原稿執筆のスピードを上げるのに必要な視点

スピーディーな執筆は重要なスキルです。クライアントからの締め切りに間に合わせるだけでなく、効率的に執筆できれば収入アップにもつながります。しかし、スピードを上げるのは意外と難しいもの。今回は、ぼくなりの考え方と実践術をご紹介します。

■原稿の執筆速度を速めるには、思考の質を高めるのが第一

執筆の速さを左右する大きな要因は、「考える時間」の長さです。2,000文字の記事を書く際、実際にキーボードを叩く時間は意外と短くて、大半の時間は構成を考えたり表現を探したりしている「考える時間」に費やされています。

つまり、執筆スピードを上げるカギは、この「考える時間」を短縮することにあります。それでは、どうすれば考える時間を減らせるでしょうか。

まず大切なのは、「日頃から記事のネタを探す意識」を持つことです。普段の生活の中で、面白そうな話題やネタになりそうな出来事に気づけるよう、アンテナを高く保つ習慣をつけましょう。そうすれば、実際に執筆する際の「考える時間」が大幅に減ります。

また、取材をする際は事前に想定読者像をイメージし、彼らの疑問や関心事を想定した質問リストを作成することをおすすめします。こうした下準備をしっかりと行えば、取材当日はスムーズに進み、後の執筆作業の効率化にもつながります。

執筆時には、最初にゴールイメージ(タイトル案、主要ポイント、構成案など)を決めてから書き始めると良いでしょう。焦点がブレず、手戻りが少なくなります。表現に詰まった場合は無理せずAIツールの活用も検討してみてはいかがでしょうか。

慣れるまでは試行錯誤を重ねる必要がありますが、こうした工夫を積み重ねることで、確実に執筆スピードは上がっていくはずです。スピードはスキルの1つですから、それ自体が目的ではありません。大切なのは、クオリティを維持しつつ、スピーディーに執筆できるようになることです。

ご質問いただきありがとうございました。皆さんの執筆活動が一層効率化されることを願っています。