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LAST STOP(プレイメモ)

開発はVariable State、現代のロンドンを舞台にした三人称視点のシングルプレイ・アドベンチャーゲーム『LAST STOP』
Xboxゲーパスで配信されたのでプレイしてみました。

ストーリーは、ジョン、ミーナ、ドナ、3人の視点を交互に(順番は任意)進めていくことでストーリーが交錯していく。

事の発端は1982年。

警官をからかい、悪戯に地下鉄の線路へ逃げ込んだ二人の少年少女は、通路の奥に奇妙な扉を見つける。

少女は扉の前にいた謎の男に促され、その先へ行こうと躊躇することなく扉をくぐり、消えてしまう。

取り残された少年は、消えてしまった少女に、消え失せた扉の向こうには一体何があるのかと呆然とするのだった───

そして現代。
借金もあり、最近は心臓も不調で、シングルファーザーとして冴えない毎日を送るジョンは、電車のホームで揉めている男性二人(そのうちの一人は近所に住むスカした青年のジャック)に出くわし、親切心から仲裁をする。
だが、苛立ったもう一人の男に手を掴まれ•••
強制的に精神をジャックと入れ替えられてしまう。

あり得ない状況に混乱しつつも、ジョンとジャックは何とか元に戻ろうと奮闘する。

そのうち、心臓疾患が悪化し、ジョンの体はジャックの精神が入ったまま危篤状態に。
元の体に戻らなければジャックの精神は死んでしまう。
この状況に気付いた とある男(ジョンとジャックの精神を入れ替えた男の兄)に、ポータルの先へ行くよう言われ、ジャックを救うため、ジョンはポータルへ足を踏み入れる。

一方、ドナは───
家族の干渉に辟易しつつ退屈な学校生活を送る女子高生(写真↓一番右端)

ある日、友人と過ごしている時に、奇妙な男を目にする。
友人が言うには、その男は様々な人間を部屋に招き入れるのに、そこから帰っていく人間は見掛けないのだとか。
男は何者なのか?
陰謀説だとか誘拐した人間を食ってるのでは?等々。想像たくましくするドナ達。
好奇心にかられ、ついに男を尾行するが、
男が入っていった建物で、男の瞳がまるで宇宙人のように緑色に光るのをドナは目の当たりにする。

一悶着の後、ドナ達は男を昏倒させて縛り上げ、不法侵入でしかない自分たちを通報させないためにも男を監禁し、見張るという奇妙な展開になってしまう。

交代で男を見張るうち、無言を貫き続けていた男はドナだけには言葉を返すようになる。

男はドナが抱える恋慕からの友人への葛藤、家族への不満を見透かし『彼らの存在をこの世界から消す』ことでドナの記憶からも消し去っていく。

こうして、ついにドナの周りには男の存在しかなくなり•••彼はドナを誘い、ポータルの先へと連れて行くのだった。

そして、もう一人の主人公•ミーナは───

彼女は機密機関に勤めるキャリアウーマン。
しかし、思ったキャリアの地位は得られず、家庭を大事にすることもお座なりで、不満を一時の不倫で誤魔化す鬱々とした日々を過ごしていた。
同僚にキャリアを抜かされそうになり、不倫を脅すメモに苛立ち、更に彼女の心はささくれ立つ。
そこへ、ポータルが開いたと報告が入る。
ミーナの上司は、かつて1982年にポータルでガールフレンドを失った片割れの少年で、彼が率いる機密機関は、ずっと異世界へ繋がるポータルの存在を追っていたらしい。
何かの偶然が重なり開いたポータルの先へ、ミーナは『1982年に消えた少女を探しだして連れ戻す』任務を遂行するべく向かう。

辿り着いた先は、砂漠のような地が広がり、幾多の惑星や隕石が空に見える世界だった。

そこで邂逅するミーナ、ジョン、ドナの三人。
ジョンは入れ替わった精神を戻す腕輪を受け取り、ドナは消された友人や家族の記憶を取り戻し、彼等を消した男を責める。
そこへ現れたミーナと男は揉め、揉み合ううちにドナは男の胸に刃を突き立ててしまう。
居合わせたジョンとミーナは一緒に捕らえられ、殺人の罪で死刑などと言い渡されるが、ミーナの機転により脱出。
逃亡の最中、ミーナは探していた少女(既に妙齢の女性となっている)サマンサに出会う。

彼女を連れ戻す任務だったが、彼女には既にこの地に家族がいると知り、連れて帰るのを止め、三人は無事元の世界へ戻る。

そして───
入れ替わっていたジョンの精神はジャックと元通りに。
しかし、心臓病の後遺症が残る体になってしまっていた。
それでも、すっかり心を通わせたジャックと娘と三人で助け合いながら仲良く暮らしていくのだった。

ドナは•••
殺したはずの男が現れ、驚愕する。

男は、存在を消し去ったドナの家族や友人を元に戻しても良いと言う。
そのかわり、彼らとの生が過ぎ去ったとき、その後のドナの全てが欲しいと言う。
なぜ男がそこまでドナに執着するのか分からないまま、それでも皆を取り戻したくて男の要求を受け入れるドナ。
yes、と答えたその時、ドナの右手の平に奇妙な紋様が浮かび上がるのだった。

それはただの夢の中の出来事だったのか?
ドナが目を覚ますと、家には愛する家族が、友人が還ってきていた。

喜ぶドナ。
だが、契約?の紋様は確かに刻まれていたのだった。

最後、ミーナは•••
任務を放棄したことに怒りを買われ、不慮の事故で死んだ同僚の死はミーナの責任だとして告発すると脅される。
家族を守るため、他部署へ左遷という飼い殺しの辞令を甘んじて受け入れることに。

離婚が成立したのか、息子と会うも、家に帰し、独りで堪えていく。

可哀想だけど、あまりにも家庭を省みずに奔放だったツケが回ってきた、のかなぁ。

で、完!

まだ開いてるポータルに誰か入りそうになってて、なんかまた一悶着ありそうなとこで、完!w

ざっと大まかなストーリーだけ書き出してみたけど、ミステリアスな話の進行にワクワクしっぱなしだった。

選択肢を選ぶ事によって先に進むが、どれを選んでもあまり変わらない気がした。
ただ、最後の二択はエンディングに関わっていて、奇しくも私がカンで選んだエンディングがグッドエンディングだった。っぽい??

ミーナの別エンディング見たけど、
同僚が不慮の事故で死んだ責任をなすりつけられ、服役させられてました。

でも、家族が面会に来ていて、絆を取り戻していくみたいな、これはこれで良いようなエンディングでした。

気になるのは、ドナ編に出て来た謎の男。
悪魔なの???笑

ドナとの関係は最後までわからないまま。
知りたかったなぁ。

というわけで、ゲームとしては五時間半程でクリア出来ちゃってボリュームは無いけど、海外ドラマにしたら人気出そうな、とても面白い興味深いゲームでした。
たまに翻訳がおかしくて、男性キャラが女性言葉言うのが気になったw

あとは、シームレス?に場面が移動するのが新鮮だった。
BGMも豪華でした。
満足!