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知りたい!浜松西高中等部の受験【作文編】

まずは私(塾長古橋)について少しお話しさせていただきます

私が塾を始めたのは、自分自身が学生時代に国語が苦手だったからです。本を読まずに恥をかいた経験があり、同じような経験を生徒にさせたくないと強く思っています。本を読み、学ぶことの大切さを伝えたい。そんな思いで学習指導の道に入り24年が経ちました。

浜松西高中等部の受験指導を2002年の初年度から続け、これまでに300名以上の生徒を浜松西高中等部へ合格させました。本をたっぷり読んだ生徒たちはその後、東京大学理科三類、京都大学医学部、浜松医科大学、慶應義塾大学、早稲田大学政治経済学部などの難関大学へ進学しています。

今回は、令和6年度浜松西高中等部の作文問題を見ていきましょう。

令和6年度の作文問題も昨年同様、読みやすい傾向が続いています。近年、問題文はますます読みやすくなっており、2010年頃(平成22年頃)のものと比べるとその差は歴然です。しかし、作文を書く力は以前よりも高いレベルで求められています。問題文を読み、400字〜600字程度の作文を書くわけですが、そこに三段落構成で書くことや、自分の考えを書くことが求められます。

作文の本質とアナロジー

入試作文とはそもそも、具体的な出来事を抽象的に考え、そこから自分の生活にどう活かすかを問うものです。これをアナロジーと言いますが、今回の作文もそのような形式でした。

令和6年度の作文では、大谷翔平選手が栗山監督に語った「ピッチャーとしてもバッターとしてもやりたい」という理由が「ワクワクするから」というエピソードが出題されました。

”ワクワクする経験を活かす”

このエピソードを基に、「あなたもワクワクして選んだ経験がありますか?その経験をどのように中学生活で活かしますか?」という問いが投げかけられました。大谷選手の例は小学生にも分かりやすいですが、自分の経験を中学生活にどう活かすかを具体的に書くのは少し難しいかもしれません。

書く力を鍛えるための対策

では、どのような対策が必要なのでしょうか?
私が考える対策は次の3つです。

アナロジーする力:

アナロジーする力をつけるには、具体的な出来事を抽象的に考え、そこから自分の生活にどう活かすかを考えることです。これは思考の問題ですから、本を読んだり、映画を観たり、新しいものに触れたりする中で、「この考えはあれにも応用できるぞ!」といったことの繰り返しで身につけていけます。お子さん一人で身につけるのはちょっと大変でしょうから、大人が考えるきっかけを作ってあげるといいでしょう。

1200文字程度の文章を読んで理解し、聞かれたことに正確に答える力:

長文を読む力は必須であり、読解力を養うことで文章の構成や論旨を正確につかみ、さらに問題の意図を正確に理解し、聞かれたことに答える力が求められます。時々、書くことに一生懸命になり、400字以上書き上げるのですが、聞かれたことに答えていない場合があります。こちらも、日常会話で聞かれたことに答える意識を持つことで改善されていきます。

“アナロジー力”と”作文力”をトレーニングできる受験国語

自分の意見を理由や経験を交えて、時間内にルールに沿って書く力

自分の意見を具体的な例を挙げながら書く力が必要です。まずは結論を述べましょう。結論のない作文は何が言いたいのか分かりません。でも、どのような順序で書けば良いか戸惑うこともあるでしょう。そこで、まなび研究所では、作文の型を指導しています。

ここでは、作文の型を一つ紹介します。「結論→理由→具体例→結論」というPREP(プレップ)法を型として覚えてもらい、練習を積みます。型があるとないとでは、読む側の理解が段違いです。読んだ人に理解してもらえる文章を書くことを意識しましょう。加えて、50分という限られた時間内で、与えられた条件に沿って書くことが求められます。

作文は書いたら添削を受ける

自分の作文を見てもらい、なぜその箇所がいけないのか丁寧な添削を受けることで書く力をどんどん伸ばしていきます。

以上のような対策を継続的に行うことで、浜松西高中等部の作文問題で高得点を狙うことができるでしょう。

まなび研究所では、浜松西高中等部受験生に向けて7月から作文問題トレーニングを始めます。作文で高得点をねらう生徒は、受講をお勧めします。

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