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マッチングアプリの人と電話の思い出

急にマッチングアプリでマッチングした人と電話したときのことを思い出したので書き出してみます。
先に言っておくと、嫌だった話になります。

まず、自分は一旦自分のことは無視させてもらった上で面食いなので、ある程度のイケメンさのある人にしか基本いいねができません。
なので、そこはクリアした方とまずはメッセージのやりとり。
そしてそのメッセージでも、「ん?なんやこいつ」ポイントがあるとすぐにぶっちします。
なので電話まで行き着くのはかなり珍しいことです。
その思い出の方をAさんとしますが、Aさんは初めてメッセージ以外のやりとりをした方になりました。

そして、自分は畜生なので、まず自分から「電話してみませんか?」「会ってみませんか?」とは言いません。「向こうがそうしたいと言うのなら…」というスタンスをずっととっています。すみません。
直した方がいいと思いますが、責任を感じたくないので嫌です。すみません。
そのため、Aさんが提案してくださり、やっと電話にこぎつけたという感じです。

電話の日当日。
初めてのマッチングアプリの方との接触なので、とにかく緊張していました。
私は仕事が定刻通りに終わり、Aさんが仕事が終わり家に帰るのを待っていましたが、そのあいだもとにかくずっとそわそわ。
ついに、Aさん帰宅のお知らせ。そしてすぐ着信!
「こっ…これがマッチングアプリの人との電話っ…」と思いながら通話ボタンを押し、できるだけ高めの声を出すように頑張りました。

まず、喋り初めの感想。
「あ、私この人と性格合わん。」でした。
なんというかうさんくさい。Facebookを常に更新して、勉強会を主催したり人の情報をとにかくシェアしたりしている人の匂いを感じました。

その方はメッセージのやりとりの中で、私と同郷ということを知っていたのですが、関西に大学入学の時からいるということでかなり関西弁。
仕方ないと思いつつ、少し不自然な関西弁を意気揚々と話すさまに深イイでいうう〜んの方にレバーを下げたくなる気持ちに。

話の内容は、確か仕事の話から始まり、Aさんは(ぼかして言うと)やり手の営業マン、という感じでした。
すごいですね!と5回ぐらい言いました。これは、本当にすごいのもそうですが、すごいですね!と言った方がいいんだろうなぁという話を5回連続でしてきたという、会話のキャッチボールの悪しき例です。
中身としては、ずっと自分に任された仕事をしていたが、最近ある支社の責任者を任され、人事の仕事も並行してやっていて、将来的には培ったスキルを使って起業かなんかするみたいな話でした。

私は、「起業」と言う言葉があまり好きではありません。
理由は、そう言った話に一切興味のない自分、仕事を頑張っていない自分に悲しくなり気が引けてしまうからです。
意識が高いことはとてもいいことです。ただ、自分が悲しくなってしまうのであんまり仕事の話はしたくないです。私はたぶん一生仕事を好き!楽しい!と言ってできる日が来ないからです。(昔からバイトも労働を心から楽しんでしたことはありません)
そういう自分にとっては「起業」という言葉は正反対の位置にあるので、そのキーワードを聞くだけで拒否してしまうところがあります。

ということもあり、そのへんの話はほぼ耳から耳に抜けていく状態でした。
この時点で「どうやったら早く終われるかな」という考えが頭の6割ぐらいを占めています。

その次に、今京都に住んでいるので「京都に来たんだったら、お寺とか見てまわったんですか?」という質問が来ました。
「仕事の話終わった」とテンションが微上がりしながら、「いくつか友達と行きましたけど、基本的に歴史に興味がないのであんまり行ってないですね」みたいな返しをしました。
私は基本的に何にも興味がないので、もちろん日本史も全く知りません。社会は桃鉄のおかげで日本地理が若干分かるだけでそれ以外は全部苦手です。

そしたら、Aさんが
そうなんですね。歴史、面白いですよ!例えば、墾田永年私財法ってあるじゃないですか。
あれは、今の社会の形を作ったきっかけになったものなんですよ。政府が土地を開いた人に土地をあげるって言って、みんな分からないから様子見るんですけど、言う通りに開墾したところがそのまま今も勢力があるんですよ。例えば、三菱とか、○○とか、××とか、くどくどくどくどくどくどくどくどくど
的な内容を話してきました。
(かなりうろ覚えなので事実と違う可能性が高いです)

先程の仕事の話もそうでしたが、私は基本的に興味のない話が多い上に「ちょっと聞いてみようかな!」とかいう好奇心も薄いので、この話も相当辛かったです。

というか、個人的にとても「は?」案件だったんですけど、
3秒前に歴史興味ないって言ってる人に歴史を教えていいのって予備校の講師(それも相当やり手の)か本気で私が歴史知らないのやばいよって私のこと考えてくれてる人ぐらいだと思うんですけど。どうですかね。
なんでわざわざ興味のない話ってヒントを教えてあげたのに(むしろ答え)
あえていばらの道を行くんでしょうか。
私にはAさんの思考回路が本当に???でした。
それほどまでに、自分の話で私に歴史面白いじゃーん!って思わせる自信があったってことですかね?

という流れもあり、最初はずっと「すごいですね!」と言っていた私の相槌が「ハァ」になりました。
歴史の話では、「ハァ」「へぇ」を使い回して乗り切りましたが、バレていたようで「なんか元気ないですか?」みたいなことを言われてしまいました。
ばっばれたか。でも当初は元気あったよ。なんで元気なくなったか分かる??
と思いました。というか、元気なくなったの察知できるんかい。なら理由まで頑張って分かってくれよ。と思いました。
この時点で、10割「早く切りたい」という気持ちに。
なんにも言わずにガチャ切りも考えましたが、道徳を習っていた経験があるため、やめました。

そのあとはまだ自分がご飯を買ってないのでご飯買いに行くからそろそろ…と、本当のことを言っているのになぜか言い訳をしている気持ちになりながら終わりの感じを出しました。
そういえば初めの方に「自炊とかされるんですか?」と聞かれ、「買ってくることもありますけど基本は作りますよ」みたいなことを話したら「へえ。いいじゃないですか」みたいなことをにやつきながら言われて、ん?と思ったことを思い出しました。
なぜか上からの評価の感じ。この時点でなんやこいつと思ってしまったのでメッセージだったらぶっちしていましたが、電話なので30分ぐらい忍耐の時間を過ごしました。
たぶんAさんにとっても忍耐だったと思います。あの日、近畿地方レベルでなら一番無駄な時間を過ごしたのは私たちだったと言えそうです。

せっかく同郷なのでまた機会があったらお話ししましょうという別れの言葉でようやく電話を切れたあとは、
今に至るまで全く何の連絡もし合っていません。

このことで得た経験、知識は、
・私は基本的に生きづらい
・仕事を頑張っていることはとてもいいことだけど、仕事のことはあんまり話してこないのが好き
・私は興味のないことが多すぎ
・興味のないことは話してこないのが好き
・墾田永年私財法
でした。たくさん学べたな。

それからは2回マッチングアプリの他の人と会いましたが、その方たちは2人ともとても話しやすく楽しく過ごせました。
仕事の話はあれど、専門的な話や自慢っぽいと言うか、等身大でなく聞こえてしまう話がなかったので、私も持ち前の仕事に対するクズな見解を話したりできて楽でした。
でも、その方たちとも2回目がありません。これは完全にこっちに原因があるので、どうにかしないといけない…。

これからも経験を生かしつつほどほどにやっていこうかなと思います。

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