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【日記】ごほうび

ロンドンの秋には、ロンドン・フォグというドリンクがある。アールグレイの紅茶にバニラ・シロップを入れて、上に緩めのスチーム・ミルクを乗せるだけ。真っ白でふわふわしたスチームミルク。

わたくしの大学は非常に優秀なので、毎年スターバックス・イングランドが「お待ちかね!」みたいな感じで出すスパイス・パンプキン・ラテの模造品と一緒に、シーズナル・スペシャルでロンドン・フォッグを出す。中点が多すぎて村上春樹みたいな文章になってしまった。

バニラ・シロップが入っているのでたくさんは飲めないが、主食で糖質を摂っていない分、飲み物一杯くらいは許されることにしている。飲み物と蜜柑。

やるべきことが全然終わらないので、ロンドン・フォグをつまみにパソコンをぶっ叩いては頭を掻きむしっている。


街はほんのりクリスマス模様だ。スーパーに行けばクリスマス風にパッケージされたお菓子が並んでるし、1ヶ月後にはクリスマス・ホリデーが始まる。ドイツ風のシュトレーゼン(だっけ?)、アドベントカレンダー、クリスマス・カード、オーナメント。

クリスマスのアドベントカレンダーを眺めていたら、横にいた小さなお婆さんが一番上の棚のチョコレートの箱を取ろうとぴょこぴょこしていたので摂ってあげた。ありがとう、孫に送るのよ。あー、いいですね。一人は17歳だから、これでいいのかしら、って思うけどね、というので、クリスマスプレゼントはいつでも嬉しいんじゃないですか、と言っておいた。知らんけど。


とても好きな系統のブランドから、とても可愛い財布が出た。めちゃ可愛い。2万円ちょっとだから、£110くらいか。土曜日丸1日働いて得られる(それが私の土曜日の過ごし方である)時給くらいだと思うと、安いような気がする。というか、日本で20時間働かないと得られない額が、イギリスだと11時間働けば手に入ると思うと、狂っていると思う。私の財布(雑誌の付録、メルカリで234円)がちょっとボロになってきたので買い替えたいなあと思う気持ちと、£110あるなら貯めておきたいという気持ちの相反である。2回髪切りに行けるしなあ。2回髪を切りに行くか、今後5年ほど使うと思われる財布を買うか。

1ヶ月半前にそこそこちゃんとした革の鞄を買ったばかりなので(1週間に3回くらい使っているので良いと思う)、ちょっと控えて貯金しようと思った。財布って実はそんなに使わないしな。使わないってことにしとこ〜〜〜人生って欲しいものがすぐ手に入るようにはできていないので。


творог. カッテージ・チーズである。チーズはсыр。チーズの原型をとどめてくれよ。ロシア語の先生が、カッテージ・チーズと小麦粉と卵を混ぜて、てで丸められるくらいにして、焼いて蜂蜜をかけて食べるのよ、と教えてくれた。スウェーデンで買ってしまったカッテージ・チーズの使い道が今日とうとうわかったので、役に立ってよかったなあと思った。

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