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京都の大学学長はアフリカ人

京都精華大学の学長はアフリカ人です。マリ出身のウスビ・サコさん。同大学はアニメ学部が有名な芸術系の大学。どんな経緯でサコさんはトップになったのか?

生い立ち

日本生まれではないです。西アフリカ・マリの出身。教育熱心な父のおかげで、子供のころから先生の家に住み込んで、朝から深夜まで猛勉強していたそうです。スパルタ教育ですね。

当時のマリは、小1でも学習ペースが遅ければ留年するほど下剋上な教育環境。勉強すればするほどその分恩恵もあり、サコさんは国の奨学生に選ばれ中国留学が決まりました。

中国の大学→日本の大学院→大学の学長に選出!

国家の将来を担う人材として中国で建築を学んだサコさん。中国語も一から学びました。その後マリに帰国するも、国の経済難で約束された公務員にすぐに就くことができず、大学院留学で選んだのが日本でした。

建築から居住空間とコミュニティとの関連に興味を持ったサコさんは、日本や母国マリの居住空間の研究を始めました。

例えば、京都で名物の打ち水は、隣近所と打ち水の範囲が重なるエリアが多いほど、ご近所関係がよい、という研究などです。

大学院を卒業後、京都精華大学の教員になります。委員会の発足などで、頭角を現すようになり、学長になるための推薦なども経て、現在の地位に就きました。

徐々に注目が集まり今では日本社会のご意見番に

初めてサコさんの話を聞いたときは、耳を疑いました。アフリカ人が日本の大学の学長に??!!でも、彼の考えや人柄に触れるうちに、なにも驚くことはないし、選出されて当然だと思うようになりました。

サコさんは「多様性」がますます重要になってきた現代日本のご意見番として、あらゆるメディアに登場し、グローバルな意見を発信。2冊の本も出版しています。

今後の活躍に期待です。



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