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【小豆島旅行記 エピローグ】闇チームがアップを始めたようだ

私は今、これを自宅で4匹の愛猫たちに膝の上を争奪されながら書いている。
あの楽しかった濃密な小豆島旅行から今日でもう2週間が経った。愛媛の自宅に帰った日、私たち夫婦は泥のように眠った。普段ならスマホを見てしばらくゴロゴロする私も、その日だけはおやすみ3秒。
敬愛する野比のび太師匠のスタイルである。

それに関しては、他の闇メンバーも同じだったらしい。あれからしばらく、リーダーは笑いすぎがたたって声が掠れていた。2週間経った今も、まだ完璧に疲れが取れてないというメンバーもいる。そこまで疲れる程に我々ははしゃいでいた。

連載した記事の中にも書いたが、行きたくてもずっと待ての状態が続いていたというのもその理由の1つだ。
しかし、我々がはしゃいでいたのには、再訪が叶わなかった期間以上の理由がある。それだけではなかったと確信している。そして、その見えない理由は何か、小豆島旅行記を書く時間は、わたしにとってそれが何かを考える時間だった。

小豆島の事を考える時、私の頭に真っ先に浮かぶのは、チョーケシ兄やんや妖怪美術館をあやつる人、宿舎さんなど小豆島の人達の顔だ。彼らは小豆島のナカで島を盛り上げるために頑張っている人達だ。小豆島の魅力=ナカのヒトの魅力になっているのだ。こういう場所は今までなかった。それがどうして小豆島になったのだろう。

私は離島に住んだことはない。しかし、離島に観光客を誘致しようと考える時、そのネックになるものは、移動の距離とそれに伴う時間、費用ではないかと考える。それだけのコストを払ってでも行きたいと思わせる、島に人を惹き付ける物をクリエイトしたり、魅力をプレゼンテーションしなければならないのだ。簡単なことではないと思う。

多くの人に情報発信する手段として、TwitterをはじめとしたSNSが利用されている現在。規模の大小を問わず企業のキャンペーンや観光地の情報などもそれらSNSを活用して得ることができる。小豆島の人達はこのSNS、特にTwitterを非常に上手く使いこなしていると思う。

他のところと違って、小豆島はTwitter上でホテルなど宿泊施設、妖怪美術館をはじめとした観光施設、店までもが自分の情報を発信するだけではなく、みんな上手く絡んでやり取りをしているのだ。
それは、互いがオチまで想定した高度なプロレスを演じているようにも見える。誰か裏にシナリオライターがいるのではと思わせる動きである。
個性の強いもの達が集まって皆が同じ方向を向いて進んでいるのだ。ヒト同士の小さなグループですら難しいそれを、狭い島の中で行う難しさは筆舌に尽くし難いものがあるだろう。

しかし小豆島はそれを平然とやってのけている。その結果、個々の企業のアピールだけでなく、島全体を挙げて盛り上げている感があるのだ。そのハイレベルなやり取りで、私達のように外野から見ている人を楽しませ、小豆島に惹き付けているのだ。
Twitterで小豆島のどこか1ヶ所に興味を持つと、そこと絡んでいる別のところのことも知ることとなる。そしていつの間にか興味を持つ先が広がっていき、私たちがそうであったように自ずと島全体のことを知るようにできているのだ。
そこまで興味を持ったら最後、小豆島に行きたくて堪らなくなる。まさに「お前も小豆島好きにしてやろうか」である。

観光スポットや食の他に島のナカのヒト自体が島に訪れる目的になるのも、この一連の" Twitter誘致 "のせいではないだろうか

私たちはこんな日々本気のプロレスをしている人達を相手に2泊3日でプロレスを仕掛けていったのである。それは体力を消耗するのも納得だ。しかし、同時に最高に楽しい時間だった。
確実に再上陸前よりも今の方が、小豆島のことをもっとずっと大好きになっている。自信を持ってそう言える。

帰りの船の中ですでに我々はTwitterで小豆島ウォッチを始めている。新たな情報を仕入れ始めているのだ。
帰ってからもそれは続いている。
闇チームのグループLINEも日々元気に動き回っている。

もうすでに、我々は次の小豆島再上陸へ向けてアップを初めているのだ。
前回よりも今回訪れた時の方が楽しかったように、次に訪れた時の方が更に楽しい時間になることだろう。それを求めて我々はまた小豆島へ向かうのだ。
次は、どんな仕込みをして行こう。そして、どんな返しが待っているのだろう。
本当に楽しみで仕方ない。

この連載を読んで、1人でも多くの人に小豆島に興味を持って貰えたら嬉しい。興味を持ったらまずはTwitterで、妖怪美術館か国民宿舎小豆島あたりのツイートを見てほしい。
小豆島のファンが増える度に我々闇チームにインセンティブが入る訳では無いが、「小豆島って面白い」と思ってくれる人や「行ってみよう」と思ってくれる人が増えれば、ナカのヒトたちが元気になる。それが、私たちの楽しみに繋がるのだ。

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