【就活日記】#14 正四面体
表紙の写真が何か、わかりましたか。
答えは、「2箇所に矢印の書かれた正四面体の展開図を組み立てた際の矢印の場所を選べ」の問題でどうしても鏡合わせになってしまって、展開図を作ってみて組み立てた時の紙です。
展開図の折り目を山折にするべきところを谷折りにしてしまって、矢印が織り込まれる形になってしまったから、全て鏡合わせになったのですね。
散々ウェブテストの対策をしている。それぞれについてとかは、全てが終わった頃にいろいろブログの方で書くと思う。今、戦いの途中では全体が見えないから、そこで思っていることを垂れ流すのは得策ではない。
だけど、いろいろなテストの対策をしていく中で、こういう風にいわゆる社会階級が固定化されていくんだんだな、と思う。ウェブテスト(には各種あるわけだけれど)では、中学受験で私が苦しんだ算数の問題を簡単にしたみたいな問題が、もしくは中学でやった数学の教科書の例題くらいの問題がたくさん出る。御三家に落ちた私でも、やり方を思い出せば太刀打ちできるくらいの。
そう思うと、そういう風に教育を受けてきた人が利益を被るようになっているのだろう。別に「めっちゃ難しいテスト」ではない。だけど、頭がサクッと働く人はよりサクサク解ける。私は日本の大学受験をしなかったわけだけれど、受験をした人は、つまりは数学や英語の知識がまだ新しい人たちは、難なくサラサラと問題を解いてしまうのだろう。そうやって中学受験をして、もしくは高校受験もして、大学に受かるような教育を受けて刷り込まれてきた人たちが、そのまま上に固定化していく。
これを、アカデミアでは社会の流動性というのだと思う。もしくは社会学においては、例えばダークハイムが、文化資本の移転という形で、親の受けてきた教育が高ければ、その子女にも同じ教育を施し、結果として親の地位(もしくはそれに近いもの)を継ぐことをより容易にするということを訴えている。
だから日本社会に参入することとか、もしくは逆に日本から英国社会に参入しようとすることは難しいのだと思う。必要なスキルというのは別のもので、例えば特定のセカンダリー・スクールから政治家になる人が多い英国と、特定の大学から政治に参入する日本では必要な持ち物が違う。だけど、就職活動に至るまでの長年の刷り込みによって優位になっているはずの人々と対等に剣を交えるのはなかなか難しくて、だから私たちは留学生を、もしくはダイアスポラを越えられないのかもしれない。
自分が果たしてどこにいるのかわからないまま、私は今日もウェブテストを受ける。受ける。受ける。
落ちる。
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