騙されている人だけが勘違いをしていて、「この人は今映画に出れてると思って頑張ってるのに現状は…」という振り幅のでかさによる悲しさと、いつどのタイミングで事実に気づくのか?!という怖さがあります。
特に気づくタイミング待ちは、やはり先ほどの来るものがわかっているものを待つのを恐れる気持ちと似ています。それに加えて感情が変化することへのいたたまれなさ。かが屋とパターンのサラブレッドです。
ドッキリは、水曜日のダウンタウンの予告ドッキリや、なぜか50TA関連やマジックメールは大丈夫だったのですが、モニタリングは始まったらすぐチャンネル変えてしまいます。

感受性がものすごく強いが故だと思いますが、これらのものを見ると心が疲れてしまうのがつらいです。お笑いも三谷作品も大好きだから…
感情移入をする度合いが人より強いことは間違いないです。
普段人と接しているときに、恐らく周りの人は気にしていないであろうことをいちいち気にして空気を読んでいるから、そんなことになります。
間違いなくいいところでもあるんですけどね。

さて、私は先ほども書いたように食品の製造ラインで機械と一緒に仕事をしていました。
人と必要以上に関わらなくていい仕事なので、気を遣うことはあまりなかったのですが、何よりも音問題が本当にきつかったです。
そして、基本的に繰り返し作業であること。やはり、パターンですね。パターンはパターンでも特に自分の意思を介すことのないパターンなので、仕事の間はとても暇で、ぐるぐる考える必要のないことも考え疲れてしまっていました。
これも特徴のひとつなのですが、本当に何も考えていない時間みたいなのは基本的になく、常に何か考えているので考えることから逃げる事はできません。よくヨガで「呼吸のことだけを考えて」と言われますが、不可能です。

以上のことから、私のような感受性、考え方の人にはすごく向いていない仕事でした。
心が疲れたストレスがすぐ体に出るので、肋間神経症 (脇腹のあたりがもぞもぞするようになった) や呼吸困難、寝不足、手の痺れなどの症状が仕事をしていた時は常に出ていました。
HSPには向いている仕事ってなかなか難しいと思うし、私は今もそれに悩みながら就職活動を続けています。
自分に合った仕事を見つけるために大切なことは、やりたいこととできないことを踏まえることだと思います。
甘えと言われるかもしれないけど、自分を守ることを優先する必要がある。それが未来の自分のため。と思って、「傷つかないこと」「楽しいこと」を大切に、頑張って探していきたいと思います。

最後に、これは自分だけのあるあるかもしれませんが、
意識が高い人の多くは、自分の話す内容に自信があるのか逆にないからなのか、そして強い心を持ってるからなのか、本当に人を軽く傷つけるものの言い方をします。
もちろん優しい意識の高い人もいるはずですが、目に見えて意識高い系の人は自分の言いたいことをぶつけるように言ってくる人が多いイメージなので要注意です。
どんなことをこちらが言っても向こうの最終着地点は変わらないので肯定をしたふりをしてもやっぱり簡単に否定してきます。キャッチボールではなくドッジボールに近いです。
これが最近思ったことでした。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?