機動戦士ガンダム 水星の魔女からみる現代戦-non kinetic warfareと日本の防衛【趣味・アニメ】
機動戦士ガンダム 水星の魔女 は、2023年春に最終回を迎えた、最新のガンダムシリーズアニメです。
私がこのアニメを見てまず感じたのは、今っぽいという事。学園ガンダムという、今までのガンダムでは考えられなかった舞台となっています。
そして、セカンドシーズンから戦闘が本格的になりますが、そこでも今までとは違った設定を全面に出していると感じました。
①ガンダムがドローン(劇中の名称はモビルスーツ型ガンビット)を使う
②EMP(電磁パルス: electromagnetic pulse)(のような物?)で兵器を無効化する
③国家間の戦争でなく、限定的
④戦争の目的がお金
大規模・大多数の兵器でドンパチやるキネティック・ワーフェアから、電子・サイバー・情報・認知・そして経済戦も含むノン・キネティック・ワーフェアへの移り変わりを意識して描いていると思えます。
現実の状況と比較してみると、
①米軍は今後は航空機も全て無人化にする、まできている
②まだ使われていないが、技術はある(下段に動画を掲載)
③表向きは国家間の紛争となっているが、バックに大国がいる代理戦争であり、戦場が拡大しないようコントロールされている
④第一次世界大戦からずっと
特に、現実において、経済目的で戦争している事を私は、というか良心的な全ての人は反対だと思いますが、アニメでその事を明確に描写しているのが立派だと思います。なお、ガンダムseed destinyでも、ロゴスという軍産複合体が登場しますが、水星の魔女の方が、自然にストーリーに組み込まれていると感じました。制作者が、反戦というか、反お金の為の戦争を、どこまで意図しているかは分かりませんが、結構ストレートに描いていると思え、アニメだから許されるのかなぁと関心しました。
穿った見方をすれば、逆に、経済目的で戦争する事って当たり前だというすり込みを行っている可能性もありますが、前者の意図であって欲しいです。
EMPの説明動画。高高度電磁パルス(HEMP)から日本を守れ!! Dr.苫米地 2017年9月7日
ちょっと古い動画ですが、これ以外でも苫米地博士がバラいろダンディで核の話をするとき、HEMPについて触れていたと思います。技術があり、攻撃をくらう可能性があるのに、国民が知らない事が問題。防ぐ手段が無いから、国が表立って言わないのでしょうか。
元陸将の用田和仁さんも、チャンネル桜の討論番組で核のEMP攻撃について警告していたと記憶しています。下の記事は、逆に日本が電磁波バリア防衛システム(ネットワーク電子戦システム)を築こうという内容。
電磁波バリア防衛システム(ネットワーク電子戦システム)を築け
私は、この防衛システム含め、日本は電子・サイバー・認知等のノン・キネティックの分野で世界一になって欲しい。もし他国が核を日本に向けるなら、そのシステムをハックし、使用不能にする、発射前に爆発させる(事もできると認識させる)等の抑止力を持って、核兵器を保有するのでなく、世界の核兵器廃絶のリーダーになって欲しいと願っています。
参考
用田さんの著書は無いようですが、日本安全保障戦略研究所としては何冊か出版されています。
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