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DXマガジン

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2021年4月の記事一覧

顧客価値を高めるDX企画の推進体制

コンサルティング会社の起用には注意が必要DXに疎い大企業の経営者は、一流のコンサルティング会社であれば間違いないとDXの戦略策定を丸投げする傾向があるが、本当だろうか。 近年、DXに関するコンサルティングを提供するコンサルティング会社が増えている。DXの戦略策定についてコンサルティング会社を活用する企業も多い。しかし、委託企業はコンサルティング会社には特徴があり、万能ではないことを理解しておく必要がある。 一流企業を顧客に持つコンサルティング会社は経営管理、社内業務の効率

DX成功のための組織変革(下) 解決志向がDXを実現する

◀前回「DX成功のための組織変革(上)変革のエネルギーを生む」 DXの企画・戦略策定は解決志向アプローチが最適 組織の中でDXの企画や戦略策定を推進するには、「解決志向アプローチ」(Solution Focused Approach)が有効である。 解決志向アプローチを一言で言うと、「失敗原因をなくすことよりも、解決に向けた可能性を追求する考え方及びコミュニケーション方法」である。 多くの企業では、問題に焦点をあて、問題を無くすための解決策を講じる「問題志向アプローチ」

DX成功のための組織変革(上)変革のエネルギーを生む

組織学習を促進し、組織能力を高める これまでDXに有効な手法として「システム思考法」と「仮説指向計画法」を解説した。いずれも体系的であり、手順やルールが明確なので、何をすべきか迷いがなくなるだろう。 しかし、どれだけ優れた手法を導入しても、その目的や背景にある考え方が正しく理解されなければ、組織に浸透せず、形骸化していく。 「システム思考法」と「仮説指向計画法」も同様である。このふたつの手法の共通目的は「組織学習を促進し、組織能力を高めること」である。手順や図表化の知識を