見出し画像

「よく来てくれた!ここはキャラファクトリー!」|Bridge Day 11

Bridge3期生、渾身のプログラム「キャラファクトリー」。ついにお披露目。

企画を考える前のチーム作りから始まり、コンセプトメイキング、企画立案、プレゼンとブラッシュアップを繰り返し、全員で作り上げて来たこの1ヶ月。たった1ヶ月。されど1ヶ月。その全てが今日に集約されます。

プロセスが大事とずっと行って来たけど、やっぱり本番も大事。だからこの日はやる側も参加する側と同じくらい「楽しんでやろう」が目標。

センターの地下、3部屋も使う大規模プログラム。工科大の学生や、N.G.I.、TERACOYAなど、学生団体や、立川で自分たちのプロジェクトを行う学生たちがあちこちから助っ人として駆けつけてくれました。

ドタバタながらなんとか準備も間に合いスタンバイ完了。本番2分前。

*******

「よく来てくれた!ここはキャラファクトリー。勇者を生み出す工場なんだ」

このセリフで子どもたちは、プログラムの世界に迎え入れられます。今回メンバーたちが重視したのは「ストーリー」。ただアクティビティをやったり、クラフトをやるだけではなく、そのワークをなぜやるのかや、自分たちの行動や選択によって結果が変わる仕組みになっています。

このイベント自体はまんがを統一テーマとしていますが、まんがを外から見ているだけではなく、その中に入って楽しんで欲しいという想いが込められています。

定期的に魔王が出現する世界。打倒魔王を社訓とするキャラファクトリーは、その魔王を倒すため、勇者を生み出し、退治に送り込む。これまでは無事に魔王を倒せていたが、今期の魔王ヴァルガスは過去最強。倒すことができずにいる。ファクトリーの限界を感じた工場長は勇者開発者を新しく募ることにした。

「ヴァルガスはめっちゃ強くて勝てないんだ!だからみんなの力を貸してくれ!」

工場長フジ(青いジャンパーがトレードマーク。いつも着てる)からファクトリーの説明と強い勇者を作るために必要な「能力カード」と「武器カード」の集め方を聞いた子どもたちは、次の部屋、工場に隣接する研究所へ。


「初めまして。私はテーラ。君たちが新しい勇者を作ってくれるの?」

ちょっとサボりがちな研究員テーラ(そのためいつも工場長に注意されている)は、陸・海・空の動物たちを研究。その動物たちの能力を込めた3種類のカードを持っています。子どもたちはその中から1つを貰い、そのカードに描かれた動物たちが隠れた道を通りながら、動物たちを探し出します。

能力カードを手に入れた子どもたちは武器の研究所へ。


「こんにちは!ここでは勇者が使う武器を選んでね!」

対魔王用勇者専用武器の開発者ナオ&ベベ(姉と弟の双子、2人組。姉:IT担当、弟:武器作り担当。弟の作る武器のクオリティには定評がある)が作り出した5種類の武器(短剣・斧・槍・杖・拳銃)から1つを選びます。しかし、選んだだけでは武器カードは貰えません。選んだ武器を使った修行をクリアすることで、武器カードを手に入れることができます。武器を選んだ子どもたちはトレーニングルームへ。

武器のトレーナー、イッチャン(急遽抜擢。にもかかわらず、即座にその役になれるアドリブ力はさすが)の指導により、子どもたちはそれぞれが選んだ武器を使いこなすための修行に。短剣や斧・槍の近距離武器用の修行と、杖や拳銃の遠距離武器用の修行は内容が違います。あっという間にクリアできちゃう子もいれば、なかなかクリアすることができず何度もチャレンジする子も。

「良いセンスだ!!」

中にはイッチャンのお墨付きを貰える子もいたり。武器を使いこなせる様になった子どもたちは再び武器の研究所に戻り、武器カードを貰います。


その時、ナオのパソコンにシグナルが。

「大変!魔王が攻めてきたみたい!!早く、勇者を作って魔王を倒して!」

子どもたちは工場に戻り、集めた2種類のカードを使ってオリジナルの勇者作りに入ります。


工場の勇者開発ルームにはスーサン(元ヤン。色々あった末に工場長に拾われファクトリーのスタッフに。つなぎがトレードマーク。)とカリン(田舎から出てきてこの度ファクトリーに入社した。唯一の正社員)。子どもたちが勇者を生み出すサポートをしてくれます。

子どもたちはこれまでに手に入れたカードを元に勇者を考えていきます。能力カードには勇者自身の元になる動物が、また武器カードには勇者が使う武器のイメージ図が描かれています。この2つを組み合わせて、オリジナル勇者を作る過程、子どもたちはじっくり時間をかけて作っていました。こだわりがすごく見られましたね。

描き出された勇者たちは、ヤナソー(勇者転送担当。自分の武器はパソコンだと言い張る。マッドサイエンティスト風味)により、魔王の元へ。この転送作業は魔王の結界を突破する(対魔王戦の映像編集・書き出しの意)ため時間を要するので、その時間を使って、子どもたちにはファクトリーオリジナル素材”PRB”(=プラ板)に勇者たちを転写して貰います。

勇者が転写されたPRBは焼き職人ゴッチャン(PRB焼きの名手。焼き上げ作業でのミスはこれまで1度もない)に。加熱すること数十秒。あら不思議。お土産用のオリジナル勇者キーホルダーに!

勇者キーホルダーが完成したちょうどその頃。魔王の元へ勇者の転送が完了します。子どもたちは最後の部屋でムロ(ファクトリーのピンチにヘルプとして駆けつけてくれた。良い人感溢れる何でも屋)と一緒に、自分たちが作った勇者の戦いを応援。

自分たちが描いたオリジナル勇者が動いて魔王と戦う。声を出して応援してくれる子もいたり。また親御さんの中にはその様子を録画する人もいました。

*******

午前午後の2部で実施しましたが、午前はやはりドタバタ。参加者の流れがスムーズでなかったり機材トラブルがあったり。シミュレーションをいくらやっても本番でのエラーはつきもの。

昼休憩で各担当エリアの不具合を共有。どこで時間がかかるか、スタッフの動きがスムーズじゃないのはどうしてか、保護者のいるスペース、何より子どもたちの反応はどうか……。短い時間ではあったけどそれらを出し合い午後の部で修正するにはどうすればいいか。什器類のレイアウトの変更、スタッフの配置の修正。部署間連携の強化……。

たった30分でかけた修正だったけど、これがうまく機能して午後はかなりスムーズな運営に。その象徴的な数字として午後は午前の倍以上の人数を円滑に対応することができていました。

メンバー全員が現状を共有、全体を俯瞰しながら把握することによって個々の動きがどのように全体に影響をしているのかがわかります。その上で目的を共有しておくことで、個々が場に合わせて臨機応変な対応をしても軸がブレなくなります。

もちろん各部署間を円滑につなぐ裏方チームの動きも大きかったと感じます。全体統括を行ったユウタや参加人数の調整を適切にかけた受付担当のヨッシーの動きあってのこの結果。関わったメンバー全員の動きが上手に噛み合ったからこその成功だと言えるのではないでしょうか。

たった1ヶ月で、ここまでの企画を作り上げたメンバーのみんな、ひとまずお疲れちゃん!

*****

2017年3月19日(月・祝)@立川市子ども未来センター

8:30〜17:30:立川市子ども未来センター4周年記念イベント「春のまんがまつり」

担当:佐藤 / メンター:たいせー



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?