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フォイラー長海苔が見る新セット Vol.28 イクサラン:失われし洞窟【Foil】

フォイラーに光りあれ!

構築用にフォイル4枚買い揃えたと思ったら光り方のバリエーション違いがうっかり1枚だけ混ざってて、泣く泣くもう1枚買って余った方を統率者用にすることがあまりにも多い件。

長海苔です。

ここでは光る紙をしばきまわす私が、構築フォーマット(主にパイオニア~レガシー)に使用する範囲で新セットから個人的にフォイルでおさえておきたいなーと思ったカードついて、買い物用メモついでにピックアップしたものを垂れ流していきます。

イクサラン再来!
強力な過去カードの再録になるボックストッパー群やゲスト枠のみでなく、新たに刷られたカードのキーワード能力のシンプルに書いてあることのインパクトに下環境へのパーツ供給を色々と期待できそうだ。

では前置きもほどほどにさぁいくぞ!



不屈の解体者

場に立つだけでタップインさせたりサクって指定のマナ総量のものを全て割ったりと、アーティファクトをメタる白の2マナ人間。

まず素が2マナと手頃な軽さで『虚空の盃』のX=1を抜けつつ『霊気の薬瓶』で出しやすい。
加えてタフネス4が稲妻相当の火力では落ちないのもヘイトベアとしてはポイントが高く、人間タイプを持っていることもロードなどで強化しやすく◎。起動にタップが要らないのも殴りに参加させやすくて良い。

今のモダンだとハンマータイムや鱗親和、トロンなどといったコストの軽いアーティファクトを使用するデッキがメタ上位にあることに加え、指輪物語の『一つの指輪』が猛威を振るいまくっている真っ最中なのもあり、発売後はモダンのサイドで見ることも増えるかもしれない。


失せろ

相手に地図トークンを2つ渡す代わりにクリーチャーorエンチャントorPWを焼ける白2マナ万能除去。

デメリット付きとはいえ白の除去も年々どんどん丸く強くなるのを感じさせてくれる1枚。
地図トークン2つを相手に渡してしまうことに関しては、起動にマナに要ることやドローさせても土地だったりすることで他のデメリット付きの白の除去群の中では微妙に緩い。生物に+カウンターが乗ったところで破壊なり追放が得意な白であることもそれに輪をかけている。

パイオニアならばメインから積み込むことも出来るだろうし、特に単体&全体除去に加えてカウンターの多い青白コントロールだと相性もいい。

優秀な万能除去とあってスタン需要でフォイル単価が上がりがちな予感もあるため、必要であれば安価なものを見つけたら一気に4枚揃えてしまって良いだろう。


輝かしい天使

基本セット2019から再録。3マナ3/3飛行にライフゲインがトリガーのトークン生成能力と、決して効率がいいとは言えない自身へのパンプ能力持ち天使。

これといって下環境で見かける機会もないかと思いきや、パイオニアの天使デッキに採用されたりする。
実はこのカード、フォイル再録がなく天使という熱心なファンの付きやすい部族てあることもあってかフォイルが非常に高値をキープし続けていた。
統率者で天使デッキを組む際には必ず入るというのも高値の理由の1つかもしれない。筆者もカジュアルで天使統率者デッキを組んでいるときにこれの市場価格に気付いて目が点になったものだ。天使は本当に『これなんでフォイルこの価格なの····?』がよくあるのである。

今回の再録で安価に入手できるようになるはずなので、これを機にパイオニアでフルフォイル天使デッキを組んでみるのも良さそうだ。


ティシャーナの潮縛り

もみ消し能力+ファクトかPWか生物のものを打ち消せた場合に場にいる限りそれの能力を失わせる瞬速持ちのマーフォーク。

瞬速持ちではあるが『霊気の薬瓶』でキャストを介さず出して意表を突くことも出来るし、場に出た瞬間に打ち消しと無力化とクリーチャー運用できているためコスパで見ると非常に良い。打点が3あるのも高評価。

昨今のマーフォークはモダンホライズン産のカードで土地を島にしたり寝かせてきたりとコントロール色も少しずつ上がってきているため、そういう点での採用はあるかもしれない。
無論パイオニア辺りであればマーフォークでないコントロールデッキでの採用も十分アリだろう。


鎌爪の猛竜

お互い自分のターン以外の呪文キャストを4点バーンで咎める恐竜。

『紅蓮光電の柱』や『大歓楽の幻霊』に心ときめく筆者がビビッときた1枚。
2点や3点でなく4点が飛んでくるヘイト生物ともなれば青デッキ側は絶対に打ち消したいだろうしソーサリータイミングで焼かざるを得ないため、必ず1アクションを縛るか強制させることになる。4点という高打点も殴り合いで光るだろう。

下環境になるほどインスタント呪文の質も上がっていくことと、『3マナ』で『赤いカード』ということもあり1ターン目からマナ加速で『血染めの月』や『虚空の杯』といった脅威を叩きつけつつインスタント採用の少ないレガシーの赤単プリズンに挿すといいアクセントになりそうだ。

え?こいつアンコモンなの?



骨集めのドラコサウルス

5マナ5/5飛行先制にアップキープ時に2枚の衝動的ドローとその追放結果で盤面に恩恵をもたらす赤のドラゴン。

書いてあることが分かりやすくスタンにおけるフィニッシャーカードとして刷られた感が強い1枚だが、基本スタッツの良さと先制攻撃による生物戦の強さ、長期戦にも強い衝動的ドローとトークン生成でパイオニア以下のドラゴンデッキでの使用にも重さが許されるなら採用はあるだろうか。

スタン需要となによりドラゴンという人気タイプからコレクター人気と統率者需要も考えられ、フォイル単価が飛び上がるなんてことも有り得そうだ。


野蛮な序列(ジュラシック・ワールドコラボ)

色を指定しない代わりに生贄のパワー4以上指定とサーチ先に恐竜をした『自然の秩序』の亜種。

レガシーでの新たなアーキタイプが生まれる要因になりそうな1枚。 
恐竜といえばバカでかいマナコストとそれに見合った豪快な能力揃い踏みなイメージだが、パワーの合うタネさえなんとかすればそれらを踏み倒してデッキから盤面に叩きつけることが可能になる。

最近は低マナコスト&高パワータフネスの代わりに強烈なデメリット持ちの生物もどんどん増えていっているうえ、シンプルにデメリット無しの低マナ高スタック生物も緑や黒にガンガン追加されているのでそれも追い風。
緑といえばマナ加速の強い色でもあるため、これ自体のキャストのハードルも下がる。

今回のセットにはサーチ先になるような恐竜も多数刷られているため、いろいろ吟味してみてはいかがだろう。レガシーで使おうとしたら自然の秩序8枚積みみたいなもんだ!!(違う)


暴走暴君、ガルタ

場に出た能力で手札の恐竜を好きなだけ出せる8マナ12/12トランプルと豪快な新たなガルタ。

前項の『野蛮な序列』でサーチしてくるカード候補の1つ。シンプルなテキストそのままで、これ自体で殴ってもいいしこれが除去されてもハンドから出しまくった後続の脅威で勝ちにつなげる。

『野蛮な序列』で他の純粋なフィニッシャーを持ってくるかは自分のハンドの潤い具合と相談して択を取れるのも相性的に◎。伝説であることも併せてカラカスなどでハンドに戻して使い回したりする手段もあるだろう。

レガシーで恐竜部族のアーキタイプが生まれるかは未知数ではあるが、立ち上がった際は『野蛮な序列』も含め採用候補の1枚にはなる筈なので意識しておくが吉。


太陽の化身、ギシャス

プレイヤーへ通せた戦闘ダメージ数分自分デッキトップから捲れた恐竜クリーチャーを全て出せる、警戒トランプル速攻持ちの新たなギシャス。

『野蛮な序列』のサーチ先その2。
速攻で踏み倒したターンから殴りに行ける奇襲性と警戒による隙のなさにトランプルによる貫通能力と、『野蛮な序列』との噛み合い方が非常に良い。
『暴走暴君、ガルタ』とは自分のハンドの充実具合やEtB妨害の有無、相手の場のブロッカーの立ち具合などから択を取ろう。

誘発でデッキトップをめくる際にシャッフルの必要がないため、なんだったらトップ操作での仕込みも行えるということは覚えておきたい。



権限否認(ジュラシック・ワールドコラボ)

1マナ軽くなりクリーチャーを通すようになった『静寂宣告』

パイオニア青白コンで遊んでいた際に『静寂宣告』をフル採用していた筆者的にはビビッときた。
特にレガシーレベルのフォーマットのような0〜1の軽量スペルが乱舞する環境だと適当なハンデスやドロースペル、マナ加速(0マナファクトも含め)にこれを挟んでやるだけでもコンボデッキは動きを止めてしまうため、試す価値は十分ありそうだ。



巨像の鎚(ボックストッパー)

基本セット2020より、ハンマータイムの核となる装備品が新規絵フルアートでボックストッパー枠での再録。

『石鍛冶の神秘家』によるサーチや『シガルダの助け』でトリッキーにキャスト&装備で高速高打点を叩きつけるモダンお馴染みのハンマータイムだが、この『巨像の鎚』に関しては光り物の再録がなされずアンコモンながらフォイルの単価や、人気デッキ故の入手難度自体もどんどん上がっていっていた。

今回トッパーとはいえ市場に再録カードが流れフォイルの入手難度もかなり下がるはずなので、このタイミングで他パーツを集めてハンマータイムを組み上げてしまうのも良いだろう。



虚空の杯(ボックストッパー)

置かれたカウンターと同じマナコストの呪文を打ち消すヘイトファクトが新規絵フルアートでボックストッパー枠での再録。

特定のマナ域に集中させたデッキを機能不全に陥らせるのに多用され、メインにフル採用のうえ1ターン目に2マナ以上を出しやすいレガシー以下では初手でこれが飛び出てくることもよくある話。
使用しているアーキタイプも1つや2つではないため、使わないデッキはメインなりサイドなりどこかに『虚空の杯』を割るかスルーできるような対策を自然と採っているというくらいには定着しているカードだ。

また、モダンにおいても軽いデッキ対策の他に0マナ相当の呪文のキャストをキーとするデッキ対策に積まれ、今だとTierの高い死せる生デッキに対してX=0で置くためにフェアアンフェア問わずサイドに採られることもあり、再録を幾度か経験してなおも需要と単価は高いものをキープしている。

ボックストッパー再録ということでリスト的にも目玉の1つとなり単価自体がそこまで安価になることにはそこまで期待できないものの、未所有者にとっては購入の一つの大きな機会ではあるため意識しておいて良いだろう。



魂の洞窟

出るに際して指定した部族生物にこれから出たマナを使ってキャストすればカウンターされなくなる、使用できるフォーマット全ての部族デッキで使われる大人気土地がまさかのスタンダードリーガルでの再録。

今回セットのフォイルを抑えるべき優先度としては個人的には最優先。

フォーマットを問わず部族デッキにとっては最優先で揃えるべき1枚であり、色事故を防ぐ以外にもマナを使用した部族生物呪文がカウンターされなくなるのは打ち消しの質が上がる下環境ほどその強さも際立つため、単色であっても部族デッキであればガッツリ採用される。
また、前項の『虚空の杯』を自ら設置しながら『魂の洞窟』でカウンターを無視して着地させるといった構築とプレイングもあるため参考まで。

今回スタンダードでの再録を成したことでパイオニアでも使用可能になり、供給とともに需要がさらに加速することになるため未所持であればこのタイミングで絶対に一気に揃えてしまおう。



最後に。

今回のセットはプレビューの段階でテキストから強さが分かりやすい新録のカードが多かったため、記事用に安易にピックアップリストに追加していったら数とそれに伴う予想文章量がえらいことになりました(現在の記事では結果半分ほどカット)
下環境的にも新しいアーキタイプが生まれるための軸になりそうなカードが色々あったため、こういった新しい風が吹きそうな予感は素直に嬉しいです。

次回はラヴニカ·リマスターかカルロフ邸殺人事件になりそうでしょうか。カルロフ邸の方は統率者セットになるっぽい情報もありますが全く未知数ですね。

ではまた。

フォイラーに光りあれ!

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