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札幌記念

万馬券の3文字には魔性の響きがある。
競馬をやらない人でも万馬券という言葉は知っているだろう。
文字通り払い戻し金額が1万円を超える馬券のことだが、万馬券を当てたという興奮は、自らの予想の正しさを勝ち誇る気持ちも相まって、何にも代えがたいものである。
と同時に万馬券を取ることが競馬という「投資」において最も大事なことである。

わたしは競馬を始めた当初、的中率を重視する派だった。人気馬から流して的中することを考えていた。ときには一点勝負もよくやっていた。

覚えているのが1999年の有馬記念。グラスワンダー、スペシャルウィークの1、2番人気で決まった馬連を一点勝負で的中した。
オッズは4.7倍。

当時は三連複、三連単がなかったからというのもあるが、馬連渾身の的中だった。
にも関わらず、たったの4.7倍。

競馬なんてものは人気馬を買ってもなかなか当たらんのである。

たまに当たって安い配当をもらっていたのでは損するばかりと気づいたのである。

三連系の馬券が出来てからは特にその思いを強くし、少ない投資で大きなリターンを求めるスタイルになっている。

ここ5年では昨年を除いて競馬収支はプラスになっている。

万馬券をとる方法を教えよう。

それは、
「万馬券を狙う」
ということだ。

そんなことか!と怒られそうだが、これが全てである。

この考えに忠実ならば
「人気馬だけど、この馬が来そうだからやっぱり買わなきゃ」ということを排除できる。

競馬なんて馬に人が乗って走っているんだから本当のことは全くわからない。
八百長とは言わないがジョッキーによって操作されている部分もあるかもしれない。

だからこそ的中することにこだわってもダメなわけであり、大事なのは長期的に見てどれだけのリターンがあるかということだ。
ちなみに競馬新聞記者は的中することが実績となるため的中率を上げるための予想をする。
ここがミソであり、競馬新聞に並んだ◎印によってオッズが左右されるところに万馬券の隠れたポイントがある。

1ベット千円で買ったとして100万円のリターンを得るのに10倍の馬券ならば100回的中させねばならないが、1000倍の馬券ならば1回的中すれば良い。
ちなみに三連単1000倍以上のレースはだいたい年間400レース以上となる。

万馬券を取ることこそが競馬を楽しむ秘訣である。

鬼才、清水成駿の名ゼリフ

「ダービーくらい一点でしとめたいものである。たまには女房に帯の札束を渡すのも悪くあるまい」

たまには帯封も悪くあるまい。

〈札幌記念 予想〉

定量戦のG2レース。
秋のG1レースのステップレースとして一級戦の馬が出走してくることが多い。
そのため堅い結着が多くなりそうだが、荒れることもしばしば。
特に1番人気は過去10年で0勝。
今年は少頭数だが、実績馬がいずれも前走負けているラッキーライラックとノームコア、ペルシアンナイトだけ。
帯封の匂い。

◎12 トーラスジェミニ
エプソムカップで最低人気で大穴を開け、巴賞を快勝、函館記念は超ハイペースで小差4着。勝ったアドマイヤジャスタとは斤量差が2キロあったことを考えると函館記念は勝ちに等しい。
今回は単騎逃げが確実なメンツ。
さらに今週からCコースに代わって内が良い札幌競馬場も有利。
なぜか人気の盲点となっているが、アタマから狙い撃ちだ。

◯8 カウディーリョ
札幌競馬場は2戦2勝。前走の函館記念は1番人気に支持されたが揉まれて7着だが差は0.5だけだった。
少頭数の今回はスムーズに2番手に行けるし、佐藤哲三譲りの2番からの競馬が得意な藤岡佑介。デアデラノビアの血が騒ぐ。ちなみに兄のドレッドノータスも出走しているので兄弟どんぶりは抑えたい。

▲7 ブラックホール
唯一の3歳馬で斤量54キロ。
この3キロ差は大きい。札幌2歳ステークスを勝っているから札幌競馬場への適正も高い。ハイレベルの皐月賞、ダービーを走り抜けてきた実績も評価に値する。

☆9 イエッツト
デビューから期待された馬。わたしもデビュー2戦目の京成杯で本命にした(結果は3着)。
いよいよ本格化したとすれば格上挑戦でもチャンスありだろう。

その他 10ポンデザールはルメールで勝負気配。6ラッキーライラックもヒモに抑えたい。

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