ほぼ毎日続く両親のケンカ…

母と父は、家にいるとケンカばかりするようになっていた。
ケンカの原因はよくわからない。
後に父にチラッと聞いたが、母の几帳面さ神経質さに耐えきれず、人間としての扱いを受けてない程の神経質になっていたそうだ。

人間としての扱いを受けてない程の神経質…

んー私も今思えば受けていたかもしれない。
例えば、遊んで泥だらけになった靴、靴が蒸れて足が臭くなりやすい体質なので、靴が汚いと家の玄関で外靴を脱がせてもらえなかった。
外靴は、玄関の前(外)で脱いで、玄関には全面新聞紙がひいてあり、その上を靴下のまま歩いて家に入るというスタイル。
他人からみたら、なぜ、玄関の外にいつも靴が出てるんだろう?と思われてたと思う。
夏場は、靴の中にムカデが入っていないか怖くて、靴の中を確認してから履いていた。

他は、私が中学生とかになり、母が体調悪くご飯作れない時など自分で炊飯器を使ってご飯を炊いたり、卵焼きでも作ったりしたかったが、一切キッチンは使わせてもらえなかった。
理由は、「汚れるから。後で掃除が大変だから。」
なので、ご飯はコンビニ弁当や菓子パンなどでしのぐしかなかった。
これはほんの一例で、どんどんエスカレートしていった。

そりゃ、父も嫌になり、怒り出すのは仕方ない。

が、両親のケンカは凄まじかった。

今でも鮮明に覚えいて、怖いと思うのが、
母が父に包丁を向けて抵抗してる姿を見た時だ。
母はとても口が立つ。
父はそれに言い返す言葉がなくイラッとしたのを抑えられなかったのだろう。
母に手を挙げていた。
母の髪を掴んで、床を引きずり回したり、横たわる母を足で蹴ったりしていた。
子供ながら父のジーンズのお尻のポケットに指を入れ、ひっぱり、父から母を引き離そうとしてみたが、力が足りず、重くてビクともしない。
もうやめてとさけびながら、止めに入るが止まらないこともあった。
ここまでなると、自分の身を守るために母は、包丁を持って抵抗したのだろう。
今思えば、一歩間違えれば、悲惨なことになっていたかと思うとゾッとする。

こんな、親の喧嘩をずっと見てるのは本当に嫌だった。
もう、嫌という言葉では現せないほどの感情がいまだにある。
ケンカの原因はなにであれ、このような状態を子供に見せるのは本当によくない。
その子供が大人になった時に、自分も同じようになりたくないと思っていても、同じことを繰り返してしまうこともあるかもしれない。
また、反面教師で同じことは絶対に繰り返さないとなることもある。
どちらにせよ、深い心の傷がついていることは間違いない。

この状況からとにかく逃げたかった。でも、自分が逃げると母が1人になってしまう。かわいそうだ。という感情がずっとあった。

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