下ネタは天才の所業

 あの太陽光で熱々になった陸上部の緑の肉厚マットにそのまま頭から突っ込みたい、そんな日もある。所謂良い話しか書いてないなぁと思い下らないことを書きたくなった男の末路。挙句の果てに陸上部の真似をして背面飛びで高飛びに挑んだ結果、顔面に自分の膝をクリーンヒットさせておでこを割るような日も悪くはないだろう。

 俺は「良いヤツもいれば悪いヤツもいる」というのをあまり信用していない。良いヤツが四六時中良いヤツでいられるはずなど有りえない。それの逆も然りだ。「良い時もあれば悪い時もある」こっちの方が真実味を帯びて感じるし自分にも他人にも寛容になれる。たまたま機嫌悪かったんだなとかこの人にも家族がいるんだなとか、それが前提として心の中にあると街中の無駄なストレスとはおさらばだ。この間、大阪で自転車に乗ったおっさんが空中にパンくずをばら撒いてハトと一緒に街を疾走する姿を見た。なんてファンシーなおっさんだなぁ素敵だなぁと思えた。先にも書いたように今日は”悪い時”がしたいのだ。ただし、悪いイコール本当の意味での悪いではないのが日本語の情緒溢れる文化でもある。汲み取るにはロケンローな精神が必要不可欠だ。

 ギャップがいいよねと自分が思えれば何やったって構わないのだが俺は俺に似合いそうも無いことは基本やらない。承認欲求を満たしたいとは1ミリも思っておらずただ自己満足していたいのだ。ホムペ(古い)よりも深夜ラジオ、ティックトックよりも下町の銭湯、タピオカよりも実家の井戸水。批判しているわけでは無く、俺には似合わないという話。だからそのジャンルはなんでも良くて、とにかくそれが似合っている人は皆すごいのだ。その中でも下ネタを気持ち悪さゼロで言える人は本当に尊敬する。大天才だと思う。特に霜降り明星。オールナイトニッポンでのちんちんの呼び方の二人の掛け合いは最高だ。

粗品「おちんぽが〜」
せいや「ちんちんって言えや、それはセクシー女優の言い方っ」
粗品「ちんぽこが〜」
せいや「それはたぬきの言い方っ」
粗品「ちんこちんこが〜」
せいや「それはザ・たっちのちょっとちょっとの新作っ」
粗品「ちんころ饅頭が〜」
せいや「それはちんの国のお土産っ!」

などこれ以外にも色んなパターンがある。このくだりが来る度俺は胸躍らせてしまう。そしてせいやさんのzoom事件後にこのくだりをやった時はトドメに

粗品「zoomちんちんが〜」
せいや「zoomちんちんはオレぇぇええええ!」

が付け足され、心の中で脱帽そして大拍手であった。天才の所業。

 それにしてもそろそろ俺をまたオールナイトニッポンzeroに呼んで頂きたい。最近同世代のバンドが2組土曜の枠に出たことによって俺のラジオ魂は胸の内を絶賛暴れ廻っている。深夜の有楽町スタジオの明かりの下でテンションが上がりすぎた結果、割れた声を電波に乗せるのも悪くはないだろう。見ているか、金子D!