Honesty is the best policy

・子育てをするときに大切なこと2つ

ときどき「子育てをするときに大切なことって何ですか」という質問をされることがあります。
子育てや親子関係についての情報は、世の中にたくさん溢れていています。
今後は時代の変化に合わせて、何が大切かも変わってくるかもしれません。

それでも、これは絶対変わらないんじゃないかと思う2つについて、書いておきたいと思います。あくまでも私的な観察の結果です。科学的なエビデンスはありません。いつか研究してみたら面白いとは思っているのですが。

・嘘をつかないこと

まず、一つ目は、「嘘をつかないこと」です。
これ、意外ですか。それとも、納得ですか。

嘘なんかつかないよと思われる方がほとんどでしょう。詐欺師でもない限り、あからさまな嘘をつくなんて、誰にでもできることではありませんよね。ここで言う嘘とは、そういう類の嘘ではなく、自分の本音に正直でなかったり、本音を押し殺して行動したりすることを指しています。

つまり自分自身に嘘をつくということです。

例えば、実際はあまり良い関係ではないのに、仲の良い夫婦や嫁姑関係を演じているとか、ママ友の誘いが断れなくて、本当は気の進まないお茶会に参加するなどです。
嘘とは認識できないような自分自身に対する嘘、言い換えると自己欺瞞ですね。子どもたちは驚くほど敏感に大人の自己欺瞞を察知します。中高生はもちろん、小学校の低学年ぐらいでも感じ取ることができるように思います。
こうした大人を見ているうちに、彼らは、素直に自分を生きることを難しく感じるようになります。いつも周囲の目を気にするようになって、人間関係の構築にも問題が生じてくるようになります。人間関係に疑心暗鬼になるのです。誰かを心から信頼するということが難しくなってしまうのかもしれませんね。そうすると徐々に生きにくさが高じていきます。その結果、不登校やいじめにも深くかかわる原因になるようです。

・人格や能力を否定しないこと

二つ目は、「人格や能力を否定しないこと」です。
幼い子どもに対しても、中高生のような多感な時期の子どもに対しても、人格や能力を否定するような叱り方は絶対にやめましょう。

子どもの頃にそうした否定的な叱り方をされてしまうと、自分は何をやってもだめだという固定観念を作り上げてしまします。
これが繰り返し行われたら、当然、子どもはその通りになってしまいます。

さらに、自分自身の怠惰さを正当化するために、自分はもともと能力がないとか馬鹿だからといった言い訳を使うようになります。こうなってしまうと、学業に支障が出てくるのは明らかですよね。
子どもを叱らず育てるのが一番いいと思っていますが、子育てはきれいごとではいかないことも理解しています。だから、せめて叱り方を考えてみてください。

この2つですべてがうまくいくわけではありませんが、それでもチャレンジしてみる価値はあるでしょう。


私も自分自身に「嘘をつかないこと」は、まだ完全にはできていないかもしれません。

ここを、もう一度、子どもたちから学ぼうと思っています。

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