友情が繋いだX'mas 〜来栖玲〜

著者:ゆかまな
これはRouge et Noir の同人誌です。

来栖さん「ねえ亮、クリスマスの予定は?」

真壁さん「仕事に決まってんだろ」

来栖さん「だよねえ…特広は関係ないからね…可哀想に」

真壁さん「何他人事みたいな顔してんだよ来栖?」

来栖さん「は?」

真壁さん「お前も仕事だよさっきボスが張り込み手伝わせるって言ってたぞ」

来栖さん「ちょ💦ちょっと待ってよ俺クリスマス予定あるのに💦💦」

真壁さん「そりゃ良かったなぁ〜その予定とやらはめでたくキャンセルだな〜」

来栖さん「(このイヤミ野郎とパワハラ上司め…)」

真壁さん「クリスマスの予定なんて、どうせ女とデートだろ」

来栖さん「あぁあぁ〜💦レストラン予約したのに〜💦半年待ちだったのに〜😭😭😭😭」

来栖さん「?(彼女も仕事って事じゃないのか?)あのさ亮?あの子も張り込むの?」

真壁さん「は?あの子って……そう言う事か、ふっ。あいつは今回の張り込みからは外したからあいつの代わりにお前なんだと。ボスはあいつに甘いとこあるからな〜恨むならあいつを恨むんだな、あいつボスにXmasはどうしても休ませてくれって言ってたからな〜あまりのしつこさにボスが根負けした感じだったけどな〜まさかお前の為だったなんてな〜」

来栖さん「そんな〜亮何とかしてよ‼️なぁ〜今のバディは亮なんだからさ〜頼むよ〜亮〜マジで〜このままだとあの子が可哀想じゃん‼️俺の為休み取ったのに‼️その俺が仕事だなんて‼️俺の為じゃなく、バディの為にボスに掛け合ってくれ!」

一方で

鑑定課課長「ちょっと周防課長、来栖は今は麻薬鑑定官なのであって特広の麻取じゃないんですよ💦」

周防課長「あぁ⁉️お前誰に口聞いてんだ⁉️来栖は元々うちの人間だ」

鑑定課課長「ハイ…😭😭(周防課長怖いんだよなぁ💦💦)」

鑑定課課長「悪い💦来栖‼️俺には無理だったわ……」

来栖さん「そんな〜課長‼️しっかりしてくださいよ」

そんなやり取りを壁にもたれかかって聴いてる真壁

真壁さん「はぁ……仕方ない……俺が掛け合うしかねぇかっ」

周防課長「どいつもこいつも浮かれやがって……」

俺はそのまま周防課長のところへ戻った。

真壁さん「周防課長……今回の張り込み、俺独りでする。来栖の手は必要ないです。あいつは来栖の為に必死になって休み取ったんです。なのに来栖が張り込みだなんてあいつが必死になって休み取った意味が無くなる!だから俺が張り込み独りでする!」

周防課長「そんなに来栖を休すませたいのか?真壁!まさかお前がそんな事言うなんてな〜」

周防課長は少し考え俺を見た。

周防課長「あ〜分かった、仕方ねぇな〜今回は来栖の手は借りねよ〜但し、だ!俺も張り込みするからな!良いな!真壁!」

真壁さん「了解👍」

周防課長「最初の頃から比べたら十分言うようになったな〜この青二才が!何が独りでするだぁ〜まぁいい!あの色ボケの所に行ってこい!早くしねーとあの色ボケの事だしてるんだろ?予約?あいつの為に!だからお前独りで張り込みするって言い出したんだろ?キャンセルする前にな!」

真壁さん「邪魔するぞー!バタン」

いつものごとく鑑定室のドアを乱暴に開け放つ真壁

来栖さん「あっ亮!ダメだってまた煙草臭いまんま入ってこないでよっ!」

真壁さん「いいのか?真壁様が朗報を持ってきてやったのに」

ゆっくりと来栖の前に行き口の端を上げた真壁

来栖さん「(うわ〜亮が笑てる?)朗報って?さては…」

真壁さん「よく聞けボスの伝言だ。Xmasはお前は休みだ。新人泣かせたらタダジャおかねえからな、だとよ」

来栖さん「亮…!……あれ?でも張り込みは⁉️」

真壁さん「それな……俺と周防課長でする事になってな〜元バディに感謝するんだな」

来栖さん「ありがとう亮!ホントにありがとう!」

真壁さん「その代わり今度飲み代おごれな」

来栖さん「もちろんだよ!いくらでも飲んで飲んで!」

真壁さん「今の言葉忘れんなよ」

喫煙所

周防課長「フン、ガキ共の友情とやらに付き合う羽目になっちまったぜ。俺もだいぶヤキが回ったもんだ…」

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