【日記】あなたは私みたいな人と付き合いたいと言うけど
バイトの年上の後輩が「まなかさんみたいなひとと付き合いたいなあ、」と言うので、私は爆速で「付き合う?」と返しながら、これを冗談と判断するラインはどこにあるのだろうなあ、と思っていた。
バイトの年上の後輩(私は年上を一律で先輩と呼ぶので例外なくセンパイと呼んでいる)が、「イギリス帰ってきた?」と連絡をくれたので(バイトのシフトを見ればわかるので)、遊びに行った。目がクリクリとして明るくて可愛いひとだ。
何がしたい?と言うので、猫カフェに行きたいと我儘を言って、黒と白の猫を眺めながら、就職と恋愛の話をしていた。どんな人が好き?頭が良くて、私とは全然違う自分の世界を持っている人が好き。片手間に猫を撫でながら、そうやってぼんやりとしていた。
わたしはねえ、うーん、まなかさんみたいな人と付き合いたいよ。そっか〜〜、じゃあ付き合う?あはは。
私はそれが比喩だとわかっていて、彼女も比喩と冗談だとわかっている。だけどそれを比喩と冗談だとわかるボーダーはどこにあったんだろうか。「みたいな」人のところ?私は会話している時に、当たり前のように相手を異性愛者として仮定して良いのだろうか?
多様なジェンダーのあり方を理論として触れるたびに、そういう日常会話が不思議になる。昔、何かの司会をしていた時に、質問挙手の指名をするときに「そちらの前の列の赤い服の女性」と声をかけたら、それは正しい表記ではなかったことが後からわかったことがあった。その時は、「そちらの前の列の赤い服の方」と言えば良かったのだ。その時からずっと、特に私は人の前で話をすることとかがないわけではないから、そういう情報をどう取り扱えばいいのか、ずっと悩んでいる。
私は相手のジェンダーを必ずしも知らないし、だから安易にそういう仮定をしていいのかもよくわからない。誰か正解を教えてください。
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