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Chaos;Child(プレイメモ③)【終了】

『カオスチャイルド』トゥルーエンド、クリアしました。

各キャラエンドで見た情報を網羅しつつ、ノーマルエンドで記憶を失い普通の女の子になった世莉架の視点からカオスチャイルド症候群の謎の解明していく、というストーリー。

カオスチャイルド症候群とは、妄想の中に自らを閉じ込めることにより細胞エラーを引き起こし、急激な老化をまねく現象でもあり、本人たちは妄想の中で生きているため、自覚がないのだが•••

事故に遭ったらしい自身は記憶を失っており、それでも新天地である横浜で親友に囲まれ幸せに暮らしていた世莉架。
だが、失った記憶のことが気にかかり、世莉架は記憶のカケラを頼りに渋谷へ向かう。
辿り着いた学園で自分と一緒に写っていた写真の老いた姿の女性を見て•••

疑問を放ってはおけず、世莉架は後見人である百瀬を訪ね、ついに乃々らが眠る病院へ。
そこには昏睡状態の彼女たちが。

彼女らは拓留の影響でカオスチャイルド症候群から脱しかけたものの、脳が現実とのギャップに堪えられず眠ってしまっているのだった。

拓留は佐久間との戦い後、妄想の世界を認識し『現実』を受け入れたため、力を失う代わりにカオスチャイルド症候群から脱し、老化現象からも回復しつつあった。

世莉架の記憶のカケラから『委員会』メンバーだった和久井の研究室が学園地下にあると分かった拓留達は、カオスチャイルド症候群にかかっている者達を目覚めさせることが出来る、とある “画像” を作り出すことに成功する。

それを映像に潜ませ、テレビ、ネットで流そうとしたその時、和久井が現れる。

和久井は渋谷での一連の出来事は、委員会が認めた『ワン•ワールド•オーダー』計画だったと明かす。
カオスチャイルド症候群という、作り出した妄想の中で見たくない現実から逃避し、幸せに暮らす者達がいる渋谷は、世界統一政府により国民の思想を手中に収め自在に操作する•••その実験の場だったのだ。
だが、その実験は拓留の行動により頓挫したと和久井は怒りを露わにする。
そんな和久井と拓留は賭けをする。
今は力を失ったが、もしまたギガロマニアックスになる時があるなら和久井に協力する、と。
観測し続ければいい、と。

和久井は去り、拓留たちはカオスチャイルド症候群から脱するための映像を流し始める。
そして世莉架は•••

かつて拓留に『普通の女の子』になるようにと願われた場、ヒカリヲに立ち寄る。
様々な感情が湧き上がり、彼という存在から確かな愛と友情と願いを受け取った世莉架はただただ涙を流すのだった。

8か月後。
カオスチャイルド症候群から無事に目覚めた乃々達。

力を失った乃々は姿が泉理に戻っていたが、拓留は受け入れ、自身の能力を恐れ声を発するのを自ら止めていた華も少しずつ話し始める。
まだリハビリと称した検査は続くが、彼女たちは確かに『現実』を歩み始める。

そうして拓留は•••
事件の首謀者として、変わらず罪を償うことになる。
拘束される日々になるが、それでも “彼女” の幸せを願って•••

それぞれの人生を歩んでいくのだった。

完!!

というわけで、感想を少々。
トゥルーエンドはあっという間に終わっちゃってしまい、私が想像してたのと違う穏やかなエンドでした。
というのも、拓留は記憶を取り戻した世莉架と逃亡し、委員会相手に大暴れするのかと思ってました(ノーマルエンドはそんな終わり方だったし)
ちょっと残念だったけど、それでもすごく面白かった。
最初、主人公があまりにも承認欲求強いし、何かと情弱だとかリア充だとかひたすら自意識過剰だし、好きになれなかったんだが、最後には好きになってました。
ストーリー的には、まるで今の日本の政情を縮図化したような、安穏と生きる日和見主義の自分たちを揶揄したような感じで、なかなか刺さりましたw
分からないのは、そんなに拓留の存在が和久井の地位を失脚させるほどのものだったのかな?と。
さっさと拓留を始末して箱庭実験を続行すれば良かったんじゃないかなぁ、なんて。
委員会に無価値だと思われたのかな。
『新しい世界』を創ろうとしているのか、やっぱり委員会が何をしようと目論んでるのか分からなかったのが残念。

後日談的なファンディスクがあるようですが、やるかは未定。
またあのエロゲちっくなのが繰り広げられるかと思うと•••笑