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FACTFULNESS~単純化本能~

・人はシンプルなものの見方に惹かれる。パッとひらめいたシンプルな答えが他のたくさんのことに当てはまると思い込んでしまう。ある問題に対して、ひとつの原因とひとつの答えだけを当てはめ、納得してしまうことを単純化本能という。

・ひとつの切り口で物事を見れば、あれこれ悩まずに済み、時間節約になるが、自分の見方に合わない情報からも目を背けることになる。

・例えば、キューバの大統領は「一番貧乏だが、健康な国」であると誇った。しかし、裏を返せば、「健康だが、一番貧乏な国」ということになる。彼は貧乏を脱却する方法を考えるべきであるのに、その考え方ができずに、健康である国を誇ってしまっている。

・こうならないためには自分の肩入れする考え方への賛成意見を集めるだけではなく、反対意見も探し、それを検証することが大切である。

・自分の専門分野は他分野で通用しないことを理解しておく。これをスキルの錯覚といい、「Think Smart」でも紹介されている。医者は医者の視点から、経済学者は経済学者の視点から、常に物事を考えてしまい、正しいものの見方ができないことがある。

・世の中の問題にはシンプルな答えなどない。複雑な状況が絡み合って問題が起こっているためである。ケースバイケースで対応を行うべきである。

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