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【就活日記: 番外編】胡麻団子に愛を

忙しすぎて狂いそうなので、胡麻団子の話をしたいと思う。

人はこれを現実逃避と呼ぶ。

就活ハイシーズンだ。大学の勉強を絶対に犠牲にしないように就活を組みこんでいくと、本当に忙しくなる。「自分で忙しくしている」から、人にしんどいとは絶対に言えないし言わないけれど、日記に書くのはアリだろう。

一つ有難いのは、日本の企業さんは基本的に面接を午前中にやるので、イギリスの大学のスケジュールとはクラッシュしないところにある。一方で、日本の午前中というのはイギリスにおける朝2時あたりを指すので、睡眠時間とは全力でクラッシュすることになる。

結果、大学に行く→大学の予復習をすごい気合いで終わらせる→バイトに行く→面接をしてもらう→3時間寝る→大学に行く みたいなルーティーンが生じる。そんなルーティーンが出来るくらい応募するな、と思うかもしれないけれど、面接というのは一次の次は二次なので、一回通してもらえるとまた次があるのである。

だけど、今頑張ったら将来どうにかなると思うから、大学の勉強がおそろかにならないようにだけ気をつけて、私は毎日を送っている。バイトの上司に「明日朝早いの?」と聞かれて「3時です!」って言ったら「は?」って言われて笑った。俺も「は?」って思ってる。

そんな中で支えになるのは、美味しいもの(とその記憶)である。近くの中華スーパーで理想の胡麻団子に出会ったので、今日はその話をしよう。

遍歴

まずは、ここ数年の胡麻団子との邂逅をたどろう。こんな無意味な前文書いたことがないよ。

長崎

最近の記憶だと、帰省した時に行った長崎の胡麻団子が記憶に新しい。母に買ってもらった(21歳にもなって胡麻団子を母に買ってもらうな)胡麻団子は、私の指の太さも相まって小ぶりに見えるけれど、まだ熱くて、周りの柔らかいお餅とカリッとした外側と甘い餡子のコンビネーションが美味しかった。周りがカリッもちっとしているのがいいんだろうな。

その次だと、シンガポール。歩いていたら売っているのを見つけて、一緒にいたインド人の子に、「まって!!!!胡麻団子!!!!!!」と言ったら「そんなに珍しいか?買えば?」と言われたのを覚えている。この胡麻団子は中の餡子がジャリっとしたお砂糖とアーモンド、みたいな餡で予想とちょっと違っていたのが面白かった。別に中が餡子じゃないといけないわけじゃないもんな。

イギリスに帰ってきてからだと、中華街の胡麻団子。イギリスの団子は大きい傾向にあるらしい。日本のクリームパン、みたいな製菓パンが恋しくなった人は、SOHO(中華街)のパン屋さんに行くとかなり似たものが買えるから良いですよ。シンガポールのパン屋さんと似ているラインアップで(周りにアーモンドを塗したホイップクリームパン、とか)、だからシンガポールは過ごしやすかったんだな、と思う。

本題

前置きが長くなった。本題は、「近くの中華スーパーで売られていた胡麻団子」の話である。

ヘトヘトになって帰宅する途中に、何かご褒美を買って帰ろうと思って寄った中華スーパーの棚に、一つぽつんと残されていたものがある。2個入りの胡麻団子だ。何も考えずにむんずと引っつかんでレジに向かった(袋はいりますか?と中国語で聞かれて困った)。

開けてみて驚いた。大きい。それに、冷えているのに餅がもちもちしているし、油のジュワッカリッ感がちゃんとある。すごい。中はこし餡で、量も程よい。出来立てを食べたらいいのだろうけれど、出来立てではなくてもここまで美味しいのはすごく良い。

翌日になったら少しお餅が硬くなってしまったので、ある程度早く食べたほうが良さそうだ。

ちなみに睡眠不足の胃にはキツかったようで、普通にもたれた。もうちょっと、頑張るぞ。

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