リーダーシップを学んだ高校野球
留学した時にも習った「マネージャーとリーダーの違い」
について僕には答えがある。
僕は、
現代の経営では管理職なども含め、特にそれ以外の顧客と対面しているグラウンドレベルの従業員がリーダーシップを持てないと競争に勝てない、
と思っている。
外資に入社し、2年目になる。
大学卒業から一人で日本のマーケットを任され、今年からインターンや「僕の下」という言い方は好きじゃないが、僕のチームが、今年の終わりに渡り始まる計画になっている。
去年の半ばにGoogleに行ったスペイン人の元上司
現在のシンガポール人の上司
どちらもマネージャーではなく、リーダーだ。素晴らしいリーダーだ。
アイディアを実行に移すスピード。Try&Errorというが、その代謝が早い!
では僕がリーダーになるためにマネをするのは誰だろう。
それは僕の高校野球時代のキャプテンだ。
彼はリーダーだった。
僕がミスをした時に、彼が監督に呼ばれ怒られる。
ごめんと言うと、大丈夫、切り替えてこっと言ってくれる。
彼は「キャプテンとして不甲斐ない」と、
「このチームで1番弱いのはキャプテンだ」と言われ続けていた。
もちろん僕たちは責任を擦り付けることはないが、
チームが悪い、弱いと指摘されていたのはキャプテンだった。
でも彼は全く姿勢を変えなかった。チームや個人がチームでプレーしやすく、たまには厳しいコミュニケーションも取れる環境を作っていた。
本当に尊敬する。そしてチームはまとまった。
他のやつでは無理だっただろう。
彼のリーダーシップを笑い話として一つ。
バスで遠征にいき、2試合目の結果がかなりひどかった我々は、
監督にめちゃくちゃ怒られた。
というよりキャプテンがめちゃくちゃ怒られた。
どのくらい怒られたかというと、
最終回の攻撃で「普通代打が出るピッチャー」が監督がキャプテンを叱っているためにそのまま打席に入り、案の定ものすごいボール球を振って三振し、ゲームセットになった。
要するにゲームセットのタイミングまで怒られていたのだ。
試合は終わり、
帰りのバスで、早く帰らないといけないときに、
監督がキャプテンに「5分で着替えさせろっ」と言った。
僕たちは全力でユニフォームからジャージに着替えた。
キャプテンは皆の着替えや荷物を先に片付けることに徹していた。
全員が着替え終わったタイミングでキャプテンが
「着替え終わりました!」と言ったら、
キャプテンがまだ完全にユニフォームだった。
という、もうリーダーシップ。
監督も若干半笑いだった。
後日キャプテンに話を聞くと、
よっしゃ皆着替えおわった!
「着替え終わりました!」
あれ?なんで俺ユニフォームなん?ってなったらしい。
でも彼が自分のことを忘れるぐらい1番チームのことを考えていた。
どうすれば皆が早く着替えられるか、着替えたあとの荷物は自分が先にまとめておく、後輩を含め全員の動向を秒単位で確認する。
僕はこれこそリーダーシップだと思った。
自分が責任を取れるからこそチームのために誰よりも働ける。
そして、チームのメンバーには結果を出してもらう。
もし次にこういったことがあった場合は、彼がユニフォームを着るのを忘れなければ良いだけだ。無理矢理な意味付けのように聞こえるかもしれないが、全てのリーダーシップの根本にはこれがあるだらう。
まぁさすがにその時はチーム全員が
いや、お前がぁユニフォームぅ!
とツッコんだが。このツッコみを入れれることも彼がマネージャーでなく、リーダーの証だ。
そんな彼も3月に結婚した。
おめでとうキャプテン、気持ちの弱い僕は、何回も彼のなんでもない言葉に助けられた。
この前祝いと言ってはあれだが、しゃぶしゃぶの特上食べ放題を奢ってあげた。
これからも助けがいればすぐにでも駆けつけるだろう。
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