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絶望の処方箋

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絶望した時の処方箋として。
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#読書の秋2020

「死に方」を考えることは「生き方」を考えること(小澤竹俊『今日が人生最後の日だと…

「あした地球が滅びるとしたらどうする?」 誰もが一度はこんな話題で盛り上がったことがある…

杉原 学
3年前
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「幸せとは魂の次元で到達するもの」(バート・ヘリンガー著、谷口起代訳『いのちの営…

訳者が述べているように、ここでの<いのち>とは、いわゆる個人としての「自己」のことではな…

杉原 学
3年前
6

「天才」を持って生まれた人間の宿命(団鬼六『真剣師 小池重明』を読んで)

「本を読むと眠くなる」というのを利用して、読書を睡眠導入の儀式に利用している杉原です。 …

杉原 学
3年前
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苦しみはよりよく生きようとする人間の証(吉野源三郎、羽賀翔一『漫画 君たちはどう…

異例のヒットを飛ばした漫画。ご存知のとおり、1937年に出版された『君たちはどう生きるか』を…

杉原 学
4年前
6

人生の袋小路にいる人へ(田中慎弥『孤独論 逃げよ、生きよ』を読んで)

僕が田中慎弥氏のことをはじめて知ったのは、テレビで放映された芥川賞授賞式の映像でだった。…

杉原 学
4年前
7

内なる自然性を信頼する(星野文紘『感じるままに生きなさい』を読んで)

実に僭越ながら、拙著『考えない論』を彷彿とさせる内容で、終始ウンウンとうなずきながら読了…

杉原 学
4年前
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「よし、駄目になってやろう」(岡本太郎『自分の中に毒を持て』を読んで)

僕の人生に最も大きな影響を与えた一冊。当時勤めていた会社を辞めたのも、今思えばこの本の影響が大きかったような気がする。それだけ大きな力を持った本だが、逆に言えば危険な本でもある。 やっぱり人にはそれぞれの性質というものがあるから、岡本太郎のような生き方、考え方が合わないという人はいるだろう。いや、そっちの方が多数派だと思う。 しかしこの本は、おそらくそういう人をも巻き込むだけの熱量を持っている。その熱量に浮かされて、「よし、オレもいっちょ会社を辞めて危険な道に進むぞ!」と

「魂の声」に耳をすますこと(大津秀一『「いい人生だった」と言える10の習慣』を読ん…

「人生最後の日を考えたことが、ありますか?」 この本の表紙に書かれた言葉である。 子ども…

杉原 学
4年前
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