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普通の子の中学受験、MARCH付属におちつく件

普通の子の中学受験で第一志望をどうするかと考えた時、Y50前後の学校選びの難しさを感じました。

うちの子どもがどうしても共学がいいと言うので、別学でなく共学で探すと正直、付属中がほとんど。ただ、Y50前後だと、それほど勉強ができないわけでもなく、すごくできるわけでもない。そのため、実際に学校に入学できた時、どんなクラスメイトと気が合うのかとよく考えていました。

実際に、説明会に足を運んでみると、Y40~45といっても、教育にかなり力を入れていて、十分な進学実績を出している学校もありました。実際に、うちの子も、Y45の付属中を受けて2月早々に〇をいただけ、たいへん心強かったものです。また、Y40で英語に力を入れていて魅力的な付属中もありました。ただ、こちらはY50ぐらいの学力の子が通うと、(たいへん失礼ながら)クラスメイトに対して物足りなさを感じるのではと思ったのです。

逆に、Y60の付属中も午後受験し、まさかの合格をいただいたのですが、子ども自身が「みんな、頭良さそうに見える」と焦っていて、入学しても会話は成り立つのか、気が合う子を見つけられるのかと心配になりました。こんな話を共に中学受験をしていたママ達に話すと「考えすぎだよ~」とよく笑われたものです。

ただ、人というのは、知能指数が20違うと会話が成り立たない、という話も聞きます。実際、私も仕事で大学教授や研究者の方とたまにお話する機会があるのですが、「どうも話がかみあってないな」、「頭よすぎて何を言っているのかわからん!」、と思うこともあったりします・・・。もちろん、私の方がついていけていないワケですが(笑)

ここまで極端ではないにしても、自分に合った学力の学校は、雰囲気も合うことが多いもの。実際に、今、子どもが通うMARCH付属中は、どちらかというとマジメな学校とされていますが、子どもの話を聞く限り、かなり明るく、ほがらかな子が多いようで、休憩時間はみんなでおしゃべりをして盛り上がっているそう。うちの子どもも、のほほんとご陽気な方なので学校生活が楽しいようです。それでいて、それなりに勉強もする子たちが集まっているため、自主的にクラスメイトとオンライン勉強会を開いたりして、みんな勉強に対しても前向き。ほどよいノリの良さとマジメさは、まさにMARCH付属中(そのレベルの生徒たち)のカラーそのものではないでしょうか。

Y50前後の普通の子で共学となると、やはりMARCH付属中を第一志望にして、その下を抑えるという受験パターンになるのかなと思います。ただし、そこで注意しなくてはいけないのが、普通の子の中学受験は<大ボリュームゾーンの中学受験>になるということ。男子校、女子校に比べて倍率も高いですし、Y50~55ぐらいの付属中には、上の付属中(早慶)から抑えにくる層、下の付属中(日大系、明学等)からチャレンジしてくる層、そしてMARCH付属中がど真ん中の層の3層構造。模試でも、点数が上がっても層が厚いため、なかなかこのボリュームゾーンから抜け出せず、「どうして?」「なんで上がらないの?」と、親子でヘトヘトになります。

だからこそ、1教科でもこのボリュームゾーンから抜け出すこと。1つでも得意科目をつくって、Y60前後にもっていけると、気持ち的にも偏差値的にも、少しラクになってきます。以前、子どもの通っているMARCH付属中の説明会で校長先生が「合格するには、公表されている塾の偏差値の+5ぐらいだと考えてください」とおっしゃっていたのは、最初は言い過ぎだと思いましたが、あながち間違っていなかったのかも(汗)。

普通の子の中学受験をしていた時、中学受験は上位層と下位層のためにあると思っていました。優秀な上位層は、ハイレベルな学校に進んでますます学力を上げていき、下位層は手頃な大学付属に入れて学歴を担保してあげる。どちらも、全体から見ると受験生の割合が少なめなので、中位層のボリュームゾーンに比べると倍率も抑えられます。けれど、実際に中学受験の勉強をしてみると、ほとんどが中位層。子どもの中学受験のとき、「普通の子の中学受験が一番難しい!」というのが、私の口グセ(愚痴)でした・・・。Y50ぐらいの子って、それほど勉強好きでも嫌いでもないから、またやっかいなんですよね。

ということで、Y50前後の中学受験はMARCH付属中におちつくというワケです。(注:個人的見解です)

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