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Excel活用|XLOOKUP関数のここがスゴい!(VLOOKUP利用者向け)

※この記事は2022年10月時点の情報をもとに執筆しています。

XLOOKUPが登場してからしばらく経ちました。そろそろ日常利用としても普及しつつあるので、この辺で特長を整理してみます。

なお、VLOOKUPを扱えることを前提として執筆していること、マニュアル的な説明についてはMicrosoft社の公式ページに譲らせていただくことをご容赦ください。

▍要は何がスゴいの?

これまでのVLOOKUP/HLOOKUPの短所を補うものです。

  • 検索範囲の並びに制約がない

  • 検索範囲と取得範囲(戻り範囲)をそれぞれ指定できる

  • 列方向、行方向の両方に対応している

また、オマケとして次の特長もあります。

  • 見つからなかった場合の処理を指定できる

  • オプションの引数を指定せずに済むことが多い

このようにイイコトずくめなので、自身や関係者のExcelのバージョンが対応していればXLOOKUPを使うことをオススメします。対応バージョンはExcel 2021以降または365です。

▍具体的には?

次の例をもとに、それぞれ説明します。

XLOOKUPで担当IDをもとに担当名を取得する
  • 引数1:検索値
    [例]E2セル(T02)

  • 引数2:検索範囲
    [例]B列(担当ID)

  • 引数3:戻り範囲
    [例]A列(担当名)

  • 引数4:見つからない場合の処理(オプション)

  • 引数5:一致方法(オプション)

  • 引数6:検索方法(オプション)

念のために結果も貼っておきます。

担当ID「T02」の担当名「鈴木」を取得できた

○ 検索範囲の並びに制約がない

検索対象の範囲が表内のどこにあってもよく、表の並びに依存しません。今回の例では、左から2列目にある「担当ID」を検索範囲にしています。

VLOOKUP(またはHLOOKUP)では検索範囲が表内の一番左(または一番上)という制約があり、回避策としてINDEXとMATCHを組み合わせる必要がありました。

○ 検索範囲と取得範囲(戻り範囲)をそれぞれ指定できる

検索範囲と取得範囲の設定が別々なので、直感的に使えます。今回の例では、検索範囲をB列(担当ID)、取得範囲をA列(担当名)に指定しています。

VLOOKUP/HLOOKUPでは検索範囲と取得範囲の両方を「範囲」という1つの引数に指定する必要がありました。

○ 列方向、行方向の両方に対応している

方向によって関数を使い分ける必要がありません。今回の例では列方向で使っていますが、行方向でも使えます。

これまでは方向によって、XLOOKUP(列方向)とHLOOKUP(行方向)を使い分ける必要がありました。

○ オマケ

  • 見つからなかった場合の処理を指定できる

第3引数で見つからなかった場合の処理を指定できます。これまではIFNAを併用する必要がありました。

  • オプションの引数を指定せずに済むことが多い

第4引数や第5引数の既定値には一般的によく採用されるものが設定されており、特殊なケース以外では引数を変更する必要がありません。VLOOKUP/HLOOKUPでは一致方法の既定値が近似一致であり、完全一致に変更することが多くありました。

▍おわりに

これまでのVLOOKUP/HLOOKUPの短所を見事に補っていましたね!
いずれはXLOOKUPが主流になることでしょうから、Excelのバージョンが対応している方はこれを機にVLOOKUPから移行してみてはいかがでしょうか?


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