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FACTFULNESS~恐怖本能~

・人間は恐怖に陥ると判断力が鈍る。

・さらに人間の頭は恐ろしいことに関心がいきやすい。

・私たちの頭の中には「関心フィルター」と呼ばれる情報を取捨選択し、雑音から守ってくれるものがある。物語形式の情報の方がこのフィルターをかいくぐりやすい。なぜなら、物語形式の情報は、他の情報に比べてドラマチックに聞こえやすいためである。

・メディアはこれを巧みに利用し、我々に滅多に起きないニュースを伝え関心を引き、我々の関心フィルターをすり抜けて、頭の中に蓄積されていく。すると我々は滅多に起きないような恐ろしいことも頻繁に起きていると錯覚するようになる。

・これのせいで多くの人たちは、恐れる必要がないことにまで恐れるようになり、正しい世界の見方ができなくなってしまう。これを「恐怖本能」という。

・例えば、ニュースでは頻繁に自然災害の被害について報道されている。壊滅的な街の様子や死亡者数が目立つように。すると、人々は世界では自然災害の度に数多くの人が死んでしまっていると考えるようになる。実際に「自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したか?」という問いに対して、9割の人が、変わっていないや2倍以上になったと回答している。実際には半分以下になっているのだが。

・恐怖本能を抑えて、正しい判断をするには、ドラマチックなニュースは関心フィルターを通り、頭に残りやすいこと理解することが大切である。


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