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第8回闇キャンプ 前編★お花見が出来る穴場キャンプ場を探せ!【宇和島市・グリズリーBBQ&CAMP】

「みんな、Zoomにアクセスできる?
Zoom会議しよう!」
年末に突如発症した脳梗塞により緊急搬送された私が、そのまま入院して早3ヶ月が経とうとしていた3月初旬、闇のLINEでリーダーがそう呼びかけた。
コロナ禍の影響で、家族以外の面会は一切禁止、旦那であっても片手で足りるほどしか顔を見ていなかった私は、久しぶりに闇メンのみんなの顔が見れると思うと嬉しかった。
ふと窓の外を見ると病院の中庭に生えている大島桜の蕾も膨らみ始めていた。暖かい日が続き、山にも春の霞がかかっていた。
こうして、リーダーの声掛けにより闇チーム初のZoom会議が行われた。
議題は「どうする、お花見キャンプ」。

■初開催!闇のZoom会議
Zoomでも闇メンは面白かった

楽しい予感しかしない闇のZoom会議。私はその時が楽しみて仕方なかった。・・・ワクワクした結果、当日は雨を降らせた。
「こらぁ、ワクワクするなぁ(笑)」
と言うリーダーの声から始まったZoom会議。スマホの操作をした後、自分の顔が写るように画角を調整して画面を覗き込むと、みんなが驚いた顔をしている。
「どうしたん?」
ふと見た画面に目を移した。画面にはディレクターとGOTOの枠が表示されていた。

この時のZoom画面のスクリーンショット。
お分かりいただけるだろうか?
「ねるねるねるね」と「もう中学生」の
奇跡のコラボショットである。
咄嗟にスクショを撮った自分を褒め讃えたい。
(比較のため、芸人・もう中学生の画像は後から追加)

ディレクターの背景画像が、幼き頃に見たお菓子「ねるねるねるね」のCMのそれなのだ。その背景に併せて、ディレクターのパーマのかかり具合、丸いフレームのメガネなど、まさに幼き頃に見た「ねるねるねるね」の世界が再現されていた。

こちらが本家「ねるねるねるね」のCMのワンシーン。♪テーレッテレー♪という効果音と共に背景が
明転する場面がまさにディレクターのZoomの背景にそっくりなのだ

それだけではない。同じ画面に表示されたGOTOもまた面白い。髪型を変えたGOTOの姿が笑ってしまうほど「もう中学生」なのだ。メンバーが多いため数秒おきに切り替わるZoomの画面にこの2人の画面が並んだ奇跡。
カオスここに極まれり、といえよう。まさに暇を持て余した神々の遊び。皆と同様に私も驚き、笑った。
ほかのメンバーの画面に切り替わっても、数秒おきにこの画面が戻って来るのだ。頑張って議題であるお花見キャンプに適した場所をピックアップしていくも、画面が切り替わる度におかしくて笑い転げた。
闇チームあるあるで、テーマに沿って話を進めていても脱線に次ぐ脱線は必ず起こる。何度も脱線を繰り返しながら、いくつかのキャンプ場候補地が挙がった。
中でも今治の玉川にある龍岡キャンプ場が有力候補になった。キャンプ場内に桜があることは間違いないが、龍岡キャンプ場は学校跡地である。トイレの有無や清掃がどのくらい行き届いているか、洗い場の有無など情報が少ないことから、後日リーダーがロケハンに行くことに決まった。
他にも良さそうな場所を見つけたら、闇のLINEに共有することになり、この日のZoom会議は終了した。

■ロケハンは大事!これ、教訓

それから数日、闇のグループLINEにはメンバーが見つけたお花見に良さそうなキャンプ場の候補がパラパラと挙がっていた。その中にGOTOが見つけてきたオープンして間もないキャンプ場があった。「グリズリーBBQ&CAMP」である。
宇和島市吉田町にある「グリズリーBBQ&CAMP」は、出来て半年というニューフェイス。キャンプ場のInstagramにアップされるなんだかアメリカンな雰囲気も素敵だとメンバーが沸く。なによりまだそんなに知られてないから混み合うこともないだろう。それはとっても魅力的。しかし、お花見ができそうな桜があるのかなど情報が少なかった。
数日後、仕事の帰りに宇和島を走る闇メンの車があった。海沿いの道を走る黒いワゴンの運転席ではGOTOのブルーががった髪が春の風に揺れてる。
「しばらく道なりー」
と、その隣でスマホを片手にナビをしてるのはみえこだ。天気も良く温かい日ざしが差し込み、春が訪れていることを告げていた。道中で見た桜の木には既に数輪の花を付けていた。やはり、今年の桜は開花が早いようだ。
みえこのナビに従い、海沿いの道から山道へと入る。うっかり見落としてしまいそうになるが、黄色の看板が目印だ。山道を登ることしばらく左手にツリーハウスが見えた。まさに、「グリズリーBBQ&CAMP」のInstagramで見たツリーハウスだ。
ツリーハウスを横目に車を走らせると、入り口が見えてきた。
ハンドルを切り車はキャンプ場に入った。
GOTOとみえこは仕事帰りに「グリズリーBBQ&CAMP」のロケハンに来ていたのだ。
車から降り、
「着いたー!」
と言って長時間座りっぱなしだった体を伸ばしながらキャンプ場を見回すふたり。
受付棟らしいものを見つけて下見をさせて欲しい旨を伝えると、優しいオーナーさんが案内までしてくれた。

キャンプ場から見える海。
山も海も見える眺望は最高だった
ツリーハウスには思わずワクワクさせられる。
オーナーとスタッフさんのお手製というから驚きだ

キャンプ場内に桜の木は植えてあるものの、まだ若いその木には花は咲いていない。この樹が開花するようになるまでにはおそらく根付いて数年はかかるだろう。しかし、山肌には山桜があるし、キラキラ光る海も見える。ツリーハウスからの眺めも最高だった。
すっかりここが気に入ったGOTOとみえこは闇のグループLINEに写真やオーナーさんから教えてもらった情報を共有する。闇メンもかなり気に入り、龍岡キャンプ場に続いてここも最有力候補に躍り出た。
その数日後、玉川へ続く山道をアーバンカーキのRAV4がひた走っていた。山肌には薄桃色の山桜が見えていた。全員揃ってのキャンプは翌々週の予定だ。その頃にはいい感じで満開を迎えそうな勢いで桜の開花は進んでいた。

桜の咲く玉川ダム湖の様子。
この景色を見ながらのんびりキャンプが出来るのが
龍岡キャンプ場なのだ。
もちろん、春の週末には混み合うスポットになる

山道が開けてきて前方にダム湖が見えてきた。このダム湖の畔に目指す龍岡キャンプ場がある。リーダーもお花見キャンプの候補地のロケハンに来ていたのだ。
道沿いにある地元の直売所を過ぎるとキャンプ場へと降りる道がある。

今治市が運営する「龍岡キャンプ場」は、
小学校の跡地を利用した無料のキャンプ場。
車が乗り入れできるフリーサイトになっている

道に沿って生える桜並木のほかに、対岸にも桜が沢山ある。水面に映る桜も美しく、お花見にはもってこいの場所だった。平日だがキャンプをしている人達のテントが2、3組見える。車から降りたリーダーは、キャンプ場の様子を伝えるべく写真を撮っていく。
トイレも綺麗だし、直売所が近いので食材もすぐに買える。何より予約不要の無料のキャンプ場というのが最大の魅力だ。桜の季節、週末には地元の人でかなり混み合うだろう。密を避けたい我々にとってそれが懸念事項だった。
GOTOとみえこからの報告と、リーダーからの報告をもとにメンバーで相談した結果、お花見キャンプは「グリズリーBBQ&CAMP」で開催することに決まった。
そして、その先発隊としてキャンプ場の素敵さに我慢が出来なくなったGOTOとリーダー、そしてディレクターの3名が「下見」と称して、ひと足先にデイキャンプをすることになったののだ。

■ディレクターまではしゃぐ
お久しぶりのデイキャンプ

こうして迎えた「下見」デイキャン当日、デイキャンプとはいえ久しぶりのキャンプにワクワクしていた3人は、GOTOとの待ち合わせ場所のスーパーでの買い出しでもはしゃぎ回っていた。

スーパーから米袋を抱えて嬉しげに駆け寄ってくる
ディレクターの姿はプードルそのもの。
美味しい三間米と秘密のギアを使って
作りたいメニューがあるという

そのはしゃぎっぷりは、いつもなら一緒に楽しみながらもアクセル全開ではしゃぐ闇メンのブレーキ役になることの多いディレクターが思わず浮かれて買った三間米を片手に駆け寄ってくるほどだった。
後にこの時の光景を「スーパーがドッグランに見えた」とリーダーが語るほどだ。
3人の中で「グリズリーBBQ&CAMP」への道を把握しているのは1度ロケハンに行ったGOTOのみ、ここからはGOTOのナビに従いリーダーが運転をする。
闇メンの中でもGOTOによるナビ程恐ろしいものはない。地図を見て確認するわけでもない、そして地図を見たとしても現在地を把握出来るわけでもない。頭の中にある薄ーい記憶に沿って彼女独特の言い回しで行く道を指示されるのだ。「そこを曲がれ」と言われてもその先には曲がる道がないなんてことはザラにある。どこに連れていかれるか分かったものではない半シークレットツアーである。
意気揚々リーダーの車の助手席に乗り込んだGOTOに、リーダーは
「さぁ、GOTOさん道案内をお願いします」
と声をかける。
それに対してGOTOの回答は
「うん!もう、道なりやけん!」
のひと言。これに笑いながらも、よぎる一抹の不安をかき消すように気を取り直し、一路、吉田町へ車を走らせるリーダー。
やがて、車は海沿いの道へと進む。目の前に広がる海と山。山肌には桜のピンク色が広がっているのを見て、
「みんなで来る頃には満開やね」
と話す3人を乗せた車は、大きなカーブに差し掛かる。その時、スっと前方を指さしたGOTOが前のめりになってこう言った。
「この先のカーブミラー!ミラーのとこ曲がって!」
それを受け、進路を曲がるのに備えて減速をするリーダー。カーブミラーのところでハンドルを切ろうとした先は・・・道路の側壁だった。
「あ、ちごた(笑)」
ケタケタと笑うGOTO。この間にも車は前進している。こうして、現在地を見失っていくのだ。これがGOTOナビの恐ろしいところである。その刹那、カッ!と目を見開いたGOTOが再び前方を指をさして叫ぶ。
「ここ、ここ!ここー!ここー!ここー!ここ!ここ!ここー!」
まるでニワトリが降りて来たイタコのように「ここ」を連呼するGOTO。安心して欲しい。GOTOは鶏でもなければイタコでもない、どうやら曲がるポイントが今度こそ見えてきたようだ。半信半疑でふたたび曲がる体勢に入るリーダー。今度こそ山に続く道が出できた。
左手にある黄色い看板を指さして
「ほらぁ!これが目印よぉ」
とドヤ顔で言うGOTOに苦笑いしつつ、車を進めること数分。既視感のあるツリーハウスが見えてきた。無事にキャンプ場に着いたのだ。
無事到着の安堵感と久しぶりのキャンプに対する期待感が一気に押し寄せてきて高まるテンション。

バイクの販売なども手がけるオーナーさんが運営する
「グリズリーBBQ&CAMP」はドッグランを作るなど
今もまだまだ進化中。
詳しくはキャンプ場のInstagramにてチェック!

オーナーさんが飼っている犬のお出迎えを受け、受付で手続きを済ませた3人は場所を決めて、タープなど拠点の設営に取り掛かかるのだった。
広いキャンプ場はほぼ貸し切り状態。なんという贅沢。こうして、3人の「下見」デイキャンが幕を開けた。

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ロケハンを重ねて出逢った「グリズリーBBQ&CAMP」。
我々がここまでロケハンを重ねたのには、前月にあった某雑誌による表紙撮影の際のハプニングを経て下調べの大切さを学んだから・・・というのもある。
2021年闇の大忘年会の生配信をご覧になった人はお分かりかもしれないが、前月にあったとあるハプニングについては、また後で番外編として書くかもしれない・・・。
このキャンプに向けての候補地探しや下調べを経て、お花見キャンプマスターになった我々の今年のお花見キャンプが今から楽しみである。

さてさて、ようやく始まった下見デイキャンの様子は・・・やはり、闇チームならではのハプニングの連続。それについては、また次回!
See You Second part!



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