■コラム■

心に思っているだけでは、だめ、決心しなければ。
決心しただけではだめ、口に出さなければ。
口に出しただけではだめ、態度で示さなければ。
態度で示しただけではだめ、相手の気持ちを確かめなければ、意味がないのです。

そして、心に思わなければ意義 も意図も、曖昧になる。
そうならないのは、それは意志の問題なのです。
自由であるか否か、それはあなたの意志の問題です。
人を好きになるにせよ、旅に出るにせよ、仕事に遊ぶにせよ、そう自分の生き様、在り方を決めるのは、あなたの意志の問題です。

そして、それは、自己中心の意識の問題なのです。個人主義も利己主義も自己中心の思想です その意味において、個人主義と利己主義は、同腹の兄弟のようなものです。

しかし、両者には本質的な差がある。そして、その差が一方には善と意志を、一方には悪と欲望を人間にもたらす。
個人主義と利己主義は、表裏をなす思想である。故に、その表現されたものは、よく近似しており、一見しただけでは、見分けがつかない場合が多い。

又、社会が複雑化し、価値観が多様化した今日、個人主義との境目が、益々不明瞭となり、 混乱が増幅されてきた。しかも、利己主義は、同じ自己中心思想である個人主義を隠れ蓑とする度合いが多く、その為に個人主義の普及は、利己主義の蔓延を結果的にもたらした。

故に、高度に発達した個人主義社会は、同時に、高度に発見し発達した利己主義社会であるという矛盾を現出せしめたのである。
ここに現代社会の病根がある。個人主義と利己主義の差を明確にする事、それがすなわち健全な社会の発展を約束するものなのである。

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