資本主義社会に生まれた私たちによる「お金がすべてじゃない」という反抗について
願望実現や心のことを研究していく中で見つけた、現実がうまくいく前提条件というのがある。
それは、
「目の前の現実を自分が創っている」
ということに気づくことである。
今現在、とてもつらくて、あるいはずっと何年も底なし沼から抜けられないような状況にある人もいると思うし、そういう方々にとっては今すぐに批判したいくらい認めたくない事実かもしれない。
でも、そうなの。
「引き寄せの法則」は、スピリチュアルでもお花畑でもなくて、ただのエネルギーの法則で、いわば重力と同じようなもの。
つまりあなたの目の前の現実は「いままでのあなた」のエネルギーが、似たようなものを引き寄せた結果なのである。
私の職業は占い師なんだけど、生年月日や名前を用いた占いでは【魂の初期設定】があることが前提になっている。
つまり何がいいたいかと言うと、この時代やこの親、この環境を選んできたのも自分自身なのである。
清貧=精神性が高いという幻
ことスピリチュアル業界では、お金の匂いがぷんぷんする高額コンテンツもはびこる中、お金を毛嫌いする傾向がまだまだ根強い。
「お金がすべてじゃない」「お金があることだけが幸せじゃない」
それは事実だ。
お金があったって、そのお金を使ってどう楽しむか?というのがこの地球のゲームだし、楽しむ=このカラダを使って感じることがメインディッシュなのである。
だから、お金がすべてじゃない。その主張は間違っていない。
しかし、前述のとおり環境設定も自分でやってきていると考えると、私たちはこの資本主義社会のこの時代の日本を選んで生まれてきている。
つまり、お金をたくさん持っている方が優位というルールのゲームなのである。
お金の得方は人それぞれだけど、だいたい人間らしい暮らしをするためには労働などによりお金を手にする工夫をし、そして、それを使ってどのように自分の欲求を満たすかを考える。
その繰り返しなのである。
お金が必要ない生き方、という考え方が成立しないとは思わない。
しかし、資本主義社会において確立された一般常識を握りしめたまま、社会の歯車に乗ったままで、それはまかり通らない。
振り切れないなら、それを主張すべきではない。
私はそう考える。
本質を見抜く目を養おう
生まれつき欲深い人というのは、いる。
不足感から欲深くなる傾向がある人も、いる。
自分の欲を叶えた方がいい周期も、9年に一度くらい誰にでも訪れる。
「欲」だって、神という存在がいるのだとしたら、我々人間意識に標準搭載された「機能」のひとつなのだ。
お金=欲ではない。
「お金という概念に縛られない高い精神性を持つオレ」として崇められたい、ということの方がよっぽど我欲なのである。
それすらも、別に持ったっていい。
ただ、その我欲で他人をコントロールしようとしたとき、そのツケはいずれ自分で精算することになる。これも宇宙の法則だからである。
だから今、大切なのは自分としっかり繋がること。
外側に振り回されると、欲はあらぬ方向に膨らむ。
だから自分をしっかりと捉えることが、まずひとつ。
もうひとつは、自分自身の体験を積み重ねることだ。
誰かの我欲に振り回されることも、結局体験しないことにはわからないし、あなたにそういう求め方をしてくる人を見分けることだって、最初っからできる人のほうが少ない。
だから、体験するしかない部分もある。
失敗したっていいのだ。それだって、魂は喜んで体験している。
自分自身の初期設定を知っておくことで、自分の魂が「これを体験したくてこの出来事が起こっているのだな」というのが、人間意識でも理解しやすくなる。
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