PBLインターンシップ「Bridge」13日目

イベントは振り返りをやって、初めて完成する。

たまレンジャー翌日、前日の疲れを引きずりながらも子ども未来センターに集まった、N.G.I.メンバーとインターンチーム。

今日は早速昨日のイベントを振り返ります。

このインターンシッププログラムでもN.G.I.の活動でも、「振り返り」はとても重要にしています。

イベントをやりながら成功した失敗したということを感じていても、それは主観であり漠然としたもの。ましてイベントを実施中という意識が散漫になっている状態では、実際のところどうだったのか測るすべはありません。

また、個人それぞれの関わり方、役割、経験によって、ひとつの事象でも感じ方は異なってきます。

それを持ち寄り、複数の視点から多角的に客観的に検証することで、初めてそのイベントの運営者としての評価が下せるようになります。

うまくいかなかった点をその問題点だけ見るのではなく、根本にある原因はなんなのか、それを知ることで他の場でも応用が利くようになります。

個人の経験を出し合うことで、チームとしての、そこに関わった人たちの集合地に変えていく作業が振り返り(リフレクション)なのです。

まずは参加者視点の評価から。

イベント後に行ったアンケートを集計して、この場でプレゼン。

子どもたちの楽しく参加できた、保護者の方々のよくできた企画だったという感想ももちろん大事ですが、重視するのは少数意見と文章で記載してくれたアドバイス。

その中に運営者側も見落としていたことが隠れている、なんてことは多々ありますね。

そういった細かい部分をちゃんと拾っていくこと、自分たちの計画や行動から生じたこととして真摯に受け入れることがとても大事なのです。

行動とそれに起因して生まれた結果をしっかりと紐付けていきます。

客観的評価を把握したところで、運営者それぞれが感じた、考えたことを共有していきます。ここからが振り返りの本番。

インターンシップ参加者とN.G.I.メンバーはもともと関わるスタンスが異なるため、イベントの際に起こった事実に対する見え方も異なります。

その視点から感じたことを共有する意味でも、この2つの属性が入り混じり振り返りをしていきます。

メンバーの数名が撮りためていた昨日の写真を見て、イベントの様子を思い出したところで、半年をかけるプロジェクトでもあるため、準備期間と本番を分けて考えます。今回はモチベーショングラフを使用。特に準備期間は個人の関わり方が企画づくりの質を左右します。各メンバーはどんな思いで準備期間、そして本番を迎えていたのでしょうか。

そこにチームとして動いていたこと、個人がこなしていったタスクを出していきます。まずは事実の把握から。

チームの動きは個人の動きの上に成り立っているということ、またここに書き出される個人のタスク量を見比べることで、タスクの偏りについても気づいてもらえたらなと思います。

グラフに書き出された事実が、個人のモチベーションにどう影響を与えているのかを見ていきます。グラフが下がっているところでなにが起きていたのか、現場で起きていた問題を抽出。

その問題に対する解決策を考えるのではなく、その問題をメタ的な視点で捉え直します。「今回の問題に対しての解決策」を考えるだけでは、同じ場面でしか、その対策が生きることはありません。そして、その”同じ場面”というものは、2度と起きません。

この視点から問題の「本質」を考え、その「本質に対する対策」を考えていきます。

この「事実ー問題ー原因ー対策」の考え方をリフレクションの4フェーズと呼んでいます。

よくある振り返りが振り返りになっていない状態は、問題から対策に思考を移動してしまっており、その場でしか生きないものになってしまっているからではないでしょうか。

N.G.I.メンバー最年少の高校生も思ったことを率直に話しています。

始まってすでに3時間が経過。終始和やかに進んだリフレクションもみんな話したいことが山のようにあり、白熱。そしてやはり白熱しすぎたリフレクションはこの場では収束しきらず次のN.G.I.ミーティングへ持ち越し。

インターンシップメンバーは、今日のたまレンジャー振り返りで上がった点と、先日のカラフル変身大作戦の振り返りで上がった点を比較分析し次の実習でプレゼン。

そのデータをもとにN.G.I.のミーティングでメンバーにより深めてもらいます。

そして次の実習がBridgeインターンシップ最終日。

振り返り分析のまとめと、個人に課せられた課題の発表です!

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3月27日(日)

13時00分〜17時00分

それいけ!たまレンジャー!!リフレクションワークショップ

場所:立川市子ども未来センター 第1第2アトリエ

参加者:インターンシップ学生5名

担当:佐藤・竹丸

協力:学生団体N.G.I.

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