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FACTFULNESS~パターン化本能~

・人は物事をパターン化し、それをすべてに当てはめてしまう。これを「パターン化本能」という。間違ったパターン化は思考停止につながり、物事の理解を妨げてしまう。

・例えば、人々はよく「アフリカの人たち」というパターン化をしてしまい、ほとんどが貧しい生活をしていると考えてしまう。しかし、下部の表を見て分かるように実際にはアフリカの中にもレベル1~4に幅広く分類ができ、単にアフリカという括りにはできないことが分かる。

*アフリカにおける健康と富の格差

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・こうした誤ったパターン化を防ぐには、分類を考え直すことが重要である。その方法として筆者は5つ紹介している。①同じ集団の中の違いと、違う集団のあいだに共通点を探すこと。②過半数に気を付けること③例外にきづくこと。④自分が「普通」だと決めつけないこと⑤ひとつのグループの例をほかのグループに当てはめていないかを振り返ること

・①同じ集団に違いがあればパターン化はできず、違う集団に共通点があればパターン化できる。(ナイジェリアと中国のレベル2家庭での調理方法の例)

・②過半数は51%でも98%でも過半数である。幅が広く多くの場合、過半数ではパターン化はできない。

・③ひとつの例を根拠に集団全体に対して、結論を出すことは危険である。その例が、例外の可能性があるからだ。これは特に強烈なイメージがある例の場合に当てはまる。(ひとつの化学物質が危険だからと言って、全ての化学物質が危険とは言えない。)

・④自分の中の常識(パターン化)が、世界では常識ではなく例外であることが多い。(スウェーデンとインドのエレベーターの例)

・⑤私の中でこれが最も重要だと感じた。ひとつの集団に当てはまることが、別の手段には当てはまるとは限らない(意識のない兵士と眠っている赤ちゃんの体位の例)

・私がこの章で共感した言葉ある。それが「人の行動の理由を国や文化や宗教のせいにする人がいたら、疑ってかかったほうがいい。」である。よくインターネットでは「中国人だからマナーが無い」「オタクだからひねくれている」とった中国人やオタクという大きすぎる枠組みでパターン化をしてしまっている人がいる。こういった意見はは全く持って的外れだし、その人は典型的なパターン化本能に陥っていると理解できた。

・パターン化は楽だが、パターン化してしまうと思考停止つながり、最適解だと思い込んでしまう。ビジネスでもパターン化してしまうようなシチュエーションが思い浮かぶため、注意していきたい。

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