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【日記】忘れる

飛行機に乗る時、いつも不思議な気持ちがする。セーフティー・インストラクション。直接的には言わないが、当機が墜落したら、もしくは墜落の危険になった場合にこうしてください、のインストラクションである。毎回注意を払いながら、この鉄の塊(今はアルミニウムかその他炭素化合物か合金の塊だろうが)が墜落したら、私は容易に死ぬんだなぁと思う。

しかし実際、日常的に容易に死ぬことは変わらないのだと思う。別に飛行機が墜落したり不時着してそのまま炎上したりする確率より、路上で車に轢かれる可能性の方がずっと高いだろう。だけどそんなことはすっかり忘れて、私たちは(少なくとも私は)生きている。

それで、そういう根源的などうしようもなさを忘れて生きていくのは、人間の生存本能の一つなのだと漸くわかった。


幸せに生きるってどういうことなんだろう、とかつての友人と話していた。高校の友達とは、幸せに生きることと進路・就職について、家族計画の難しさについてみたいな話ばかりしている。なんとなく似たような頭の人が集まっていたから話が通じるのである。

なんか適当に生きるのは意外とできる。だけど、やりたいこととできることの折り合いをつけて生きるのは結構難しい。やりたいことの水準を下げてできることに合わせるか、できることの幅を広げるしかなくて、前者は葛藤を伴うし、後者は自分の強い意志が要るからである(知らんけど)。

だから後者をとって前者の可能性を忘れちゃうのも選択肢ではあるのだ。だけど、私は後者を取る人を尊敬するなぁと思う。

と、頭の良い友人達の話を聞いていて思うのだ。


🏕️←この絵文字最近存在を知ったけど可愛い

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