弱い

土曜日の朝が1番幸せ

そんな自分は弱いですか。

小学生の頃からなりたくて
ずっとずっと追いかけ続けた夢

叶えた瞬間
私は休みが恋しくなった。

月曜日なんか来なければいい

そう思っている自分がいる

私は弱い。とても弱い。

夢は叶えるためにあって
自分の人生を輝かせるものじゃない

夢を叶えた
その先が私には見えていなかった

心の中の悪魔が言うの

“きっとあなたのクラスは
ハズレだと思われてるよ”

隣のクラスは今年定年の主任と
6年目の体育主任

そして私。

そりゃ思われるよな
なんで私の子供は初任のクラスなんだって。

そう思う私は弱すぎますか

休みになると考える

私は教員になってよかったのか

でもね
月曜日が来ると子供たちが言うの

“早く先生に会いたかったよ”
“学校大好き”

その瞬間が私はたまらなく幸せ。

毎日のように怒っているし、
嫌われても仕方ないと思ってる

けれど子供たちは素直に伝えてくれるの。

こんなに素敵な心を持つ子供たちを
こんなに将来に希望が持てる子供たちを

どうか大人の偏見や先入観で
汚さないで欲しい

あー私
教員になってよかったな

そう思う。

弱くて弱くて
毎日考えすぎて

きっと私は向いてないんだけれど

でも私は私なの

十人十色のこの世界で

私は

私の
子供達の

居場所を作る。

今足りないのは
一人ひとりに寄り添う心

正しく前を向くことができないなら
無理に前をむかせようなんて思わないで

いろんな回り道を教えてあげたい

あなたはこんな力があるんだよ

だから前なんて向かなくたっていいんだよ

いつか胸を張って言えるように
来年から私は教員を離れる

またいつか
教員としてこどもたちを幸せにできるように