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ゆゆゆ(結城友奈は勇者である)で分かるコレクティブ・エフィカシー

結城友奈は勇者である(略して「ゆゆゆ」)は、2014年に放送されたオリジナルアニメで、中学生の女の子5人が四国を守るために、バーテックスと呼ばれる使徒みたいな敵と戦う作品です。和風で神秘的な独特の世界観が特徴です。

3月21日(木)19:00~、ニコニコ動画で 結城友奈は勇者である の一挙放送があるので、それに合わせて、ゆゆゆ作品内でのコーチングの観点を解説します。

コーチングの用語:エフィカシーとは、「ゴールを達成する為の自己肯定感」の事を言い、要は、ゴールを達成する為にはエフィカシーを高めようという事です。
エフィカシーを高める技術の一つがアファメーションで、ゴールを達成するイメージとなる肯定的な言葉を、書いて・文字を見て・イメージして・口に出して言う事です。

ゆゆゆでは、勇者部5箇条という、主人公たちが自分たちで決めた勇者部(部活)の決まり事があり、これがアファメーションになり、エフィカシーを高めています。

勇者部5箇条
1. 挨拶はきちんと
2. なるべく諦めない
3. よく寝て、よく食べる
4. 悩んだら相談!
5. なせば大抵なんとかなる

アファメーションは肯定的な言葉を使いますので、2.は、「なるべく諦めない」 よりは、「なるべくやり遂げる」 とかの方が望ましいです。(脳は、「諦め」と認識するため。さらに言うと、すでに達成している状況を表す言葉が望ましい)

そして、これを勇者部で共有する事で、自分一人だけでなく、集団でエフィカシーが上がり、それをコレクティブ・エフィカシーと言い、お互いに高め合っていく素晴らしい関係性が築けています。

ゆゆゆ は3期まで続き、後に 無理せず自分も幸せであること が追加されます。一般的にアファメーションを更新する際は、スコトーマ(心理的盲点)が外れ、視野が広がるり、対象が自分から周囲の人へと広がっていくものですが、勇者部5か条には始めから「みんな」を対象としており、追加された言葉に私(自分)が入るというのが、勇者部らしいと思います。

補足として、これから初めて「ゆゆゆ」を見る方へのお勧めする見る順番ですが、「鷲尾須美は勇者である」という小説(アニメでは2期)があり、ゆゆゆ8話で小説版のとあるキャラが登場しますので、ゆゆゆアニメ7話まで→ 鷲尾須美5話(くらい)まで→ ゆゆゆアニメ8話 と見るとさらに楽しめると思います。
アニメ放送時は、アニメ放送と小説公開のタイミングがリンクしていたのですが、私は小説を読んでおらず2つのメディアをリンクした楽しみ方をできなかったので、ゆゆゆ7話までで作品に引き込まれた方には、是非試して欲しいです。

フォートトーク生成「神聖な森の大樹と、白装束を着た女の子」


最後に、ただの感想を書きますので、興味がある方だけ読んでください。ネタバレには配慮しています。
私は、ゆゆゆが人生で一番泣いた作品です。一周目では後半の怒涛の展開で泣き、2周目では、最初の日常シーンからずっと涙が出ます(一周目とは泣ける意味が変わる)。4周目くらいで、やっと泣かずに見ることができました。
ゆゆゆを好きな理由の一つとして、主人公たちが「怒る」理由が、とても優しいという事があります。勇者として人類を守るため戦っている友奈ちゃんたちが、とても理不尽なひどい目に合います。私なら、なんで必死で戦っている自分がこんな目にあわなきゃならないんだ!、と怒ると思いますが、勇者部のみんなは、大切な人の為に怒るのです。大切な人のために仲間と対峙するシーンは、とても優しく、悲しく、美しいです。
一番好きなキャラは「にぼっしー」こと三好夏凜ちゃんです。終盤、にっぼしーが覚悟を決めるシーンは、何度見ても涙が出ます。命懸けで戦うというのは、多くの作品で感動するシーンだと思いますが、にぼっしーはそうでは無いのです。こんな覚悟を決めたキャラを他に知りません。
2周目は、にっぼしーが楽しそうに笑ったり、怒ったりするシーンを見るだけて泣けてしまいます。

3期まで見終わったときは、魂が抜けたような、やっとゆゆゆの呪縛から開放されたような感覚がありました。
21日は、久しぶりにゆゆゆの世界に浸かりたいと思います。

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