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クイーンS

長い長い梅雨が明けた。
今年の梅雨は本当に雨が多かった。
気象庁の発表によると、関東甲信の梅雨期間中の6月11日から7月31日までの総雨量は、甲府市が642.0ミリ、千葉市が612.0ミリ、長野市が462.5ミリ、東京都心(千代田区)は472.0ミリで、平年の1.6倍~2倍以上だったとのこと。

甲府市は山梨県にある都市だが、「山梨って何地方?」と話題になるように位置がわかりづらいのだが、東京都の左側になる。

「首都圏」「関東」「甲信越」「中部」のどこに所属するのか、皆さんはご存じだろうか。
わかりやすい記事を見つけたのでこちらを参考にしてほしい。
https://withnews.jp/article/f0180716001qq000000000000000G00110601qq000017526A

結論から言うと、「首都圏」であり、「関東地方」ではないが、関東でもあり、中部でもあるということだ。高校野球などは関東大会、高速道路は中日本高速管轄という曖昧な状況になっている。

まあ、そんな曖昧な地域で今年は雨が本当に多かったということが、今年の梅雨の長さを証明していると言っていいだろう。
ちなみに観測史上初めて、7月に台風が発生しなかったらしい。

いずれにしろ梅雨も明け、暑い夏がやってくる。
夏競馬本番だ。

夏競馬の思い出の馬は、「プライムステージ」。
サンデーサイレンスの初年度産駒で、母ダイナアクトレス。調教師は名伯楽、伊藤雄二。ジョッキーは馬優先主義・岡部幸雄。
両家のお嬢様のようなイメージだが、実際は気の強いお転婆娘のようだった。

しかしこの年のサンデーサイレンス旋風はすごかった。キタサンサイレンスが勝ち上がると、プライムステージ、ビークァイエットなど次々とデビュー勝ちし、新潟ではフジキセキが2着を1.3秒ぶっちぎるデビューを飾る。黒々とした父譲り青鹿毛の美しい馬が多く、ファンも心をつかまれた。

三冠馬になるだろうと思われた怪物フジキセキが屈腱炎でクラシックを前に引退すると、代わりに皐月賞を勝つのはジェニュイン、ダービーはタヤスツヨシ、青葉賞を大外一気でぶち抜いたサマーサスピションまで出てきて、それはもうすごい状況だった。

初年度産駒の名前をざっと挙げると、
牡馬 フジキセキ、タヤスツヨシ、ジェニュイン、サマーサスピション、マーベラスサンデー、キングオブダイヤ、サンデーウェル、ダイタクサージャン
牝馬 プライムステージ、ダンスパートナー、サイレントハピネス、マジックキス、ブライトサンディー、ヤマニンアリーナ
などなど
もうオールドファンには1頭1頭思い出がある馬ばかりの名前が並ぶ。

サンデーサイレンスの功績は皆さんが知っての通りだが、この初年度産駒のインパクトは唯一無二だと思うし、今後もこんなことはないだろう。

その中で、プライムステージが私にとっては一番好きな馬だった。
デビューから、クラシックの「王道」を歩むその姿が、「日の当たる道を堂々と歩く」という信念に重なるからかもしれない。

デビューから1200mで3連勝し、クイーンC1600mでエイシンバーリンの2着に敗れる。そしてチューリップ賞では引っかかって逃げることになり3着と敗れるわけだが、このころのプライムステージは気性の難しさが出ていて岡部幸雄が背中を丸くして必死に抑えている印象がある。
その後、桜花賞は惜しくも3着に敗れて迎えたオークスの本馬場入場。

「暴れる」という表現が合っていると思うがロデオのようにダートコースを横切る姿にこの日一番の歓声が沸き上がっていた。
レースは5着だったが、あんな状態でよく5着に来たなぁと思ったものだ。
(※気になる人は「オークス プライムステージ」でググってほしい)

その後プライムステージは勝利を挙げることなく引退した。
期待ほどの成績が残せなかったかもしれないが、名前の通りPrimeな記憶を残した名馬だったと思う。

ちなみにこの年の牝馬クラシックはあの「ライデンリーダー」が地方から参戦した年だった。
オークスの映像を見返すと夢を背負ったヒロインの切ない姿に、胸がきゅっと締め付けられた。

<クイーンS予想&買い目>

札幌競馬場1800mで開催されるレース。
まず大前提、逃げ馬・先行馬有利なコース。スタートして1コーナーまでの距離が短いこと(差し馬は外を回らされる)、直線が短いこと、さらに直線が平坦なことから間違いなく逃げが有利である。
ゆえにハイペースで行ってもなかなか止まらないことが特徴である。

クイーンSでも2017のアエロリットは前半1000m58.3のハイペースで逃げ、1:45:7の好時計で快勝している。

あとは別定戦になるのでハンデ差がないこともポイント。他の牝馬限定戦でハンデ差に苦しんでいた馬は同じ斤量での巻返しのチャンスとなる。

◎7 コントラチェック
ここ2走は惨敗だが3走前のターコイズSでは同世代より1キロ重い斤量を背負いながら圧勝。前々走は不良馬場で度外視。
3歳春のフラワーカップも楽勝。中山1600mと1800mでは抜群の成績を残している。札幌競馬場は中山競馬場と似ていると言われており、今回の条件は間違いなくプラス。
斤量が55キロで出走できるのも比較で大きなポイント。(中山牝馬Sではフェアリーポルカ52キロに対しコントラチェック55キロ)
しかもジョッキーはルメール。
今回は逃げ馬が多い展開が不安視されて人気が無いが、能力は上位だし、逃げなくても問題ないと思う。前走、武豊が逃げずに2番手で競馬した経験が生きるだろう。

○14 シャドウディーバ
東京競馬場に良績が集中することから、左回り専用機の印象が強いが中山1800mで3勝クラスを勝っている。札幌競馬場と中山競馬場が似てる論法を出せば、今回のコースは実績が無いわけではない。
東京新聞杯、牡馬に交じって2着できる馬がここにどれだけいるのか。斤量も55キロで出走できる。ジョッキーはエプソムC、七夕賞を勝って好調な内田博幸。

▲12 オールフォーラヴ
この馬がオークスに出走した時に本命に押したほど、私は能力があると思っている。
精神的なムラがあるのだと推測しているが、デビューから3戦を見ていると持っている能力は間違いなくある。
今回正月の金杯以来となるが、休み明けもマイナスにはならないだろう。

その他、ビーチサンバは押さえたい。タガノアスワド、モルフェオルフェどちらかが逃げると思うが、先行馬有利なので押さえておきたい。

単勝 7

馬単 7流し → 4、6、9、11、12、14

三連単 7 → 14 → 4、6、8、9、11、12 

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