普通の子の中学受験、情報は「旬」でなければ意味がない

年末進行が始まり、すっかり仕事に追われておりました(汗)。子どももそろそろ定期テストの勉強に突入しているようで、親子でアタフタ・アタフタ。

さて、中学受験もそろそろ最終ステージの始まり。中学受験も埼玉・千葉受験はあと1ヵ月ちょっととなり、少しずつ志望者数や募集人数などのデータが入ってきました。

中学受験、去年はこんな悲劇を目の当たりに!!

中学受験ではある程度セオリーはありますが、基本的には毎年違うものと考えておいた方がいいかと思います。子どもが中学受験した昨年は関東圏の全体の受験者数が4%増加。4%増と聞くとたいしたことない気がしますが、各学校の1回の募集人数って50人~100人程度と多くないので、少し増えただけでも合格枠からはじかれてしまうことがあります。

昨年の埼玉受験でも、受験者数が増えて前年より平均点が20点ほどアップしたことで、過去問を余裕で出来ていたお子さんが不合格になり、思わぬ受験の洗礼を受けているのを見ました。今年はコロナの影響で受験者数が減るのではないかと一時言われていましたが、いろいろな塾や教育サイトの情報を集めてみると、ほぼ同数または微増か、という見方が多いようです。増えるというのは、数年かけて中学受験してきてコロナの影響だけであきらめるわけにはいかない層にプラスして、コロナで公立のオンライン授業の対応力のなさに不安を感じ、急に中学受験に参戦する家庭も出てきたからだと思います。

急な中学受験参戦組というのは、毎年一定数いるのですが、その特徴はゆるゆる受験。無理せず、いけそうなところを狙いサクッと合格をもっていくパターンです。ただ、この場合でも高校受験になると急に偏差値が上がって中学で入っておいて良かったということもあるので、選択肢としては悪くないかと思います。(中学偏差値と高校偏差値は違いますが、それでも偏差値15以上上がる学校はお得な方かなと)

今年の中学受験はどうなる? キーワードはコロナ渦での安定志向

私が自分なりに集めた情報で今年の傾向としてはずせないと思ったのは、例年以上の「安定志向」です。さきほどもふれたようにコロナ渦でまたオンラインになった時のことを考えて、何としても私立に入れたいというご家庭が増え、無理してチャレンジよりも確実に〇をとっていく流れになるかと思います。

ということは、どうなるか? Y60のお子さんがY65の学校を狙わず、Y60を確実にとりにくる、もしくはY50~55までの学校もしっかりとりにくる。2月1日という比較的〇をとりやすい日に、上からの優秀層が多く受験してきて平均点を上げ、本来ならぎりぎり合格の人達を押し出してしまうということです。もちろん、これは断言はできません。あくまで個人的な見方として、確実に〇をとりにくるご家庭が増えるだろうと勝手に想像しているだけです。

新たな情報を得たら、必ず裏付ける数字を探そう

この時点でこの傾向はあくまで仮説ですので、裏付けていくには数字が必要になってきます。昨年、私は日々変化する数字をつかむため、市進の受験情報ナビを毎日確認していました。市進の受験情報ナビに「2021年中学速報サイト」がアップされていましたので、一度のぞいてみてください。

千葉受験はすでに速報が出ていて、埼玉受験は12月中旬から、都内受験は1月10日頃から更新予定のようです。この速報の何がすごいって、関東圏の主要私立中学の応募者数(志願者数)、受験者数などが定期的に更新され、前年の何%なのかが一覧になっています。中学受験では併願校をどうするかギリギリまで迷うため、うちはこの一覧表で受験倍率などを確認し、受けるか受けないかの参考にしていました。もちろん第一志望の情報もこの一覧をみれば、いちいち学校のHPまで確認しにいく必要がないため、とても助かりました。もちろん、応募者が全員受験するわけではなく、受験後には実際に受験した人数、合格者数なども掲載され、実質の倍率も把握できます。

数字が揃うと、今年の中学受験の流れがみえてくる

昨年はこのサイト、毎日のように見ていました。すると、子どもが受ける予定のない学校の情報も目に入ってくるので、その年の中学受験の傾向もなんとなくつかめます。例えば、昨年であれば付属&共学が人気で安定志向だったので、March付属よりも日東駒専付属の方が前年比より高くなっていたり(すでにMarch付属は高倍率すぎて敬遠された!?)、進学率が上がった中堅校が高倍率になっていたり、なんとなく流れがわかりました。

中学受験の情報は毎年一新、だから随時あらゆる角度から集める

このように、受験では通っている塾が言うことだけでなく、いろいろな中学受験に関する記事、教育者の見方、市進のような志願者数のデータなど、あらゆる情報を随時さまざまな角度から集めてみてください。正直、去年中学受験した我が家なんて、今年の中学受験するご家庭からみたら、すでに浦島太郎状態。それだけ、受験は毎年毎年、情報もセオリーも勝ちパターンも一新されるのだと思います。どれだけ、「旬」の情報をつかめるかで戦い方も変わってきます。

うちは、併願校としてY50ちょっとのA校とB校で最後まで迷っていましたが、A校の過去問がかなりとれて倍率も低め、B学校は過去問がギリギリ合格ラインで倍率がその年に急にアップしたのを確認し、2月2日はA校を受けて〇をいただきました。B校の倍率がそこまでアップしなかったら、日付をずらしてB校をおさえにいってたかもしれませんが、過去問もとりにくく倍率も高いのでは勝ち目がないので、併願校からすんなりはずすことができました。この判断をするためにも、日々の志願者数や倍率などのチェックは有効です。

そして、何より過去問のデータどりです。このあたりのことは何度もお話してきたので、過去のnoteを見ていただければと。今日はこのへんにて。寒い日が続きますので、お子さんだけでなく親御さんもどうかご自愛くださいませ。








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