「よし、駄目になってやろう」(岡本太郎『自分の中に毒を持て』を読んで)
僕の人生に最も大きな影響を与えた一冊。当時勤めていた会社を辞めたのも、今思えばこの本の影響が大きかったような気がする。それだけ大きな力を持った本だが、逆に言えば危険な本でもある。
やっぱり人にはそれぞれの性質というものがあるから、岡本太郎のような生き方、考え方が合わないという人はいるだろう。いや、そっちの方が多数派だと思う。
しかしこの本は、おそらくそういう人をも巻き込むだけの熱量を持っている。その熱量に浮かされて、「よし、オレもいっちょ会社を辞めて危険な道に進むぞ!」と