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【趣味/アニメ】ワールドダイスターを認知科学で解説② ここなのセンスは何故最強か(ネタバレ注意)

(ここな関連完全ネタバレ。アニメ未視聴の方はご注意ください)
解説記事①では、催眠・暗示の観点からセンスを解説しました。

今回はコグニティブ(認知科学)コーチングの観点から、ここなのセンスが何故最強なのを解説します。

ここなのセンスは、静香を具現化する能力です。

コグニティブコーチングを簡単に纏めると、
 ①ゴールを設定し、
 ②ゴールを達成している自分を圧倒的臨場感でイメージする事で実現する
です。
①のゴールとは、「今の自分では思いつかない、現状の外にあるゴール」なので、その設定にはプロのコーチが必要となりますが、ここなには静香が付いているためプロのコーチは不要です。ちょっと違いますが、自分の中に松岡修造がいるイメージでしょうか。劇中では静香がここなに的確なアドバイスを行うシーンが何度もあります。
②は、例えば世界一になるためには大谷翔平をイメージするのでは無く、大谷翔平を超えるイメージをし、さらにそれにリアリティをもたせる事が必要で非常に難しいスキルですが、それも静香が行ってくれています。

夢の実現にはメンタルの設定が大事であり、それができる人は何をやっても成功すると多くのアスリート等言っていますが、ここなはそれを自然に(静香と一緒に)身につけています。カタリナや やえのように、周囲へも良い影響を与える事が期待できます。作中には色々なセンスが登場しますが、成功するのが当たり前のメンタル設定を行うここなのセンスは、最強のセンスといえるでしょう。

また、コーチングとは外れますが、ここなが学校に行っている間に静香が脚本を読み込む等の能力は、脳に情報をインプットしたら、アウトプットは脳に任せる事象(閃き)で説明できます。

最後に、ワールドダイスターでセンスは劇場で発動する能力という設定ですが、劇場で発動した場合にセンスと呼んでいると逆の解釈すれば、劇場以外でも発動もありえますし、またアニメ上の”演出”を除けば、”効果”は認知科学・脳科学で説明できるという、興味深いアニメでした。
と長々と固い話をしましたが、ワールドダイスターは作画綺麗(演劇時はぬるぬる)・歌良し・声優の演技凄い、ストーリーも良く練られている良アニメなので、是非見てください。(ネタバレ記事の最後に書くことでは無い)

ワールドダイスターのまとめ記事終わり

コグニティブコーチングが詳しく知りたい方は、苫米地英人博士のコーチング関係の書籍を読んでください。


余談
洗脳の観点から纏めようと思ったものの、あまりに暗すぎるのでボツにした記事を載せます。オススメはしないです。
 ↓↓ ボツ記事 書きかけ 落ちなし ↓↓ 
【趣味/アニメ】フィアー・ザ・ワールドダイスター /認知科学で真面目に解説② (ネタバレ注意)

↓の続きです。本記事は「フィアー・ザ・ワールドダイスター」本当は怖いワールドダイスター、鳳ここな教祖説 を解説します。

センス解説の記事では、「催眠・暗示」という表現を使いましたが、この記事では、ここながシリウスを「洗脳」するという仮説で進めます。そのような表現・2次創作が苦手な方、またアニメ未視聴の方は、完全ネタバレしますのでご注意ください。

前記事で、ここなのセンスは劇団員および観客全員を催眠状態にし、本人が居なくても催眠状態が持続する強力な能力だと書きました。すると、ワールドダイスターはここながシリウスを洗脳する物語として見ることができます。なお、ここなが意図的に洗脳を行っているのではありません。ここなの能力を見抜き、行動を促している人がいます。
能力を見抜く、そう、柊さんです。

シリウスのオーディションに参加したここなを見て、柊さんはその才能に気づき、ここなの能力を利用する事を思い立ちます。(その理由は後で考察します)
ここなの能力を確認するため、カタリナをあてがいました。すると、視聴者も知っての通り、カタリナはあっという間にここなを好きになります。
柊は次に、やえを利用することを思いつき行動します。アニメ序盤から中盤、やえに影があるような演出がありましたが、これは柊のやえに対する罪悪感を表現していたのです。自分を慕っている、しかもまだ幼いやえをここなに洗脳させる事に、柊はためらいがあったのでしょう。
やがて、やえもここなに堕ちてしまいます。

劇中歌「Masquerade」より
溺れてく・・溶けてゆく・・あなたへと・・
あなたこそが 私の天使
罪さえ 隠すような 仮面ーマスカレイドー

ここなのセンスが「私達のシリウス(ドリームオンステージ)」へ進化します。「シリウスに所属する、全共演者の能力を上げる(公式サイトより)」センスです。全共演者にここなが何らかの影響を与えている事を、公式も示唆しています。
最後に、
書きかけ終わり

洗脳については、機会があれば別記事で纏めようと思います。
洗脳の歴史を学ぶ「CIA洗脳実験室」


苫米地英人博士の唯一のラノベ「洗脳学園」。悪役が学校を洗脳している設定で、割りとストレートなジュブナイル・ボーイミーツガール作品ですが、洗脳の知識がある人が読むと、作中では解説していない箇所でも洗脳技術を使っている描写がある事に気づき、非常に心に残ります。

劇場アニメ化希望



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