見出し画像

フォイラー長海苔が見る新セット Vol.27 ドクター・フー【Foil】

フォイラーに光りあれ!

え?今回統率者含めたエターナルフォーマット用セットなのにコレブあるの?統率者デッキだけじゃないの····?

長海苔です。

ここでは光る紙をしばきまわす私が、構築フォーマット(主にパイオニア~レガシー)に使用する範囲で新セットから個人的にフォイルでおさえておきたいなーと思ったカードついて、買い物用メモついでにピックアップしたものを垂れ流していきます。

今回は1963年からイギリスで放映されている息の長い海外ドラマ、ドクター・フーとのコラボセット!
原作オリジナルのキャラクターのカードだけでなく、統率者セットよろしく過去セットからの強力な再録もあるため只のコラボと侮るなかれ。

では前置きもほどほどにさぁいくぞ!



殺し

メルカディアン・マスクスが初出の黒のピッチ版『闇への追放』が満を持しての再録。

レガシーとPauperにて需要のある除去カードだが、フォイルの再録自体は無かったため光らせようとするとなかなかに高額になっていた。
特に採用枚数的にもPauperでフルフォイルデッキを作る際の大きな壁となっていたため、パウパーのフォイル民にとっては一番の朗報になったのではなかろか。これを機にガッツリ4枚光らせてしまおう。

レガシーにおいても黒デッキならば色が合う限りアグロ、ミッドレンジ、コントロール、コンボなど型を問わずメインかサイドにピン刺しするために採用される。
沼が場にあればライフペイだけでキャストできるため、ハンドを全てコンボに回したい高速コンボデッキが早期に出された自分のコンボを阻害するヘイトベアなどを焼いてからワンショットを決めるのに使ったり出来るので、フェアデッキが追加の除去枠で採るより使用感的にはコンボデッキのほうがありがたみが体感しやすい。


↑メルカディアン・マスクス版(左)とデュエルデッキアンソロジー版(右側)。リリアナ絵の方はフォイルが存在しない。



思案&定業

マジックにおいて『渦まく知識』に次ぐ強力な青の1マナドローソース2種が再録。

思案はレガシーでド定番のドロー&モダンで現在禁止、定業も9枚目以降のドローソースとしてレガシーで活躍の機会がありモダンでは最近解禁されて以降定番ドローとして地位を確立しつつある。

両者とも最近になって再録の機会も増えたが、特に定業は解禁後のモダン需要が冷めやらぬためコモンながらフォイルもそこそこの額だっただけにこれは嬉しい再録だ。


↑思案の過去イラストバリエーション。
左上から順に初出のローウィン版、基本セット2010版、時のらせんリマスター版旧枠、報奨プログラムテキストレス版(フォイル無し)、Secret Lair(Black Is Magic)版、Secret Lair(30's Anniversary Countdown Kit)版、エターナルウィークエンド版(非フォイル&希少)


↑こちらは定業の過去イラストバリエーション。
左から初版の基本セット2011版、デュエルデッキ版(フォイル無し)、統率者レジェンズ拡張版、兄弟戦争統率者旧枠版(フォイル無し)、指輪物語統率者版(フォイル無し)、ジャンプスタートアニメ絵版(フォイル無し)、Secret Lair番(フォイル無し) 
あれ?フォイル再録意外と少ない····?



花の絨毯

ウルザズ・サーガが初出、緑の1マナの相手の島の数だけ第一メインフェイズor第二メインフェイズに一回だけ好きな色1色を出してくれる1マナ対青エンチャントが再録。

こちらの主戦場はレガシー。
環境の青デッキが猛威を振るっている場合はサイドを越えてメインにも1枚挿されるなんてことも。
なんだったら緑タッチの青デッキが青をメタるために使われることのほうが多いまであり、対面青で最速でこれが着地した場合は『思案』のようなソーサリーカードの隙が生まれにくくなり1ターン中のアクション数がターンを重ねるごとに増えることになるため、初動のその一枚でそのまま勝ちに直結してしまう。
使われる青デッキ側にとっては間違いなく初動のマストカウンターだ。

近年Secret Lairで初のフォイル化が成されたのだが、レガシー需要もあってフォイル単価は以前より落ち着いたものの今だに高額をキープしていたため、今回のフォイル再録は非常に嬉しい。


↑左からウルザズ・サーガ版(フォイル無し)とSecretLair版。個人的にはRebecca絵のサーガ版が好きなのだがフォイルが無いのだからフルフォイラーとしてはもう仕方ないの一言である。



キャノピーランドサイクル4種(緑白、青緑、青赤、赤白)

未来予知(緑白)とモダンホライズン(対抗色)にて初出のキャノピーランドサイクルより、4種類が再録。

主戦場はモダン。
マナ出しに1ライフかかるとはいえ場から不要になればドローに変換出来る土地が弱いはずがなく、モダンホライズン以前に未来予知で試み的に刷られたであろう『地平線の梢』は長らく『不毛の大地』の無いモダンにて結果を残し続けたうえ、モダンホライズンで刷られた対抗色群においては特に赤青の『焦熱島嶼域』と赤白の『灼陽大峡谷』はカウンターモンキーやバーン系デッキで現在も採用するデッキがよく見受けられ、フォイル単価もどんどん上がっていた。

特に赤白の『灼陽大峡谷』は高速で手札消費の激しい代わりにドロー手段の乏しいバーン(主にボロスバーン)においてフル採用されるのが常なため、今回の再録はモダンのバーンをフルフォイルにする良い機会になるのではないだろうか。



スローランドサイクル(7種)

『イニストラード:真夜中の狩り』『イニストラード:真紅の契り』でそれぞれ初出のスローランドサイクルの中から友好色5種+対抗色2種の計7種が再録。

主戦場は現在のスタンダードとパイオニア。
最近スタンダードのローテーション期間延長がアナウンスされたことでスローランドサイクルの使用期間が2024年9月末まで延び、スタン落ちでの価格低下を更に待たされることになっていたフォイラー諸兄には朗報だったのではなかろうか。いやむしろスタン民のほうが嬉しいか。

今回青赤が欠けているものの、下環境でもコントロールによるロングゲームの得意な色である青白の『さびれた浜』や青黒の『難破船の湿地』が再録されたのは嬉しいところ。

フォイル単価自体は昨今の通常版&拡張版排出のおかげもあり元々ガッツリ高価になっていたというわけでもないが、スタンダードのローテーション長期化でこのまま安価なままというわけでも無くなったためもし揃えてなければ今回のセットで一気に買い揃えてしまって良いだろう。

最後に。

レガシー以下の使用範囲で統率者デッキも出るセットとなればフォイル排出がないものかと思って殆どスルーしかけていたのですが、統率者セットとしてもアーティファクトクリーチャーシナジーなカードが多かったため統率者で『最高工匠卿、ウルザ』を握る筆者としては外部コラボセットなのにかなりストライクゾーンに踏み込んできて嬉しい誤算でした。

前回の予告を盛大に外しましたが、次回こそは『イクサラン:失われし洞窟』になるでしょうか。

ではまた。

フォイラーに光りあれ!

記事を読んでくださってありがとうございます。 頂きましたサポートについては、Mana Capsuleの活動や記事の検証などに使用させていただきます。