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2.日常生活では自分の聞きたい声しか聞きにいっていないと反省した本

「 52ヘルツのクジラたち / 町田そのこ 」

無意味に本屋さんを彷徨くことが好きで、
単行本の時から表紙は何度も見かけていたこの本。
素敵な装丁で興味はあったものの積読の嵐の中、
興味でとどまっていた。

偶然手にすることがあり、
全くあらすじも知らずに読み始め、1日で読了。

あらすじ
自分の人生を家族に搾取されてきた貴瑚。人生が二転も三転も四転もするような人生の全てを薙ぎ払って都心から地方へ。MP3から流れる音とこれまでの記憶と共に古い家屋で過ごすが、言葉のでない子供と出会いまた人生が転がってスタートしていく。感じ。

印象的な言葉:
◯思い出だけで生きていけたらいいのに
たった一つの言葉を永遠のダイヤに変えて
それを抱きしめて生きている人だっているという

言ったひとからしたら、とりとめのないことかもしれないけど、かけがえのない大切な思い出になる。その逆も然り。

◯水疱瘡やおたふく風邪と同じでな、
小さな子どものうちに覚えておかなきゃならんことを
大きくなって知るのは、ものすごくしんどいものよ

それな〜
子どものうちに経験することって、良いこと良くないこと判断のつかないことを認識するのに大切な予習の時間になってる気がする。
かといって、キナコとか52みたいな行きすぎた経験は不必要極まりない。
現実的な解決策は浮かばないけど、いつでも52ヘルツの歌声がどこかに流れているはずと忘れないようにしたい。
こういった本を読んだ直後はそう高尚なことを思うけど、きっと忘れちゃうんだろうな。
noteを見返したときにでも、思い出せたら良い。
そうしたら記事に追記していこう。

友達以上恋人未満のAさんも、
なんだか52ヘルツの声出してる気がするけど
うまく私に届かない。

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