後悔しない生き方を見つけた日 高校野球
#後悔しない生き方 = #全力
5分以内に読み終わります。
三年の春の県大会で、負けたのは僕の責任だった。
チームメートは今でもギャグでそうゆうから、
いっそこれからは僕に責任を負わせて欲しいぐらいだ。
まさかの守備で2エラー、守備の核であるセカンドとして本当に恥ずかしかったし、怖いもので、卒業して何年経ってもたまに夢に出てくる。
あの日はあのまま家に帰ったらそのまま死のうかなと真剣に思った。
今思うとそのくらい情熱を持って勝負していた。
そんな時、
試合後これまた外資勤めの岡山出身のコーチが、
「学校帰って練習しようや」と言ってくれた。
学校で泣きながらノックをうけた。
試合に出れていない同期の3年も学校に帰って練習していた。それを見て申し訳なくなりまた泣いた。
帰りながら自分に聞いた。
なんであんな簡単な打球を2回もエラーする。
信じられない。いつもなら余裕で捌ける。
何万回もノックを受けてきた。箸でご飯を食べるのと同じ感覚だ。
「一回エラーしてから、自信がなくなったんだ。
一緒にやってきた他の三年を代表して試合に出ているのに、エラーした自分が申し訳なくて。そんな申し訳なく思っている自分に自信をなくしたんだ。」
試合の翌日、三年生だけのミーティングで、僕はそのように皆に伝えた。
皆が僕を責めたわけじゃない。皆大人だった。
個人を責めても前に向かないことぐらい分かっていたのだろう。
そのミーティングで、監督から
「今年の二遊間は今までで1番だ」
と言われた。その時思った。
「自分は何してんだ」と、
「何を自分で勝手に自分を追い込んで皆に迷惑かけているんだ」と、
「お前が全力で練習をやってきたからエラーしたんだ」と。
「自信がなくなったんじゃなくて、全力で練習しても、エラーしたのは俺の実力だろ。」
「今までで1番だ」と言われて自分は下手だったんだって気付いた。
人生で1番泣いた。
プロはどんなに気持ちが揺らいでるときも続けてエラーなどしない。
ただ単に下手だったんだと。
気持ちも体力も技術も「実力」として決めると全てがフェアで簡単だった。
(この前阪神の木浪選手が二回していた。呆然とした。)
やらないといけないことは、練習。
昨日より上手くなり、エラーしたらしょうがない。
なぜならそれが全力だから。人は実力以上は出ない。まぐれとかない。
もし本人すらもまぐれだと思うことがあるなら、そのまぐれの一歩手前、そのまぐれに導いた貴方がしたことが実力だと考えると分かりやすい。
では後悔はどこにでるのか。
実力を最高まであげたかどうかだ。
もし自分が過去に戻れるなら言ってやりたい。
「すべてが実力と認めれば、全力でプレーできる。
後悔はプレーではない。
全力で練習してきたかどうかだ」と。
今の会社にはインターンとして入った。
インターンの面接でGoogleに行った女好きのスペイン人の元上司に言われた。
「弓道で弓を狙ったとき、自分から弓が離れてからは、弓のことは何もできない。エグい風が吹くかもしれないし、いっそ的がずれるかもしれない。
でもやらなきゃいけないことは、その狙うことに全力を注ぐこと。
そして、当てるために全力で練習すること。」
完全に同意した。この会社だと決めた。
コロナの状況では特にそうだ。
正しいことをやっても正しい結果が出ないことなんてたくさんある。
それ以降、目の前のことに緊張したり、ミスがあったとき、確認するのは、「全力で準備してきたか?」という問いだ。
そんな上司が退社すると言った時、感謝と彼がキャリアを上げる嬉しさで人生で2番目に泣いた。
夏の大会で僕はチームの最後のバッターだった。
三振だった。でも一番違うのは自分の全てが出たという確信がある。
対戦したピッチャーは日本ハムの一軍らしい。
僕は会社では日本支社(日本ハブ)の一軍だ。
2軍の彼なら給料ではそんなに負けてないかもしれない。life goes on である。
試合後ベンチ外の3年から「あれは打てねーよ」と言われた。後悔はなかったが、やはり彼らのために一本打ちたかった。その時はみんなで泣いた。
書いていて当時のことを思い出して、泣けてきた。
反省はあっても後悔なし!今日も全力だ!
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