ワークショップデザイナーが1泊2日で語らう合宿〜第四回
"ワークショップデザイナー育成プログラム"(以下、WSDと表記)という、ワークショップの理論・実践を多角的に学ぶプログラムを、およそ7年前に受講していた。
西は大阪大学、東は青山学院大学で開講され、今は東の青山学院大学のみ、プログラムが行われている。
ホームページはこちら→http://wsd.lcd-aoyama.net/lp/
ワークショップは、参加者が体験を通じ、学び、創造し、また問題解決やトレーニングの手法として扱われるスタイルだ。
‘’できない→できるようになった、絶対解‘’を求めて取り組む学習スタイルとは対極的で、
ゴールは個人個人に委ねられ、‘’何らかがもたらされた、納得解‘’となり得ることが特徴的だ。
このモヤモヤとした感触、また、参加者が自発的に作業や発言を行える環境づくりという、なかなかの‘’やさしさ‘’を携えた心くばりに惑い、
いつしか自分の脇に置くようになっていた。
しかしながら、「リベラルアーツへの挑戦」に取り組むようになり、また職場の音楽教室で行っているイベントを振り返ると、
参加者に能動的なアクションを期待し、参加型のスタイルをとっていることに、だんだん気付かされていく。
近日中に行う「リベラルアーツへの挑戦 vol.4 建築 × 音楽」は、空間を創造するワークショップと題し、もう一度WSDの道場へ乗り込むことにした。
2020年1月11、12日
第四回
全国のWSDが1泊2日で語る合宿 in Kyoto
参加者は21名。
そのうち、ほとんどは東京の方。鹿児島、愛知からもお越しになられていた。
宇多野ユースホステルという、とても開放的で素敵なロケーションで行われる。
地域活性、日本語教育、企業研修、美術対話鑑賞、演劇、街づくり、多文化共生、、、
様々な分野でワークショップを取り入れ、活躍されている方々に囲まれ、
他人の活動を知り、現場での悩みを話し、新たな活動の礎を見つけていく、貴重な時間であった。
焚き火をして、
百人一首をして、夜中の二時に、
夜な夜な、語る。すごい。
思わぬ分野のワークショップから、音楽づくりのヒントを得たり。
これもデザインあっての学び。
寝食共にし、あったまってきて人は語りだす。
これだけ集中的に語るのだから、帰る頃にはぐったりもしていた。
‘’やさしさ‘’をあきらめない、自発的な人たちの集まりは、日常生活ではなかなか起こりえないシチュエーションで、その不自然さに戸惑う瞬間に多々出くわした。
今回も絶対解を持って帰ったのではなく、たくさんの経験を携えてこられた方々の手振り身振りが、私の体に振りかけられたと思っている。
また、誰かが火をおこしてくださるから、このような稀有な機会も四回目を迎えられていることが、一番最後に響いてくる。
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