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東京の休日 #85 〜通いたいほど素敵でした「印象派・光の系譜」展@丸の内〜

日本でこれまで何度も開催されてきた
「印象派」をテーマとした展覧会ですが

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今回の「印象派」展もとっても素敵でした!

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訪れたのは、

『イスラエル博物館所蔵 
印象派・光の系譜
ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン』

2021年10月15日(金)~2022年1月16日(日)
三菱一号館美術館(丸の内)


エルサレムにある
「イスラエル博物館」。


1965年に設立され、
50万点もの文化財を有しているのだそう。


その中で近代美術のコレクションは
約2500点。

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この度、こちらの展覧会のために
選りすぐりの70点が来日していました。

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初来日の作品も多いそうです。

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さっそく、見どころを
ご紹介していきます。

1.展覧会のテーマ「光」
2.「水」の気高さ
3.「ハレ」の日常
4.魅惑のレッサー・ユリィ


1.展覧会のテーマ「光」

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季節や時間によって異なる「光」。
美しい自然のそれが
数々の巨匠の手により表現されています。


まずは、クロード・モネ
《睡蓮》。

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水面に映る、光を浴びる雲が
たまらなく麗しいのです。

それに気がついたのは、こちらの作品を
壁の手前くらいまで下がってみた時。

木々の美しさまで感じられ、
感動しました。


《睡蓮》は、イスラエル博物館のものだけでなく
DIC川村記念美術館や
和泉市久保惣記念美術館のものも
展示されております。

贅沢です!


ポール・セザンヌの
《陽光を浴びたエスタックの朝の眺め》

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では、この場所で実際に
朝陽に包まれているかのような
感覚にさせられます。

光がとても優しくて。


こちらも光に穏やかな気持ちに
させられる作品。

カミーユ・ピサロの
《エラニーの日没》。

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フィンセント・ファン・ゴッホの
《プロヴァンスの収穫期》

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も輝く麦畑が印象的です。



2.「水」の気高さ

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光そのものも美しいのですが
それを映し出す「水」も
美しいことに気づかされます。


波の音が聴こえてきそうな
ギュスターヴ・クールベ
《海景色》。


チャイルド・ハッサム
《夏の陽光(ショールズ諸島)》は

夏の眩しい陽射しに絵にもかかわらず
目を細めてしまいそうでした。


クロード・モネ
《エトルタ、アヴァルの崖》

青とも緑とも言えない海の色に加えて
崖の独特の形が印象的です。


《港に近づくフリゲート艦》など
ウジェーヌ・ブータンの描く海も
相変わらず綺麗でした。


アルマン・ギヨマン
《川の景色》も

光を色とりどりに捉える
水面が美しい一枚です。


3.「ハレ」の日常

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何気ない一場面が、画家たちによって
特別な絵画となっています。

エドゥアール・ヴュイヤール
《長椅子に座るミシア》。

ソファでくつろぐ女性のいる空間が
とても特別な一瞬であるかのように
描かれています。


ピエール・ボナール
《食堂》。

自身の愛犬を登場させた一枚。
温かな食卓の雰囲気が伝わってきます。

のんびりとした村の空気が
鮮やかな色で表現されている
ポール・ゴーガン
《マルティニークの村》や

これまたゴーガンの
タヒチの先住民の方々の踊りを描いた
《ウパ ウパ(火の踊り)》も
それをみている人たちの高揚感が
伝わってくるようで心に残りました。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《花で飾られた帽子》

胸元で白いお花を
大切そうに持っている女性。

誰かにもらったのか、それともあげるのか
はたまた綺麗に咲いていたから摘んだのか
気になる作品です。


ルノワールは
《花瓶にいけられた薔薇》、

オレンジとレモンが描かれた《静物》、
長閑な街並みの《マントノン郊外》
も素敵でした。



4.魅惑のレッサー・ユリィ

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この展覧会で
初めてその存在を知った

画家・レッサー・ユリィ。

今まで知らなかったことが
惜しいほど。

色合いの大胆さと
タッチの繊細さに惹きつけられます。

ゴッホと同時期に活動していた
ドイツのポスト印象派の画家なのだそう。


こちらの《風景》は

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水面の静けさが心に残りますし、

《冬のベルリン》は

街並みの美しさと
人々の洗練された姿が印象的。


《夜のポツダム広場》は
色合いと情景が忘れがたい一枚です。

雨の夜、店内が賑わいをみせている
街の様子が伺えます。

《赤い絨毯》は
女性のシルエットと
赤い絨毯のコントラストが素敵な一枚でした。


今回は、印象深かった
光、水、ハレの日常、レッサー・ユリィの
4つの視点で「印象派・光の系譜展」について
綴らせていただきました。

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東京では一月までと期間も長く、

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あべのハルカス美術館(大阪)へも
巡回するようですので、
ぜひ皆さまも足をお運びくださいませ。

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写真・文=Mana(まな)

『イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜
ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン』

東京会場:三菱一号館美術館(丸の内)
 東京都千代田区丸の内2-6-2
会期:2021年10月15日(金)~2022年1月16日(日)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで)
休館日:月曜日*と年末年始の12月31日、2022年1月1日
 *但し、10月25日、11月29日、12月27日、1月3日、1月10日は開館
https://mimt.jp/israel/

大阪会場:あべのハルカス美術館
 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
会期:2022年1月28日(金)~ 4月3日(日)
開館時間:火~金 / 10:00~20:00
     月土日祝 / 10:00~18:00
  *入館は閉館30分前まで
休館日:2022年1月31日(月)、2月7日(月)
https://www.aham.jp/exhibition/future/hikarinokeihu/


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