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【日記】2024年1月後半雑記

わたしの通っていた高校は、毎年ひとりかふたり、外国にいく人がいた。私の代は、私ともう一人、フランスに行った子がいた。これは高校のウェブサイトの「進路状況」から、私が併願で出した学校と合わせて一覧になっているから、多分言っても許されると思う。私はフランスに行った彼女と、少しの間生徒会の同僚でもあったから、彼女のことを尊敬していた。彼女の作った文化祭のパンフレットが本当に好きだった。なんか別のところでも書いたかも。本人不在のところで高校の人が素敵だった話をし続けてるの、きもいなと思う。

そんな高校の、同じく高等教育を外つ国で受けていた先輩が、ロンドンにやって来たのでお茶をした。もう5年以上前の遠い昔、孤高の先輩というような人だった。一つ上の彼女が卒業してから5年がたって、膝を突き合わせて話すのは、実は初めてだった。

話は弾んだ。わたしが知らないことも、彼女が知らないこともあった。ちゃんと会話が続いて、多分お互い面白いと思っているんだろうなと思ったのが不思議だった。彼女は孤高の先輩だったけど、綺麗な蘇芳色のワンピースが似合う人だった。わたしはそれが、すごく嬉しかった。


Complexity theory とRisk/Resilienceの概念について読んでいて、ああと思う。去年、Concepts of securityでやった内容の復習だ。去年のReadingの方が(今週については)難しくて、今年はもっと整頓させてくれるような感じの文章だと思う。頭半分で読んでもわかるくらいのわかりやすさで書いてくれているから。

ビッグデータとレジリエンス、Riskの概念みたいなのを読んで、公務員試験の政策論文でこんなことを書いたなあ、と思いだす。あれは模試だっただろうか。Risk/resilienceは公共政策の分野でもあるのである。Complexityの授業の最初、自己紹介の流れで突然「将来は何になるの?」と聞かれて(そんなことはあまり聞かれないので教室はざわめいた)、考えを述べたら「公共政策やる人にもいい授業だと思うよ」と言われたのは記憶に新しい。そんなことを聞かれたのは私だけだったので、私の進路希望だけが晒されたのは腑に落ちていないけど。

難しい授業であればあるほど集中力は上がるので、結果として私はちょうど一年前のConcepts of securityで叩き込まれたことをよく覚えている。ハゲタカのような目をした怖い教授の授業だった。人が話している時に、目をまっすぐ見る教授だったから好きだった。他の授業のチューターが、「一回あの先生の授業でメルトダウンみたいになってんの見たな、先生が怒って生徒が泣いてて、俺はどうしていいのかわかんなかった」と笑い話にしていた。「地政学という言葉の定義をあの先生の前で間違えるとキレられるから気をつけろよ」と話していて笑えた。

ちなみに公共政策で言うと、スウェーデンでやった公共政策とArt Based Researhの方法に積み重ねる形でComplexityの授業が進んでいるので(偶然だ!)、知識がネットワーク上に広がっていく感じがしてとても嬉しい。


まじで秘書が欲しい。いやお前そんなないだろと思うだろうけど、そんなに仕事がないからこそ欲しいのである。課外でいただく仕事がパラパラとしかないから、毎回日程調整、詳細確認、予算の確認、振込先の指定、納期の確認、などのやり取りのやり方を忘れるのである。仕事のメールは24時間以内に返信、を目指しているがそうもいかないこともある。大学の先生が72hours policy(メールを受けてから3営業日以内に返信する)を設けているの、むしろすごいと思う。先生忙しいよね。

だから、Office Hourで聞きに行ったReading、読み直して思い出したことがあったらメールするよと先生が言ってくれたのも、絶対思い出さないだろうなと思っていた。そしたら、その日の夜22時とかに推薦状を提出し(提出したら通知メールがこちらにもくるのである、ありがたいなと思ったのでバイトあがり後1時とかにお礼しておいた)、翌日8時とかにReadingについてのメールも来たのでびっくりした。先生ごめん、私先生の仕事めっちゃ増やしたわ。でも嬉しかったしやっぱり面白かったので、その日の授業の後おしゃべりしながら帰った。There're much more good reads (「読むと面白い本/論文 」= a good read) which you've done already but this one's interesting in that it contextualises the issue to the issue on modernity みたいな。私は喋りすぎて普通に次の授業に遅刻したけど、私の話を聞いて関係ありそうなことに繋げてくれてありがとうと思った。

なんかそういう、垣間見える人間としての優しさみたいなものが、歩くための杖となるのだと思う。


大学というのは、「正しい(とされている)ことを覚える」よりも「何を考えて何を言いたいのか」を聞いてくれるからいい場所だなと思う。Complexityの方も新疆ウイグルについて書きたくて…と言って持っていって、「読むの楽しみにしてるよ」と言ってもらったりすると、僕の考えていることを聞いてくれという気持ちになる。それの究極系がプロポーザルをそこかしこに送ることだと思うけど。

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