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訪看運営のヒント(2)ースタッフの働きやすさー

 前回、4Pの記事から分かることとして『やりがいをどう設計するか』が大切と書きました。

 仕事のやりがいと働きやすさについては、ハーズバーグの二要因理論が有名です。今回は、ハーズバーグの二要因理論を訪問看護ステーションではどう考えれば良いかについて考えてみたいと思います。

AステーションとBステーションどちらで働きたいですか?

 突然ですが、皆さんはAステーションとBステーションどちらで働きたいですか?どちらでも良いでしょうか?どちらでも働きたくないでしょうか?

Aステーション

 ターミナルの方や、医療依存度が高く受け入れ訪問看護ステーションがなかなか決まらず家に帰って来れなかった等の医療保険かつ特指示の利用者が多い。利用者、家族、連携機関からとても感謝され、看護師としてもやりがいがある。反面、緊張感のある医療的ケアや判断が多くストレスも溜まり、緊急訪問による残業やオンコールが多いため勤務スケジュール変更が頻回にある。

Bステーション

 連携しているサ高住内の訪問がメインでほとんどが状態の落ち着いている介護保険の利用者のため、体調観察やモニタリング等の訪問が多い。緊急訪問はほぼ無く、定時退勤ができオンコールは取っていない。

どちらで働きたいと思いましたか?

  どちらが正解というわけではありません。どちらが良いと感じるかは、自分自身のライフステージや働くことに何を求めるかによって変わってきます。
「看護師としてやりがいのある仕事をしたいけど子供が小さい/親の介護があるから今はAステーションのようなところで働くのは難しい」といった感じで。
 なので、労働者としては、自分自身の状況に合わせて条件の合うところで働くことを選ぶのが正解だと思います。

 それでは、人材不足の現状で経営者・管理者はどうしたら働く人から選ばれる組織にできるでしょうか?そのヒントが今回ご紹介するハーズバーグの二要因理論にあります。

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