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普通の子の中学受験、早慶とMARCH付属の近くて深い溝

大学附属中を目指していると、MARCH付属ならいいかな、それとも早慶まで狙えるかしら?と悩むご家庭も多いと思います。うちの場合は、普通の子でしたので最終的な成績はY55前後、これで早慶を目指すというのは、無理がありました。

早慶MARCH付属という言葉があるため、早慶とMARCH付属って近い印象ですが、実際はその間に深い深い溝が存在します。個別塾の先生に言われたのですが、MARCH付属中の試験問題なら、四谷大塚の4科まとめを何回か繰り返し解いて出来るようになれば、ほぼ対応できるようになる。(実際、うちの子どもがそうでした)けれど、早慶はもうひとつ上の内容となるので、対策がまた違ってくると。

実際に、早慶付属に進んだ子どもの同級生は、S塾でずっとトップクラスに在籍し、御三家も十分狙えるたいへん優秀なお子さんでした。ただ、本人の希望で早慶付属に進学されたそうです。

うちの場合は、MARCH付属のひとつに入学させていただきましたが、同じMARCH付属校の中でも「もう一つ、上を目指したらどうか?」という言葉をいろいろな方からかけていただきました。

それを子どもに言うと「ギリギリ入れる学校はこわい。入ったらそこで半分より上にいられるところがいい」とのこと。実際に、そこのMARCH付属は、子どもの通っているMARCH付属付属より、大学進学の推薦基準が高いことも、理由のひとつだったようです。それでも、うちの子どもは1回目の試験で✖、2回目で合格をいただけたギリギリ組でしたが(汗)

中学受験のど真ん中にいると、とりあえず合格して、先のことはあとで考えようと思うかもしれませんが、これがけっこうなリスクかもしれません。上位校でも成績下位から抜け出せない層が一定数いるといいます。小学生の頃は優秀層だった子が成績の下位に留まることは、精神的に相当きついはずです。

子どもの通っているMARCH付属のなかには、受験前日までゲームをしていた、なんて子もいるそう。中学受験を経験してわかったのは、受験生のなかには余裕で合格する層、した層が2~3割はいる(個人的な感覚値です)ということ。うちの子どもみたいに、入ったら真ん中より上にいたいと学校を選んでも、実際はギリギリ合格だったという子は、今後どうなるのか心配がつきません(汗)。

けっして、上位校ではないMARCH付属中でも、オンラインの授業を聞いていると、かなりのスピードで進められています。特に数学はどんどん先生が説明して、問題をやらせて、次から次に生徒たちにあてていき、理解度を確認していました。また、英語はほとんどの子が中学の間に英検準2級をとるそう。これでも学校的には進学校と違い、先取り学習はしていないといいます。

私もいまだに、うちの子も早慶を受けていたらどうなっただろうと、妄想することがあります(笑)。ただ、もしも、もしも、なにかの間違いで入学できていたとしても、授業についていくことは難しかったでしょう。

中学受験というのは、子どもたちにとってたいへん厳しく、難解なことを強いてくるものですが、これらをクリアできる力があるからこそ、その後の学校生活についていける、理解できる、大事なファクターになっているんだなと、今さらながらに思います。厳しいようですが、2回、3回試験がある学校ですべての回を受けて落ちたなら、やっぱりそこの学校ではついていけない層だということ。落ちるということは、とても苦しいことですが、それでも合否があることで自分にとっての適正校に入学できる。

だから、早慶か?MARCHか?はたまた日東駒専か? は、親が見栄なんて捨てて、冷静に子どもの身になって考えてあげることが必要だと思います。その子が、そこに入って、その子なりに輝ける場所なのかどうか。 がんばれば何とかなるレベルなのか、根本的に求められる能力が違うのかどうか。

私は、うちの子どもが「今のところ授業は何なくついていけてる」という言葉を半分信じ、残り半分は成績が下位(定期テスト等はまだナシ)なら、フォローの塾をつけようと思っています。

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