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普通の子の中学受験、受験沼からの脱出を試みる!<MARCH編>

最近のうちの子どもは、平日の昼間はMARCH附属中の仲間たちと学校で過ごし、帰ってからは他私立中に通う近所のお友達とオンラインゲーム(終了時にはお疲れさまでした~で締める姿に仕事か!会議か!とツッコミをいれたくなる)、休日はたまに地元中に行ったお友達と公園で遊ぶという、ルーティーンを繰り返しています。また、オンライン上で仲良くなった友達もいるらしく、ディスコ―ド(ゲーム上のラインみたいな)で皆で盛り上がっていたります。今の子ども達は、いろいろなところにコミニティをもっていて、「忙しそうだけど羨ましいなぁ」と思う今日この頃です。「勉強いつしてるの!?」というツッコミはご勘弁を~(汗)

受験沼にハマッていませんか?

さて、中学受験に親子で足を踏み入れると、塾から、周囲から、いろいろアドバイスされて、アレもコレもと手を広げるうちに、気づけば身動きがとれなくなっていることも少なくありません。いわゆる、受験沼にハマるというやつです。

今思えば、うちも受験沼にハマッていたんだろうなと思います。受験直前は塾代も天井知らずで、精神的にも親子で追い込まれていました。けれど、今ならわかります。中学受験沼にハマる必要なんて、なかったたんだということが。それは、こちらでも何度かお伝えしていますが、本当の勝負は中学入学後、さらには高校生活、大学受験の方が、ずっと重要だからです。

中学受験で人生は決まらない、という真実

中学受験のど真ん中にいると、ここで失敗したら人生終わりみたいに感じるかもしれませんが、100%そんなことはありません。けれど中学受験が思うように進まないと、「うちの子はダメだ」「将来も期待できない」なんて思いがちですが、中学受験では人生は決まりません。

それは、中学受験でみごと合格して入学しても、そこからが本当のスタートで、日々の勉強についていけるか、受験勉強へのモチベーションを保てるか等で、まったく結果が違ってくるから。子どもが付属中に入学後、いろいろなお子さんをみて、中学受験はあくまで過程だと気づきました。

それでも、受験沼にハマッてしまう原因とは?

受験沼にハマッてしまう原因のひとつが、子どもへの過剰な期待だと思います。特に、親御さんご自身が優秀である場合、自分と同レベルでないと納得できない、という気持ちになるのもわかります。できる人は、できない人が「なぜできないのか」と理解に苦しむものです。

けれど、子どもと自分はまったく別の人間。優秀な親の遺伝のおかげで賢い子なら、中学受験も順調にいくでしょうが、普通の子だと親はヤキモキが止まりません。うちも苦手な社会で驚くような低偏差値をたたき出し、「入れる中学なんてないんじゃないか」と何度も思いました。ため息、絶望、不安、目の前が真っ暗になる気持ちに、幾度もなりました。けれど、そう思うのは、子どもに過剰に期待しているからだと、今ならわかります。普通の子なんだから、普通にしか(またはそれ以下)にしか出来なくて当たり前。渡されたカードがこれしかないのなら、その中でどう戦うのか、どうしたら勝てるのか、戦略を練るしかありませんでした。

受験沼から脱出して、MARCH附属中へGO!


もし今、受験沼にハマッていて、それでもMARCHぐらいには入れてあげたいと思っているご家庭なら、一つずつ整理して考えてみてはどうでしょう。

まず、MARCH附属中といっても、Y50~65までと偏差値レベルは広いもの。立地についても、東京、埼玉、神奈川と広範囲にあり、係属中なども合わせると、法政2(法政大、法政二)、中央2(中央大、中央横浜)、明治3(明明、明中、明八)、青学3(青山学院、青山横浜、浦和ルーテル)、立教4(立教新座、立教池袋、立女、香蘭)と、けっこうな数の学校があります。

こう書くと、「我が家は横浜だから埼玉や東京に通うのなんてムリ」と思う方も多いかもしれませんが、うちの子が通うMARCH附属中には新幹線で通っているお子さんもいるそう!  MARCH附属で内部進学率が8割以上ある学校なら、一般枠での大学受験をしなくてすむ可能性が高いので、通学時間片道3時間の猛者でも何とかなります。まずは、立地だけであきらめず、純粋にどの学校なら受かるのかを考えてから、通える学校の範囲を狭めてはどうでしょう。

過去問をくまなくチェックし、相性のいい学校を選ぶ

次に、共学、別学で受けられるMARCH付属中を並べ、偏差値の低い順に過去問をチェックしてみましょう。四谷大塚のHPで主要な学校の過去問を無料をダウンロードできますので、お子さんと一緒に確認してみるといいと思います。ちなみに、うちの場合は小学5年生の時点で今通って学校の過去問の国語をさせてみたのですが、半分ほどしかとれませんでした。けれど、小学5年の時点で半分とれていたら十分に可能性はあると思います。

過去問をチェックする上で大事なのが、お子さんの得意科目との相性です。国語の長文読解が得意ならそういう問題が出ている学校、苦手なら読解で書き出す方式の試験ではなく記号で選ぶタイプの方が、合格の可能性があります。算数も基本問題の割合、文章題の割合がお子さんの能力に合っている学校を。いちいちみていくの?と思うかもしれませんが、偏差値が足りなくても得意な問題が多くでている学校なら解けますし、逆なら解けません。

過去問との相性が良ければ、偏差値が足りなくてもOK


うちの子どもも、偏差値はおそらく3~5ぐらい足りていない状態でしたが、過去問との相性が良かったので、最終的に合格最低点より+20~40点はとれていました。過去問の出来は、偏差値だけでははかれません。

うちの場合は、苦手な科目(社会)の配点が高い学校は最初からあきらめました。社会が100点満点の学校ではなく、50点満点の学校を選びました。苦手科目の被害を最小限に抑え、得意の国語や算数で勝負をかけるというやり方です。ぜひ、お子さんの塾の成績表と各学校の過去問を比べて、合格の可能性がどこにあるか探ってください。

親がここまでやるの?と思うかもしれませんが、塾はここまでやってくれません。過去問との細かい相性の相違確認は、親御さんにしか出来ない重要な作業です。これですべてが決まる!といっても過言ではないぐらい。

合格できそうなMARCH附属中がみえてきたら、苦手な部分を個別でも、親塾でも、何でもいいので、どんどん穴埋めしていきます。同時に、お子さんとその学校を見学して、「ここに通いたい」「ここに入るんだ」というモチベーションを親子で高めてください。

そして過去問をひたすらやりこむ。うちの子どもが第一志望のMARCH付属中に2回目で合格した日。早慶落ちのお子さんも挑戦したそうですが、まさかの不合格だったそうです。実際の学力はそのお子さんの方がはるかに上だと思いますが、過去問の仕上げっぷりは、きっとうちの子の方が勝っていたのでしょう。受験は学力や自頭をはかる試験ではなく、その日どれだけ得点できるかをはかるもの。過去問対策をやりこんだ子に、勝利の女神は微笑みます。

今日はかなりの長文になってしまいましたが、皆さまのご健闘を心より応援しています!!!

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