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ALONE IN THE DARK(プレイメモ)

フランスのゲーム会社 “Infogrames” が制作し、サバイバルホラーの祖先と名高いシリーズの最新作にあたる『ALONE IN THE DARK』
興味を持ったのでPS3を引っ張り出し、プレイしてみました。

主人公は捕らえられ、とあるホテルの一室で目覚めるが、記憶を失っていた。
謎の男達に殺されかけたその時、奇妙な怪物が暴れ出し、ホテルは崩壊。脱出を余儀なくされるが•••
主人公の出自の謎が少しずつ紐解かれていくと同時に、世界の命運を賭けた戦いが始まる!みたいな。

主人公の名前はエドワード•カーンビー。
実は100年以上生きてるらしく、1938年に関わった事件の後、悪しき者と共に封印されていたとか。
当時エドワードの助手だったテオ•パディントンによって封印が解かれ目覚めたが『魔』も呼び覚ましてしまいこの顛末となった。

で、システムについて言及すると、かなり、とても、凄く斬新。
先に進むためのパズル要素が物理演算と炎が鍵となっていて、消火器で炎を消して進んだり、逆に道をふさぐものに火をつけて燃やして進んだり。
最小限に省かれたUIは、アイテム管理を自分の腹を見下ろしジャケット内にしまったアイテムで遣り繰りとか、これまた斬新。

可燃物を組み合わせ、飛ばして燃やして、様々な使い道が用意されている。

戦闘については、敵は炎に弱いんだけど、弾丸にアルコールぶっかけた即席火炎弾や、油やスプレー缶を投げて撃ち抜き爆発に巻き込む他、木製の設置物(椅子や看板など)に火を付けて敵に押しつけて退治するなんて荒技もあり、なかなか多彩。

この↑椅子押しつけ攻撃がメチャ強いw

という感じでここまで見たら凄い良いゲームに見えるが、操作性が悲惨。クセがあるなんてもんじゃ無い。
カメラ視点が思い通りにならないのは当たり前。真っ直ぐ走るのすらままならない。車に乗っても最悪の操作性。
視点を一人称にしたり三人称にしたり出来るが、お好みで、というワケでは無く、場所に応じて切り替えなければならず、特に銃撃戦では一人称視点にしなければ弾がなかなか当たらない。
その上、構えれば何故か視点がグルンと反転。目の前にいたはずの敵を見失う。意味が分からない。
打撃武器を持つ場合は右スティックを左右•上下にカチャカチャ動かせば振り回す仕様。
だがとてもぎこちない。独特過ぎる。

これに呆れて嫌になる人は多いと思うし、これに慣れるのはなかなかにキビシい。
ちなみに、この操作性の悪さは留まるところを知らず、更に加速し苦しめてくる。
私は一体何と戦っているのだろう。

そして、スキップ出来ないムービーシーン、時間制限イベント、車に乗れば無駄にやらされるエンジン掛けるための配線直結アクション。嫌になる。

極めつけがエンディング。
エドワードと共に封印が解かれた『魔』がルシファー?だとかで、人間界を滅ぼす悪魔をどうするのかってなるんだけど•••

ルシファーがサラ(ただの同行人がいつの間にかエドワードとラブラブになっていた)に宿り、彼女ごと殺すか選択を迫られる。
ここで殺さないを選ぶと、サラを乗っ取ったルシファーが「どんな気分だ?」なんて聞いてくる。

気分?最悪ですよ?
今までの時間返して?

もうやってられるか、とエドワードはさっさと帰るのだった(わかる)

完!!

ちなみに、サラを撃ち殺すという選択をすると、エドワードがルシファーに乗っ取られてしまう。

さぁ人間共よ、復讐の時だ!!みたいな感じでバッドエンドでした。
どちらも救われない•••
私の苦労は何だったん???

では、改めて感想を。
字幕は無く、吹き替え(キャスティングは豪華)のみだが、やたら音声が小さい。ゲーム側をMAXにしてもテレビ側の音量を上げてもまだ小さい。ok、字幕を入れろ!
そして、先述の通り、思わずブン投げたくなるくらいの操作性が本当に本当に辛かった。
これでも中盤までは、BGMが良いなとか、動かした感じ現代編のアサクリみたいだとか、戦闘はアランウェイク味があるなとか、レッドシーズプロファイルよりは戦いやすいかなぁとか、それなりにこの挑戦的なゲーム性を楽しんでいた。
が、終盤の尺延ばしの冗長イベント(セントラルパーク内に蔓延る魔力の根?を数十カ所焼き払う)と、それを必死でやってる間にひたすら物語を補完するだけの説明文がウルサく届くメールにイライラは最高潮。もうキレさせる要素ばかり。
こういうの二度とやりたくないわ。
コレが頑張れたなら他のどんな最悪な操作性のゲームもやれる自信がついた気がするし、良い経験になった気もするが、辛すぎた。
でも、試みや世界観は良かったとは思うからちゃんと操作性改善してまた新作とか出して欲しい。
このまま消え去るのは勿体ないなぁ•••